2003年8月1日(金)〜2日(土)、日光白根山と男体山に行ってきました。写真はクリックすると拡大します。戻るときは、ブラウザの“戻るボタン”をお使いください。
(1) 1日目
丸沼高原のロープウェイの始発が7時半なので、だいたいそれを目指して自宅を午前3時45分ころ出発。関越道沼田IC〜国道120号経由でロープウェイの山麓駅に着いたのが、6時半ころ。まだ大分余裕があるので、途中で仕入れたおにぎりを朝食とします。
入山届を書き、7時半にロープウェイが動き出したので出発。なにしろ、標高差600m、標高2,000mまで15分で持ち上げくれます。山頂駅についても、白根山はほとんどガスっていてあまり見えません。7時50分ころ出発。最初は整備された散策コース、深い森の中の道です。ガレ場コースとの分岐が8時25分ころ。森林コースを選びます。
だんだん急登になり、森林限界抜けるとこちらも最後はガレ場です。我慢して登って9時25分ころに奥社に到着。ちょっと休んで9時35分ころに二等三角点のある白根山山頂(2,578m)に着きました。まだ朝早いのか、頂上は他に一人だけ。それでも休んでいるうちに何人かが登ってきました。残念ながら、まわりはガスっていて展望はありません。はるか下に五色沼が見えます。急降下を考えるとちょっとビビるところもありますが、時間はあるのでそちらを回ることにしました。
9時50ころ五色沼に向けて出発。もう一度奥社に戻り、避難小屋を目指します。予想通り、信じられないほどの急降下です。ようやく避難小屋に着いたのは10時35分ころ。さらに、五色沼に着いたのが10時45分ころでした。かなり大きな沼です。ここで大休止。朝、残したおにぎりなどを食べます。五色岳の斜面はかつてはシラネアオイの群生地だったそうですが、シカの食害でほとんど無くなり、現在電気柵で囲って復元を試みています。
11時10分ころ弥陀が池に向けて出発。結構急な登りでした。弥陀が池は11時半ころこちらは小さな沼。右に菅沼への道があります。少し休んでから、40分ころに出発。途中の座禅山へ分岐では、座禅山には行かずにまっすぐ七色平を目指します。これまた森林の中を急降下。七色平通過は12時20分ころ、登山道の入り口に戻ったのは12時50分ころでした。ありがたく靴を洗う場所があるので、靴を洗います。
ロープウェイの山頂駅の休憩所でうどんを食べてガスが晴れるの待ちます。少しは見えるのですが、下の写真程度が限界です。この山頂駅前の広場にはコマクサが植えられていて、ちょうど満開でした。でもコマクサは、やはり自分の足で苦労して登った砂礫の中に可憐に咲いている方が感動します、ここのは色もちょっとどぎついし(とロープウェイを使いながら勝手な感想)。
ロープウェイで山麓駅に降りました。でも、ロープウェイってうまくつくってありますね。駅構内に入るとロープからはずれて、出発するとまたロープをかむようにできています。ここのロープウェイはロープが1本だけど、どういう安全対策になっているのだろう。
翌日に備えて、戦場ヶ原(光徳)から、裏男体林道に入ります。最初の部分だけダート。あとは1車線だが舗装路でした。所々に車のすれ違い用のスペースがあります。何も調べずに来てしまいましたが、裏男体林道はこの日の朝まで工事のため通行止めだったようです。15時ころに、志津乗り越しに車を止めます。
志津乗り越しには先に一人いました。椅子などを持ち出し、持ってきた生ビール(サーバー付)でしばし歓談。同じようにここで夜を明かすそうです。次の日は女峰山から大真名子、子真名子を12時間かけて走破するという健脚者でした。
土曜日なので夜から明け方にかけてたくさん車が入ってくることが予想されたので、もう少し男体山登山口側に入ったところにある駐車スペースで泊ることにします。あとからもう1台(2名)がやってきました。その方々は車ではなく、志津小屋に泊まり、先の人と同じく女峰山、大小真名子山を目指すそうです。6時過ぎには夕飯を食べ、7時ころにはフラットにしておいた座席の上のシュラフに入りました。久しぶりに車での野宿です。まわりの山はガスっていて見えません。夜はまったくの一人になりました。一応毛布も持ってきましたが、標高1,780mという割りには、それほどは寒くなりませんでした。でも、毛布はあった方が暖かい。
