鷹ノ巣山

  2004年7月7日(水、七夕)〜8日(木)。8日が期末試験の中休みなので、7日の早めに学校を脱出して、奥多摩の盟峰飛竜を目指しました。ところが、三条の湯近くの青岩谷橋まで入れる後山林道が7月1日〜16日まで法面の工事ということで閉鎖されました。仕方ないので一瞬大菩薩方面を目指そうかと思ったのですが、地図がないのでやめました。

 結局、鷹ノ巣を目指して、奥多摩湖北岸峰谷橋から峰谷のさらに奥の、その名も“奥”という集落のちょっと先の林道(集落の先が未舗装)に車を乗り入れました。峰谷橋からの道は細く、対抗車とのすれ違いは難しいところが続きます。ここは東京といってもかなりの山の中です。よくこんなところに集落が残っているというようなものです。車を止めたのは登山道入り口で、車が1台止まっていました。15分くらい歩いて林道の終点まで行ってみました。何カ所かすれ違い・Uターンできる場所があります。もちろん林道終点でUターン可能です。ただし、終点は落石がありそうなので車を長時間止めるには適していないでしょう。車に戻ります。

 もう1台の車の人たちが下山してきて、あっという間に去っていきました。ということでひとりぽっち。とはいっても、集落の家々からは近いし、丸見えのところです。ここで泊まるのはちょっと恥ずかしい。イスなどを持ち出して、途中のコンビニで仕入れたビールなどを飲みながら、少し旅行ガイド(インターネットからダウンロードして簡易製本したもの)を読んでいました。夕食もコンビニでゲットした冷やしうどんとおにぎり。持参のバーナーは使わないというものぐさ。

 この日山に入るために、月曜日に行われた試験の採点を必死でやっていたためか、8時前には眠くなってしまいました。でも真っ暗な中、突然1台の車がやってきました。「この奥はなんですか?」と聞かれたので、「もうちょっと行くと林道の終点です。」と答えたら、そのまま帰って行きました。なんだったのだろう。こちらはそのまま寝ます。

 翌朝、起きたのは結局4時過ぎ。気温は20℃程度。熱帯夜で寝苦しかったらしい都心よりははるかに涼しく、ぐっすり寝てしまったようです。急ぐ必要もないのでゆっくりと朝の支度。昨日コンビニでゲットしたおにぎりが朝食です。昼食用のパンは、車の保冷ボックスに残して行くことにしました。結局バーナーは使わずじまい。

 5時10分出発。いきなりロープも垂らしてある急な階段(別にゆるいスロープもあり)。そのまま急登です。左側はシカかイノシシの食害を避けるために鉄条網。だが、その中の畠はもう利用されていないようです。ちょっと行くと浅間(せんげん)神社の一(?)の鳥居。ここから浅間尾根を登ることになります。初めは急登です。しかし、それほどは続きません。ブナの原生林の中の登山道です。

 6時50分ころに鷹ノ巣避難小屋に到着。とても立派な避難小屋、中もきれいでした。水場は来た道を200mほど下ったところにあります。ここで、雲取山から石尾根経由で奥多摩駅まで行くことができる縦走路と合流です。ちょっと休んだあと、鷹ノ巣の頂上を目指します。

 頂上(1736.6m)は7時20分。北側は原生林ですが、南側の展望が素晴らしい。近くは大岳山〜御前山〜三頭山、丹沢山塊の横からは富士山、遙か南アルプスまで望めます。誰もいない山頂でしばらく楽しみます。ここは石尾根の中では六ツ石と七ツ石の間に位置しています。鷹ノ巣っていう名前がいいですね。

 7時40分に出発。もと来た道を引き返すのも能がないので、ちょっと水根山方面を下ります。鷹ノ巣避難小屋からの石尾根縦走路は防火帯を兼ねているのか、広く木が切り払われて明るい尾根道です。水根山直前で巻き道に降ります。ここから巻き道を通って避難小屋に戻ります。巻き道は原生林の中の水平道です。避難小屋に戻ったのは8時20分。ここに設置されているベンチで一休み。

 8時半に出発。避難小屋下の水場で水を仕入れます。うちに戻ったあとコーヒーを入れるときに使う予定です。9時20分ころに浅間神社の奥社(?)。9時半には一(?)の鳥居。ここからちょっと下ると、木の根の間から短い時間間隔で、噴気というか轟音(といってもたいした音量ではない)が聞こえます。登るときも気になったのですが一体なんなんだろう。地下水が勢いよく流れているのかなぁ。

 登山道入り口は、9時40分でした。下山途中で4人に出会っただけの静かな山行でした。車に戻ってから着替えたり、昼食用のパンを食べたりして少し休みます。そのあと、林道の奥まで車で行ったりして少し遊んでしまいました。

 帰りは鋸山林道を使って五日市側に抜けようかと思ったのですが、一般車通行禁止ということでやめました。今回使った青梅街道も、奥多摩駅付近を迂回するバイパスがもうすぐできそうです。

 帰りに鳩ノ巣の一心亭に寄り、名物の手打ちそば(630円)を食べました。このお店は奥多摩では御岳の玉川屋と並んで有名です。ちょっと小振りのざるに入っていますが、量は少なくはありません。下山したあとパンを我慢すればざる2枚は軽かったのに、一枚でちょうどよかった(二枚では多かった? 大盛があればもっとよかった?)。この日一番目の客で、「まだそば湯が薄いのです。」ということでした。残念。

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浅間神社の一(?)の鳥居 とても立派な鷹ノ巣避難小屋。中もきれいです。 鷹ノ巣山頂上。二等三角点は1736.6m。 頂上での記念写真。 手前左は奥多摩の三頭山。富士山の左には丹沢の大室山も見える。
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大岳山(左)と御前山'右)。 鷹ノ巣から富士山を望みます。 石尾根を少し下り、鷹ノ巣を振り返ります。 巻き道から七ツ石を見ます。その左には南アルプス。 木の根の間から噴気?

2004年7月記

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