アジア・太平洋戦争

 アジア・太平洋戦争 吉田裕 岩波新書新赤1047
ISBN978-4-00-431047-1 780円 2007年8月

目次
はじめに
第1章 開戦への道
第2章 初期作戦の成功と東条内閣
第3章 戦局の転換
第4章 総力戦の遂行と日本社会
第5章 敗戦
おわりに
あとがき
参考文献
略年表
索引

 種々の矛盾を引きずったまま、なし崩し的に開戦。一時の勝利を絶対視して、冷静に見直すことをしない。民衆も、兵士も疲弊していく。ここの戦闘でいうと、イギリスの戦艦・プリンスオブウェールズを航空機だけで撃沈したのに、あくまでも戦艦主義? その他もろもろ。

 そもそも、泥沼の日中戦争を打開するために、対米戦争を始めるという発想から無理だったのだ。それはともかく、開戦に署名した大臣が戦後の政界で活躍し、その一人の孫も一時首相に。政治的な発想は祖父と同じ?

シリーズ日本近現代史
(1) 幕末と維新
(2) 民権と憲法
(3) 日清・日露戦争
(4) 大正デモクラシー
(5) 満州事変から日中戦争へ
(6) アジア・太平洋戦争
(7) 占領と改革
(8) 高度成長
(9) ポスト戦後社会
(10) 日本の近現代史をどう見るか

 

2007年9月記

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