2007年12月16日、九鬼山から高畑山を歩いてきました。
天気も良さそうだし、この日を逃すと今年はもう山に行く余裕がなさそうなので、九鬼山から高畑山をつなぐことにしました。カメラはいつものオリンパスE-510+18mm-180mm(F3.5-6.3)にしようか、新しいE-3+12mm-60mm(F2.8-4.0)&70mm-300mm(F4.0-5.6)にしようか迷いましたが、E-3+12mm-60mmの合計810g+575g(E-510+18mm-180mmなら470g+435g)で歩けるか試すために、E-3+12mm-60mmを常時首からぶら下げて、70mm-300mmをザックに入れて持って行くことにしました。
おなじみのJR高尾発6時15分松本行きの列車。この日は前回の百蔵山のときと違ってガラガラと思っていたら、中高年の大団体が乗り込んでたちまち満席状態になってしまいました。それほど騒々しい団体でなくてよかった。
大月で富士急行線に乗り換えるのですが、大月着が6時51分、大月発が6時53分なので、ほとんど時間がありません。でも、ICカードになったから簡単と思っていたら、富士急の改札はまだICカード化されていなかったので焦りました。あわててザックにしまい込んだ財布を出します。他に登山者らしい人が二人、二人とも河口湖までの切符を買っていました。三つ峠を目指すのかな。こちらは禾生(かせい)までの290円。富士急は本当にガラガラ。
禾生駅を7時10分に出発。はじめは国道139号線脇の歩道を20分ほど歩きます。途中で道標に従って国道と別れ、落合橋を渡って登山道へ。登山道は杉山新道コースと愛宕神社コースに分かれます。前回は杉山新道を降りたので、今回は愛宕神社コースを登ることにしました。背後には朝日を浴びた山々がきれいに見えます。
少し登ると、富士山がよく見えるポイントがありました。歩くと暑くなってきたので、一番上のフリースを脱ぎます。田之倉からの道が合流する少し上に、「これより急坂 要注意」の看板があり、その急坂を直登するルートと、ジグザグに切っている新道に分かれます。はじめ直登ルートをとったのですが、いつの間にか新道に入りました。ここで登山者一人に抜かれました。とても速い(こっちが遅いだけか)。
あと少しで富士見平というところに、「展望よい」という天狗岩への分岐があったので、寄り道してみます。確かに展望がよいポイントでした。元に戻って、少し登ると稜線。さらに少し登ると富士見平、さらに頂上(970m)です。頂上は8時55分。頂上は北側が開けています。遠くに見える雲取山は雪をかぶっているようです。数枚写真を撮って、富士見平に戻ります。ここでは三脚を立てて記念写真や風景写真。もう一人登ってきました。ウールのカッターシャツも脱いで、Tシャツ一枚になりました。風もなく、太陽が出ているので暖かい。
この日は高畑山までの長丁場。すぐに撤収して、禾生降りる分岐をとらずに、鈴懸峠(登山地図では鈴の音峠)へと道をとります。このコースはあまり歩かれていないようで、道標もほとんどないし、道そのものがわかりにくい(道志側に降りる道への分岐?もある)ところもあります。ともかく尾根をはずさないように歩けばいいようです。アップ・ダウンも九鬼山への急登どころではないところもたくさん。こちら側に入り込んですぐのところに、冬の高尾山が売りにしているシモバシラが見られるところもありました。
ようやくたどり着いた高指山(860m)は10時50分。道はいったん道志側に降りるようになるので、少し不安になりますが、まもなく回り込むようになります。車道と合流したところが鈴懸峠(鈴の音峠)。少し林道を歩いて、ゲートのあるNTTの猿橋無線中継所への道に入り込みます。さらに林道を少し行くと高畑山の道標があるので(突坂峠)、再び登山道へ。冗談ではない急登です。そのまま林道経由でNTT無線中継所に行ってから登る道もあるようで、こちらの方いいかもしれません。道が緩くなると大桑山です。12時20分になっていました。おなかもすいてきましたが、ここは展望もないし、あと少しがんばって高畑山まで行くことにしました。
途中、このコース初めての登山者(二人)とすれ違います。すぐに戸隠の蟻の戸渡りの超ミニ版、岩稜を越えなくてはならないところがあります。両側が切り落ちていて高度感満点。これを越えて一登りすると、この日の最後の山、高畑山です。頂上(981.1m)は13時でした。二組のパーティがいて、うち一組は私と入れ違いに倉岳山へ出発しました。残った一組(中高年男女4人組)がうるさい。一応公共の場なんだから、わきまえて欲しいなあ。
ようやく大休止。お昼(おにぎり+味噌汁+お新香)にします。雲が増えてきたので、展望もないし、寒くもなってきました。脱いでいたウールのカッターシャツを着込みます。30分ほど休んでから下山開始。ここからも長い。
結局この日も「仙人小屋跡」がどこなのかわかりませんでした。倉岳山への分岐がある仏岩が14時20分。ここから沢沿いの道となり、小篠貯水池が14時50分でした。貯水池の水はかなり減っていました。ここらは車道歩きになります。いったん桂川に降りて虹吹橋を渡り、国道20号へ登り返します。ここはちょっとつらい。国道に出て左折してかなり歩いてようやく鳥沢駅に着きました。
電車は15時31分、快速東京行き。快速とはいっても高尾までは各駅停車、途中で特急の通過待ちもあります。高尾で乗り換えて、自宅に戻ったのは17時半ころでした。久しぶり、8時間ほどの長丁場だったのでかなり疲れました。でも、首からぶら下げたカメラもそれほど重くは感じませんでした。ただやはり、レンズ2本を持って行って交換は面倒です。結局後半は雲が増えてきたこともあり、レンズ交換しませんでした。次回からどうしようかなぁ。
写真はクリックすると拡大します。戻るときはブラウザの“戻る”ボタンをお使いください。
ガラガラと思ったら。 | 三つ峠方面。 | 途中のポイントから見た富士山。拡大はこちら。 | 天狗岩からの富士山。拡大はこちら。 | 九鬼山頂上から北側の山々を見る。雲取山の拡大はこちら。 |
富士見平からの富士山。拡大はこちら。 | シモバシラ。枯れた草を伝わって登ってきた水が凍ってできる。 | これから向かう大桑山−高畑山。 | 急降下した道を振り返ると、すごく青い空。 | 落ち葉の急登。滑りやすいので大変。 |
大桑山近くの気持ちのいい稜線。 | 蟻の戸渡りの超ミニ版。両側が切り立っている。 | 高畑山への最後の登り。 | 高畑山に着いたら、雲が太陽を隠してしまった。 | 木々の間から倉岳山が見える。 |
2007年12月記