2005年12月14日、天気が良さそうなので三頭山を目指すことにしました。昔は行くのがなかなか大変で、高校生のころ1日がかりで、友人達と奥多摩湖のドラム缶橋を渡ってから登ったことがあります。もうすでに当時、奥多摩湖を渡るロープウェイ(奥多摩ロープウェイ)はなくなっていたのかもしれません。今は、都民の森まで車で行くとわりと簡単に登れます。
この日も都民の森の駐車場を使うつもりです。都民の森だから9時ころからしか開かないのかなあと思い、少しのんびりと、6時過ぎにうちを出ました。中央道の八王子IC前から滝山街道の最初の方はかなりの渋滞でした。途中少し五日市街道を走り、さらに檜原街道へ。何かやたらと工事しています。檜原街道の電光掲示板には、奥多摩周遊道路は18時〜9時まで通行禁止の案内も。まあ、入り口で待つかと行ってみました。
周遊道路は都民の森から先が18時〜9時まで通行止めで、都民も森までは入れました。また、都民の森の駐車場は8時から開いているようです。結局8時20分ころに到着。8時35分ころから歩き始めます。先に一人歩き始めた人がいました。
まず鞘口峠を目指します。森林館を抜けるとすぐに分岐。急な道と長いがなだらかな道だそうです。このあたりは雪が積もっているので、急な道はパスして、なだらかだが長いという方の道を選びました。本当はそれほどなだらかではありません。鞘口峠(1142m)は9時10分ころ。都民の森にはいろいろなコースが設定されていて、この日使ったコースは、ツガの道を登り、シラカバの道を伝って鞘口峠に出たことになります。日陰には雪が残っています。
ここからはブナの道。途中で登山道という分岐があったのでそちらを使ったら、北面の道で雪が多い。もう一度ブナの道と合流した、再び登山道の分岐がありましが、今度はブナの道を使って頂上を目指すことにしました。こちらの方が南面で、さらに途中に見晴らし小屋があって正解でした。三頭山は山体が大きく、さらにここから頂上までにもいくつもの前衛のピークがあります。
展望台のある三頭山東峰(1527.5m)は10時20分。せり出してつくられている展望台は、東方向の展望が得られます。先日歩いた大岳山〜馬頭刈尾根がよく見えます。新宿の高層ビル群もかすかに見えます。
ここからさらに歩いて、三頭山中央峰(1531m)は10時35分。団体さんがちょうど出発しようとしているところでした。彼らが去ったあとは静かな山頂。写真を撮ったり、お茶を飲んだりとのんびり過ごします。南は富士山、北は雲取から石尾根がよく見えます。その下には奥多摩湖も。例により富士山を35mmカメラ時代の500mm反射望遠で撮ってみました。
11時15分に出発。ムシカリ峠から三頭大滝を目指します。ムシカリ峠から大滝まではかなり雪がありました。一部凍結していますが、まだアイゼンは必要ないでしょう。とはいっても、一部は滑って怖いくらい。途中に、カメバヒキオコシという草にまとわりつく氷の結晶が見られました。枯れ草を伝わって昇ってきた水が凍ったようです。
三頭大滝には12時25分ころ。まだ全面凍結はしていませんが、最近の寒さでかなり凍ってきていて、結構見応えがあります。展望用の吊り橋から写真をたくさん撮りました。
森林館のレストランをチェックして(でもパスして)、駐車場に戻ったのは13時でした。三頭山頂上での団体山以外は、あまり人に会わない静かな山行でした。
食糧を持ってこなかったのは、久しぶりに三頭山荘で山菜22品という檜定食(ご飯、みそ汁付き、2,700円)を食べるためです。さらに帰る途中、五日市の蔵元、野崎酒造(喜正)で、日本酒を何本かゲットしました。
※ この日は途中でカメラのホワイト・バランスをいじってしまったようで、気がつくまでは朝日(夕日)を浴びたような写真になってしまいました。デジカメなので、あとで補正しました。
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鞘口峠途中から、三頭山の前衛を見ます。 | 途中の見晴台から見る大岳山〜馬頭刈尾根。 | 中央峰からの富士山。35mmカメラで300mm相当で撮影。 | 頂上で記念写真。 | 石尾根の山々。一番左に雲取、一番右に鷹ノ巣。 |
雲取。 | 鷹ノ巣。 | 鷹ノ巣と奥多摩湖。 | 氷の結晶の造形です。 | 凍結が始まった三頭大滝。 |
2005年12月記