幕末・維新

幕末・維新−シリーズ日本近現代史(1) 井上勝生 岩波新書新赤1042
ISBN4-00-431042-3 780円 2006年11月

目次
はじめに
第1章 江戸湾の外交
第2章 尊攘・倒幕の時代
第3章 開港と日本社会
第4章 近代国家の誕生
第5章 「脱アジア」への道
おわりに
あとがき
参考文献
略年表
索引

 幕末・維新の評価を見直す。江戸幕府の外交が、身の程をわきまえた、でもそれなりに自分を主張したものであったということを主張する。また、不平等条約も、外国人の居留地区を制限したために、国内の商工業を発達できたとする。それと対照的な薩長の稚拙な戦略。また、討幕派の中の意見の違いも明らかにする。

 なぜアジアのなかで日本がいち早く近代化できたのか。明治初期のその強引な政策が(徴税・徴兵・義務教育)、脆弱な基盤の中で貫徹できたのか。これはまだよくわかっていないというべきか。

シリーズ日本近現代史
(1) 幕末と維新
(2) 民権と憲法
(3) 日清・日露戦争
(4) 大正デモクラシー
(5) 満州事変から日中戦争へ
(6) アジア太平洋戦争
(7) 占領と改革
(8) 高度成長
(9) ポスト戦後社会
(10) 日本の近現代史をどう見るか

2007年2月記

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