2006年10月8日浅間山を目指しましたが、強風と氷混じりのガスで断念。翌9日黒斑山を登りました。
※ 浅間山(前掛山)は2006年10月21日に再挑戦しました。その記録はこちら。
産業技術総合研究所地質調査総合センターの浅間山の解説はこちら。
群馬大学早川氏による浅間山の解説はこちら。
(1) 第1日(10月8日):前掛山
現在入山規制が緩和され、浅間山の噴火口にもっとも近づける前掛山を目指しました。
前日の夕方遅く、高峰山・チェリーパークライン車返峠から1kmほど手前の駐車場(路肩を広げたような駐車場、近くにトイレがある)に車を入れ、夜を過ごします。
その前、小諸で食糧をゲットしようとコンビニを探したのですが、なかなか見つからない。コンビニやラーメン屋さんって、ふだんよく目につくのに、いざ探すとなると見つからない。やっと見つけて、食糧を購入します。チェリーパークラインに入ったら見事な虹が見えました。さい先がよい?
浅間山登山道入り口の天狗温泉近くの無料駐車場に車を入れようとしたのですが、昼間専用ということで引き返し、車返の駐車場まで行ったのですが、風が強い。とても寝られそうないので、途中の駐車場にしました。誰も来ないし、夜は車の通りも少ないので、グッドチョイス。
外に出るとたちまちふるえるほど寒いのですが、車の中でシュラフにくるまっていると暖かい。おかげで朝5時ころまで寝てしまいました。カーナビのTVがよく入ったので、少し遅くまで(といっても21時前)TVを見ていたのもいけなかった。
朝食後、車内を整理して、天狗温泉への道に入ります。天狗温泉の駐車場で身支度を調え、朝6時50分ころ出発、火山館を目指します。天気はよくなってきません。途中分岐がありますが、山側コース(不動滝でない方)を選びます。イオウ(硫化水素)のにおいがすると火山館は近い。このあたりは結構紅葉が進んでいます。火山館は8時30分ころ。少し休みます。
出発すると、「風が強くて戻ってきた」という人が何人もいました(この日は発達した低気圧(一時は中心気圧が640hPa台)が三陸沖を北上していて、北アルプスでは遭難・死亡事故も起きていました)。一応行けるところまで行こうと出発。カルデラ内は風がない。でも、前掛山への登り、樹林が途絶えたところからものすごい風。登るに従い風はますます強くなります。20m/s以上、瞬間最大風速は30m/sを優に超えているでしょう。ときどき体がぐらつきます。さらに、ガスが枯れ草にぶつかるとそこで氷になります。その氷が風でちぎれて飛んできます。顔が痛い。
それでもどうにか10時20分に、避難小屋に到達。崩れていて避難小屋の体をなしていませんでした。風は弱くなってこないし、視界も悪い(めがねでさらに不利)、体も冷ええてきて一瞬<疲労凍死>の言葉も浮かびます。ここで撤退することにしました。
少し降りると風も弱くなり、ホッとします。火山館に戻ったのは11時半。大休止。昼食をとります。テルモスに入れておいたお湯で、インスタントのカフェオーレとココア。冷えた体においしい。
帰りは不動滝を見学して帰りました。なかなか立派な滝です。
天狗温泉に戻ったのは13時30分ころでした。
明日は風も弱まりそうだし、このまま帰るのは悔いが残ると思い、予定外ですがもう1泊することにしました。早速食糧の買い出し。念のため、車返峠の駐車場を偵察しましたが、相変わらず風がものすごい。また途中の駐車場を利用することにしました。
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前日、立派な虹を見ました。 | 天狗温泉の登山道入り口。 | 火山館近くの紅葉。 | いかにも火山らしい光景。 | 火山館。無料休憩所。火山の知識も。 |
カルデラ内のカラマツの黄葉。 | 前掛山稜線近く。吹き付けるガスが凍ってしまう。 | ぼろぼろの避難小屋。 | 再び火山館近く。 | 不動滝。 |
(2) 第2日(10月9日):黒斑山
この日はきちんと4時前に起きました。でも、暖かいシュラフから抜け出るのが辛い。頑張って朝食、車内整理。車返峠駐車場へは5時過ぎに到着。明るくなるのを待ちます。風はまだ少し強めですが、天気は上々。
5時40分ころ出発。少し短い時間でトーミの頭に到着できそうな中コースを選びます。ト−ミの頭は6時40分ころ。ものすごい展望。富士山、八ヶ岳、中央アルプス、木曽御嶽、そして北アルプス。もちろん眼前には浅間山。大展望をしばし楽しみます。
意を決して黒斑山頂上を目指します。途中浅間山噴火監視施設で少し休み、頂上は7時15分ころ。ここは浅間方面の展望はいいのですが、他は木が邪魔をしています。それでも記念写真などを撮ったりしました。
時間があればこの外輪山をさらに先に進みたいところですが、今日は余分の一泊、少し早く戻りたいので、トーミの頭に引き返します。ト−ミの頭ではまた大休止。昼食用の食糧&温かい飲み物も。
名残は尽きないのですが8時20分ころ下山開始。帰りは表コースをとります。こちらはアップダウンもあり、登りは中コース、下りは表コースを選択して正解でした。ただ、展望は表コースの方が優れています。展望を楽しんだり、カラマツの黄葉を楽しんだりしながらゆっくり下山しました。
もちろん、中高年が圧倒的に多いのですが、ここは若い人や家族連れもいて(小さい子供をだっこして登っているお母さんもいました、お父さんは別の子を背負子で)、山自体も少し明るい雰囲気があります。
登山道入り口に戻ったのは、9時40分でした。10時ころに駐車場を出発し、関越道経由で自宅に戻ったのは13時過ぎでした。
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2006年10月記