2009年4月19日、丹沢山塊の東にきれいな姿を見せている大山に行ってきました。2010年1月10日の大山はこちら、2011年4月5日はこちら。
7時25分伊勢原発大山ケーブル駅行きのバスに乗ります。ケーブル駅といいながら実際はケーブル駅からはかなり離れたところにバス停があります。バスは20分ほどで終点に到着。身支度をして歩き始めます。7時45分ころでした。はじめはコマ参道の階段を登ります。ここは豆腐とともにコマ(独楽)も有名なのです。全363段の階段のうち何段目かが、歩道のタイルのコマでわかるようになっています。コマ参道のお土産やさん街を通り抜けると今度は本当のケーブル駅です。8時ころ通過。ケーブルカーの始発は9時ですが、もう並んでいる人たちがいました。
ここから山道に入ります。とはいっても信仰登山の山なので階段が多い。まもなく男坂と女坂の分岐です。女坂を選びます。女坂には七不思議というものがあるので、それをたどりながら登ることになります。このあたりは新緑がきれい。でも登りはきつい。途中の大山寺は階段を上って境内を通過する道と、巻きながら登る道(ケーブルの大山寺駅に通じる)に別れます。せっかくだから大山寺の境内を通過することにします。ここも大変な階段。でも振り返るととても景色がいい。
さらに苦しい急登を続けると男坂との合流地点。このあたりから少し楽になって、まもなく大山阿夫利神社の下社に着きます。大きくて立派な神社です。登山道は神社の左側に続きます。ここは本当に冗談ではない急な階段、おまけに鉄の手すりが古くなっていて頼るのも危険そうです。
これが終わってもあとも何回も急登、急な階段が出てきます。目印は「丁目」表示。頂上は28丁目になります。富士見台は20丁目です。富士山がかすかに見えました。
頂上には9時45分ころ到着。まず広い頂上(阿夫利神社奥の院)を散歩してから、見晴らしのいいところに腰を落として大休止。ただ、春霞でとくに下界の展望がききません。最近定番、おやつにカップラーメン。もう大勢の人たち、ここは他の山と違って若い人や、家族連れも大勢います。また、頂上にはきれいなトイレもあります(冬季は使用できない)。
少しのんびりとしたあと、10時15分ころ日向薬師を目指して下山開始。頂上の両側の登山道はシカを避けるために蹄のある動物が通れないグレーチング階段になっています。今度は急降下、いったん大山の肩で傾斜は緩くなりますが、それが終わればまた急降下の連続になります。日向薬師側から登ってくる人たちも大勢います。途中不動尻・広沢寺への道を分け、見晴台へ。下界があまり見えないこの日、ここは大山の見晴台といってもいい場所です。大勢の人たちが休んでいました。
ここから下社に通じる道もあるので、下社から来たときのコマ参道におり、そこで豆腐料理でも食べようかと一瞬思いましたが、休日の晴天、観光客で混んでいるだろうと思い、はじめの予定通り日向薬師に降りることにしました。ここからも急降下。でも、満開の山桜や、野の花に慰められながらの道です。九十九曲がりを降り、車道に出たのが11時50分、バス停まではしばらく車道歩きになります。この付近は古き日本の田園風景です。ただ、もう何十年も前に来たときは、このあたりはレンゲ(ゲンゲ)がすごかった記憶があるのですが、今回はまったく見られませんでした。
日向薬師発12時15分のバスで伊勢原に戻りました。次回は是非、コマ参道で豆腐料理を食べてみたいと思います。
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阿夫利神社の下社。 | 所々に展望がいい場所があります。 | 富士見台。少し霞んでいますが富士山が見えます。 | 大山山頂(1252m)です。 | 頂上から参道を見下ろします。 |
スミレが咲いています。 | 山桜は満開。 | 見晴台から大山を振り返ります。 | 新緑のトンネル。 | 日向薬師付近の田園。 |
2009年4月記