2005年9月15日〜16日、会津の田代山と帝釈山に行ってきました。
以前、会津駒ヶ岳に登ったとき、檜枝岐から帝釈山登山道入り口まで林道が延びているのを見ていました。昔は入るのが大変な山だったはずですが、お手軽になっていました。ただ、東京からは登山道入り口までが遠い。日帰りは無理なので、前日中に登山道入り口に入っておくことにしました。また、檜枝岐から帝釈山だけでは簡単すぎるので(40分〜50分で山頂)、田代山も目指すことにしました。すると、檜枝岐から入ってもいいのですが、隣の舘岩村の湯ノ花温泉から林道が猿倉(猿ー)口登山道まで延びているので(現在は栃木県栗山村側からは通行止めで入れない)、少し時間は余分にかかりますがこちらから入ることにしました。
結局、13時前に家を出発して、猿倉口登山道入り口にたどり着いたのは18時半ころ。湯ノ花温泉から少し先は1車線のダート路です。登山道入り口付近にの駐車スペースは二つあり、全部で50台くらいは駐車できると思います。片方には簡易トイレもあります。暗くなってきているので急いで寝る支度をしてから、途中のコンビニで仕入れた夕食を食べます。結構寒い。でも星がたくさん見えてきれいです。ただ、天の川は見えないので、薄い雲がおおっていたみたいです。
16日は6時15分ころに出発。朝、もう一人車で入ってきた人がいました。入り口には登山者をカウントする装置がおいてあります。入り口から田代山までは2km2時間という表示があります。最初で最後の水場の通過が6時25分ころ。あと1.5km1時間半ポイント通過が6時45分ころ。あと1km1時間ポイントが7時ころ。途中急登もありますが、まあふつうの登山道です。天気は快晴、空はまさに抜けるような青空。もう花の季節は終わっていますが、キノコがたくさん生えています。
木道が出始めて、小さな田代(湿原)に着いたのが7時15分ころ。ここで少し休みます。ここから最後の急登。がんばって田代山に着いたのは7時35分ころでした。田代山山頂はその名に恥じず、予想以上の広さの湿原でした。まさに天上の楽園。歩いているときはTシャツで十分ですが、ここはじっとしていると寒い。でも、すばらしいところです。北側には会津駒、南から南西には男体山を初めとする日光連山、その隣には日光白根山も見えます。草原はもう秋。華やかさはありませんが、これはこれでいい風情を出しています。しばらくのんびり。
湿原を左回りに半周する形でまわり、帝釈山への道に出ます。森に入ってすぐに弘法大師(太子)避難小屋があります。中をのぞいてみたら、大師様がまつられているためか、きちんと片付けられたきれいな部屋でした。別棟でトイレもあります。避難小屋通過が8時5分ころ。ここからかなり下ります。そして、その後はぬかるんでいる道がしばらく続きます。
ようやく急登が始まるともう帝釈山は近い。途中、檜枝岐側から来た二人組とすれ違います。でも道標にあった田代山から帝釈山1時間は無理です。帝釈山頂上(2,060m)には9時20分ころ到着です。まだ雲もあまり湧いてなく、でも少し遠景は霞んでいますが、それでもすばらしい展望です。おやつを食べたりして大休止。
9時40分に頂上にお別れを告げ、再び田代山の避難小屋に戻ったのは10時50分でした。田代に出てしばらく田代の風情を楽しみます。もう、雲が広がっていました。猿倉からの登山者がやってきました。また帝釈山の頂上下ですれ違った二人組も戻ってきました。
11時10分に出発。今度は左回りに田代の残りを半周して登ってきたところに戻ります。ここから降り始め小田代は11時40分。少し下ったところで、また登山者に会いました。この日は都合、5人にあっただけでした。贅沢な山行。この最後にあった人と話していたら突然にオコジョが登場しました。巣穴があるようです。静かにしていると何回が出てきて“ポーズ”をとってくれます。とても可愛い。
登山道入り口に戻ったのは12時半でした。帰りは湯ノ花温泉で公衆温泉(200円、4つあるがそのうち二つは混浴)で汗を流し、曲屋というおそば屋さんでお蕎麦(郷土料理の“はっと”つき)を食べました。なんやかんやで、自宅に戻ったのは20時過ぎ。ちょっと疲れましたが、田代山・帝釈山はとてもいいところでした。
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登山道の入り口です。 | 小田代から田代山を見る。 | 田代山山頂の小さな池糖と会津駒。 | 湿原と木道。 | やったー、帝釈山山頂。 |
燧が岳と至仏山。 | 日光白根山。 | 日光連山。 | 帝釈山から田代山を見ます。もう一度登らねば。 | オコジョです。まだ幼い? |
キノコ? | ? | 赤いキノコ | 白いキノコ | 帝釈山直下に咲いていた花 |
ゴゼンタチバナの実 | 田代にたくさんあった花? | これも田代を彩る花 | コケモモ? | チングルマの雄しべ |
2005年9月記