エネルギー シリーズ地球と人間の環境を考える05 小島紀徳
日本評論社 ISBN4-535-04825-8 1,600円 2003年12月
目次
はじめに
第1章 エネルギーとはなんだろう
1・1 エネルギーと環境
1・2 身近なエネルギー
1・3 歴史の中のエネルギー
1・4 エネルギーの定義
第2章 エネルギーの有効性
2・1 有効エネルギー
2・2 熱エネルギーと有効エネルギー
2・3 化学的エネルギー
2・4 核エネルギー
2・5 力学的エネルギー
2・6 電磁気エネルギー
第3章 日本人の生活とエネルギー
3・1 生活のためのエネルギー
3・2 電気の役割
3・3 生活の中の二次エネルギー
3・4 日本のエネルギーバランス
3・5 製品の中のエネルギー
3・6 これからの日本のエネルギー
第4章 世界のエネルギー
4・1 世界のエネルギー利用の今
4・2 エネルギーの再生利用可能
4・3 化石燃料資源とは
4・4 原子力
4・5 非再生可能エネルギー
第5章 ぼくたちの未来
5・1 100年後のエネルギー
5・2 地球温暖化問題
5・3 再生可能なエネルギーの可能性
5・4 だからどのエネルギー?
おわりに
索引
エネルギーはトータルに考えなくてはならないというのが筆者の主張である。それはまた、製品やリサイクルにもいえる。例えばリサイクル可能でも、それに要するエネルギーも考える必要があるというわけだ。
また、筆者はエネルギー資源の見積もりも行っている。本の帯にも書いてあるように化石燃料だけであと800年は持つ、その計算では核エネルギーは誤差の範囲(あまり意味はない)という様なことも示している(それでも有限!)。
化石燃料の有効利用(世界的に、また目的別に使い分けながら)で当面をしのぎつつ、長期的には太陽エネルギー(風力を含む)などへのソフトランディングを目指そうというのが筆者の主張のようである。
※ p.151にウラン中の核分裂の連鎖反応を起こす同位体ウラン235の含有量は高品位のもので0.7%とあるが、どの地球上のどのウランでもウラン235の含有量は0.7%である。これについては「かけがえのない地球」の<2 原子力>の中の「4・2 ウランとプルトニウム」参照。
シリーズ 地球と人間を考える
01 地球温暖化
02 ダイオキシン
03 酸性雨
04 環境ホルモン
05 エネルギー
06 リサイクル
2004年2月記