森林の中から山頂駅が見えました。 | このガレ場を登ります。 | 白根山頂から、はるか下の五色沼を望みます。 | 山頂での記念写真。 | 奥社付近から山頂を見ます。頂上に人が見えます。 |
五色沼へ急降下。 | 五色沼から山頂を見上げます。 | 弥陀が池です。 | ロープウェイ山頂駅から白根山。結構迫力があります。 | ロープウェイから丸沼高原方面を見おろします。 |
(2) 2日目
夜1時ころ目を覚したので、車の外に出てみたら満天の星。少し草むらの中で物音がします。ライトを向けても何も見えませんが、鳴き声からシカだと思われます。クマだったら嫌でしたけど。
結局また寝てしまって、次に起きたのは4時前。まだ暗いのでランプを頼りに朝ご飯の支度をします。だんだん明るくなってきます。男体山がモルゲン・ロートに染まります。お湯を沸かしている間に車内の整理。
4時50分に出発しました。間もなく志津小屋を通過します。二荒山神社が管理している避難小屋ですが、結構しっかりしています。ただ、水場がない(あるけどあまりきれいではない)。ここを過ぎるとあとはひたすら急登。赤土や木の根が濡れていて滑りやすい。腕時計の高度計を見ながら我慢して登ります。
5時20分ころに三合目を通過。四合目は5時半ころ。ちょっと行ったらギンリョウソウ(下写真参照)がありました。6時ころ、左側がガレているところを通過します。相変わらずの急登。7時近く、頂上の二荒山神社奥宮が見えてきます。
ここを少し頑張ると、こんな贅沢をしていいのかというほど気持ちのいい尾根道になります。頂上(2,485m)に着いたのは6時50分ころでした。もう神社には先に一人いて、その方の仲間か、あとから数名登ってきました。みんな中禅寺湖側から登ってきたようです。なぜか一等三角点のある頂上には来ない。
頂上から近くの山々はよく見えるのですが、空気の透明度が低いので遠くの山は見えません。それでも、昨日登った白根山、あるいは太郎山、女峰山などよく見えます。眼下には中禅寺湖も。
頂上でひとしきり遊んで、7時15分には降り始めました。志津側は道が荒れているという表示がありました。たしかに、小さい子供がいると大変かもしれない。しばらくは、展望を楽しみながら気持ちのいい尾根道を歩きます。でも、その後は急降下。息を切らして登ってくる何組もの人たちすれ違います。ガレ場の通過が8時ころ、志津小屋が8時45分、登山道入り口着いたら8時50分になっていました。予想通り、駐車スペースは車であふれていました。奥に入れて正解。
白根山といい、男体山といい、急登・急降下の山でした。
帰りは湯滝で遊んだりしながら、国道120号、沼田ICから関越道に乗り、練馬で降ります。今回は珍しく自宅への最短距離である(たぶん)、富士街道にすんなりと入れました。
志津乗り越し付近から、モルゲン・ロートの男体山。 | 志津小屋です。 | ギンリョウソウ。腐生植物なので葉緑素を失っています。 | このガレ場の端に登山道がついています。 | 戦場ヶ原から白根山。 |
中禅寺湖。 | 頂上での記念写真。手前は一等三角点。 | 左に白根山、真ん中に湯の湖、右に戦場ヶ原(光徳方面)。 | 威風堂々とした太郎山。 | 奥に女峰山。尾根道はここで終わり、あとは急降下。 |
(3) 高山植物
白根山で見た高山植物です。名前は自信がありません。まちがっていたらご指摘ください。
コガネギク | クルマユリ | マルバダケブキ | コケモモ | タカネニガナ |
ハクサンフウロ | フウロの群落 | カニコウモリ | ゴゼンタチバナ | コマクサ |
2003年8月記