秩父困民党群像 井出孫六 文元社(紀伊国屋書店発売)
ISBN4-86145-087-X 3,100円 オンデマンド出版2004年2月
目次
総理田代栄助
血盟のオルグたち 落合寅市・坂本宗作・高岸善吉
風布の人びと
神官と信徒たち
佐久の同盟者 菊池貫平・井出為吉を中心に
学務委員と教師たち 新井周三郎を中心に
悲劇の組織者 小柏常次郎
群馬からの助っ人 新井虎吉・貞吉父子を中心に
秩父の谷間の女たち
国内亡命の道 井上伝蔵の生涯
参考文献
あとがき
解説(菊地昌典)
1973年新人物往来社、1976年角川文庫、1983年社会思想社現代教養文庫と出版社を変えて生き続けた本。これは文元社のオンデマンド出版。
ようやく秩父困民党に日の光が当てられたころの本である。筆者の困民党蜂起に参加したメンバーに対する目は温かい。それが故に感情移入が大きすぎる箇所もあるが、これは歴史書でないので許されると思う。
いろいろな立場の人々が、様々な地域から参加している。でも、きちんと「官に抗する」という目的意識で集まっている。これだけでも評価に値すると思う。
秩父困民党群像
秩父事件史
秩父事件
ガイドブック秩父事件
秩父事件(農民蜂起の背景と思想
2005年2月記