6月16日、天気はかなり悪そうですが、かえって静かでいいかと思い、4時半過ぎに出発しました。ただ、雨は覚悟なので、きちんとした登山靴にしたのですが、鋲の一つがとれていました(x_x) 大岳山は奥多摩の山々の中では、非常の特徴のある形をしているので、見ればすぐにわかると思います。
養沢川の林道の一番奥まで車を入れようとしたのですが、あとちょっとというところで崩壊した土砂で道が埋まっていました。仕方ないので、やっとの思いでUターンして、少し広いところまで戻り車を止めます。このルートはケーブルカーを使うよりお手軽にロックガーデンに入ることができます。6時ころに林道の終点から登山道入りました。
七代の滝の脇から長い鉄梯子を登ると、ロックガーデンです。新緑や紅葉の時はすごくきれいな場所で、私のお気に入りです。この日はガスに煙っていました。一番奥の綾広の滝あたりは薄暗い感じです。ここを登ると、メインの登山道に合流します。このあとちょっと苦しい登りを登り切って、7時ころ芥場峠に着きました。左に行くと東京方面の展望に優れた高岩山です。右の大岳山への道を選びます。
このあとは大岳山荘まで割と平坦な道になります。しかし、いろいろなところに「転落注意」の看板が出ています。登山者の高齢化とともに、こういうところでも事故を起こす人が増えたのだなと思いました。人ごとではないので、少し緊張します。大岳山荘に着いたのは7時半ころです。昔泊ったことがあります。ベランダから見る東京の夜景はとてもきれいでした。この日は雨も降っていたので、ここでは休まず素通りして大岳山に登ります。
20分くらいの急登を我慢すれば頂上(1267m)です。晴れていれば見晴らしのいいところです。頂上にニッコウキスゲが咲いていました。この日は展望がないので、少し休んでから鋸山に向かいます。鋸山までは結構厳しい道です。何しろ雨模様で道が滑って大変でした。道の端が崩れているところには「危険」と大きく看板が出ていて笑えました。看板がなくても、誰でも危険とわかると思ったので。
鋸山には9時20分ころ着きました。鋸山の頂上(1109m)は木に囲まれているので、晴れてもそれほどの眺望はないでしょう。頂上の前後からは御前山に行く道が分かれています。奥多摩への厳しい道は続きます。要所要所には鎖・鉄梯子があります。それでも逆に奥多摩側から登ってくる人たちもいました。
祠のある小さなピークを過ぎると、下に街が見え始めます。ようやくの思いで登計峠にたどり着きました。もう11時を過ぎていました。そこにはなんと懐かしい「氷川駅」が入った道案内の看板がありました。ここには車が通れる舗装道路が通じています。
ここまでで結構疲れていたのですが、ガイドブックに車道で奥多摩駅に降りるより、5分頑張って愛宕山に登った方がいいとあったので、そのとおりにしました。たしかに5分程度で愛宕山には登れて、愛宕神社の境内からの奥多摩の街の眺望はよかった。しかし、そのあとが大変でした。本当に急降下。これで完全にばてました。
奥多摩駅(旧氷川駅)に着いたのは11時50分ころでした。愛宕山から30分くらいかかってしまいました。ちょうど電車が出てしまったところだったので、次の電車を待ちます。電車で御岳駅へ、そこからバスで滝本へ、そしてケーブルカーで御岳山。御岳山に着いたのは13時半ころでした。お土産やさんで、ケーブルカーチョロQを買いました。
御岳神社の脇から長尾平−大岳山への道に入り、七代の滝へ降り、登山道の入口に戻ります。14時15分くらいになっていました。車に戻ったのですが、急いでうちを出てきたので着替えのTシャツを忘れてしまっていました。かなり濡れたので失敗でした。
歩いたのは合計で6時間半くらいでした。急な下りがとてもきつくなっているということを実感しました。
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