この日は世界自然遺産、黄龍(こうりゅう)の見学です。九塞溝と同じく、岷山(みんざん)山脈の主峰雪宝山(せっぽうざん、5588m)のそば、玉翠(ぎょくすい)山麓の麓に分厚く分布する石灰岩を侵食した川が、見事に棚田状の大小様々なプールを作っています。典型的なカルスト地形。ただ日本では棚田状のプールはおもに鍾乳洞の中でしか見られませんが、ここではそれが地上で見られます。ここの石灰岩の表面が黄色く、黄金色の龍を思わせるというところから、黄龍と名付けられたようです。なお、この日見た花はこちらをクリック。
黄龍入り口までは、ホテルから徒歩3分。入場料は1人200元。パスポートも必要です。
入り口近くにはかご屋さんが沢山いて、熱心に客引きをしています。道は木道で、途中の中寺まではそれほどの急さかはありません。でも、中国人観光客は結構かごに乗っていました。値段は250元くらいらしいです(要交渉)。
入ってしばらく行くと迎賓池(げいひんち)。大小の棚田状のプールがあります。ついで、飛瀑流輝(ひばくりゅうき)。さらに行くと蓮台飛瀑(れんだいひばく)。さらに洗身洞(せんしんどう)と続きます。そして、また棚田状のプールが連なる盆景池(ぼんけいち)。同じように棚田状のプールが連なる明鏡倒映池(めいきょうとうえいち)が現れます。
途中に中寺という仏教の大きなお寺があります。ここから道は土・岩になり、傾斜も少しきつくなります。かごは途中から乗ることも可能です。いろいろなところでかご屋さんが客引きをしています。
少しがんばると、この日の目的地五彩池(ごさいち)。とてもきれい。四阿みたいなところで、ホテルで用意してもらったお弁当を食べました。前に座った中国人観光客に、日本人のお弁当がどんなものかとじっと見られていたので恥ずかしかった。饅頭、ザーサイ、魚肉ソーセージ、卵、リンゴなど同じようなお弁当でした。中国人観光客のお弁当には鶏の骨付き肉が入っていました。と、私もしっかり相手のお弁当を見ている。
帰りは中寺からは下山用の道もあるのですが、たまたますいていたので登ってきた道を降り始めました。でも、途中から登ってくる人たちでラッシュ状態。エスケープ路から下山用の道に逃げました。こちらは森林浴の道になります。
黄龍はすばらしいところでした。ただ、人が多い。下の写真ではなるべく人を写さないようにしていますが、実際は大変な人です。15時ころには入り口に戻りました。
世界自然遺産らしく、至る所にゴミを掃除する人を配置して(ディズニーランド状態)、ゴミも中国では珍しく分別して収集していました(中身は?)。またほかの観光地と違い、たばこを吸いながら歩いている人もなく、この辺も一生懸命やっているなと思いました。
黄龍のホテルも自室から外線にかけられませんでした。ロビー脇にビジネスセンターがあったので、そのコンピュータを利用(1時間6元)してネット接続を試みたのですが、回線が遅い。うまく接続できません。もしできても、コンピュータには日本語文字セットがインストールされていないということで、日本語メールの送受信はできなかったでしょう。
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迎賓池のプール。 | 飛瀑流輝。落差14m、幅68m。 | 蓮台飛瀑。落差167m、幅19m。 | 洗身洞。木の葉に陰に洞窟がある。そこで仙人が身を洗う。 | 金沙埔池。長さ1.3kmの滑滝になっている。 |
たくさんの棚田状のプールがある盆景池。 | 池の総面積3600m2という明鏡倒映池。 | ここも明鏡倒映池。池の深さや底の状態によって水の色が様々に変化する。 | 鍋荘坪でも見た鳥。 | 明代の仏教のお寺、中寺。巨大なお線香がおもしろい。 |
道教の黄龍古寺。 | 五彩池。 | 五彩池。 | 五彩池。池によって色が違う。 | 五彩池全景。 |