百蔵山(ももくらやま)

 2007年11月3日、晴れの特異日という割には、あまり天気がよくない日が多いという文化の日です。この日は天気予報でも、また起き出してみても確かにあまり天気がよくありません。でも、せっかくのお休みの日、家でくすぶっていてももったいないので、出かけることにしました。連休で高速道路が混むことが予想されるため、電車で行ける中央線沿線の百蔵山を目指すことにしました。

 例により自宅近くの駅を始発で出て、JR線高尾駅6時15分発松本行き普通列車に乗ります。ボックスシートのこの電車は、たいていはすいていてボックス1つを占領することができるのですが、この日は山に行く人ばかりではなく部活(テニスが多い)の中学生から大学生くらいも大勢乗ってきて、ほぼ満席状態です。高尾での乗り換えはICカード(スイカ、パスモ)になったので、楽になりました。

 小仏トンネルまでは奥多摩の山も見えていたのですが、トンネルを越えると雲が低く、また道路も濡れています。直前まで雨だったようです。猿橋駅には6時45分ころに到着。6時50分ころから歩き始めました。

 最初は普通の道です。これが長いし、結構きつい。道標を頼りに百蔵山を目指します。途中、南西側の尾根からと南東側の尾根(百蔵浄水場)から登る分岐が7時25分、南西側の尾根から登ることにします。登山道入り口(登山届けを出すポスト)が7時45分でした。ここからしばらく行くと急登になります。路面が濡れていて歩きにくい。葛野(福泉寺)からの道を合わせるところが8時半。ここからは傾斜の緩い尾根道になります。

 頂上(1003.4m)は8時45分。少しガスっています。ここで大休止。テルモスに入れてきたお湯でフリーズドライ味噌汁をつくり、おにぎりの朝食(?)です。ただじっとしていると寒い。本当は山梨県の秀麗富嶽12景の一つなのですが、この日はまったく展望がありません。9時20分撤収開始。

 まもなくコタラ山経由で扇山へ続く道と、百蔵浄水場に降りる道の分岐です。コタラ山まで行こうか迷いましたが、天気もよくないし、寒いので、直接降りることにしました。最初はロープもたらしてある急降下です。濡れているので滑りやすい。ロープとストックを頼りにゆっくり降ります。傾斜も緩くなったところで、初めて登ってくる人に出会いました。

 浄水場近くの林道に降りたのが10時20分。ここから林道・車道歩きになります。浄水場付近の方が紅葉していました。ここからまた長い車道歩き。この頃から登ってくる人達もいます。この日は午後から晴れたので、この方が正解だったかもしれない。でも、せっかくの休み、半日は家でぐだぐだしたいという気分でもありますから。

 国道20号に出て、左に曲がれば名勝「猿橋」です。でも、この日は何となく行き気にはならず、まっすぐ猿橋駅に。駅には11時10分ころ戻りました。11時33分発特別快速東京行き(高尾までは各駅停車)に乗り、自宅には13時過ぎにつきました。

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朝の猿橋駅 登山届けを出すポスト 何の実だろう 雲の切れ目から麓が見えた 全体としての紅葉はまだだったが、中にはこのような木も。
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頂上で記念写真 急降下した道を振り返る 浄水場付近から百蔵山を仰ぎ見る。 高台(段丘面)の住宅地(パストラルびゅう桂台)とそこへ至る簡易ケーブルカー(簡易モノレール)。 岩殿山。総合グラウンド付近から。

2007年11月記

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