雲取山2

2007年5月7日(月)〜8日(火)、日原側の富田新道から雲取山(2017.1m)を登り、石尾根を降りてきました。 
前回の雲取山(2003年8月29日(金)〜30日(土))はこちら

(1) 1日目    (2) 2日目

(1) 1日目

 朝8時10分、奥多摩駅発日原鍾乳洞行きのバスに乗ります。土日は東日原までなのですが、平日は鍾乳洞まで(490円)行きます。徒歩にして20分程度の節約ができます。このバスに同乗した登山者はわたし以外は女性のみ。その方は、鍾乳洞方面へ歩いていきました。酉谷山でもめざすのかな。

 こちらは8時40分から日原川左岸の長い日原林道をひたすら歩き、雲取山をめざします。出発点の標高は600m程度ですから、1,400m以上登ることになります。今回は自炊小屋に泊まる予定なので、4食分の食料、さらには防寒具もザック(30L)に入れたので、結構重い。翌日の石尾根が長いので、少しでも距離を稼ごうと、食事付きの雲取山荘ではなく、奥多摩町立奥多摩小屋で泊まる予定です。

 富田新道や唐松谷林道(登山道)と大ダワへの分岐は10時15分。ここからようやく山道になります。少し沢を下って、吊り橋で対岸へ。少し行くと、唐松谷林道との分岐。富田新道(野陣尾根)を登ります。とりわけ厳しいというわけではありませんが、それでも急登の連続です。ブナの新緑に慰められながら頑張ります。

 目標となる場所がはっきりしないので、なかなか大休止というわけにはいきません。それでも13時過ぎに、少し平らなところ、ベンチになりそうな倒木があるところで大休止。お湯を沸かしておにぎりの昼食。40分近く休みました。

 道も平らに、尾根も広くなると、石尾根縦走路は近い。縦走路と合流したのは14時25分ころ。この日は天気が安定せず、雷鳴もとどろいていたので、このまま宿泊予定の奥多摩小屋に直行しようか、雲取山をめざそうか迷いました。地図をみると、小雲取りが近そうなので、とりあえずそこまで登ってみることにしました。

 雨は大丈夫そうなので、雲取山をめざすことにしました。途中、雲取山荘からの巻き道との合流点にザックを置いて空身で頂上へ。頂上は15時。山頂の避難小屋で泊まる雰囲気の方々が6〜7名程度、小屋の脇でくつろいでいました。そういえば、ここまで誰にも会いませんでした。

 ガスっているので、展望はありません。石尾根もときどきガスの中。頂上近くには何頭ものシカがいました。増えすぎたので、捕獲作戦を実施中だとのことです。それを知っているのか、かなりの距離でもカメラを構えると逃げていきます。

 天気が心配なので、あまりのんびりせずもとに戻りました。ザックを回収して奥多摩小屋をめざします。ザックを置いたところから結構距離がありました。奥多摩小屋到着は15時50分。素泊まりのみ(寝具あり)で3,500円です。小屋は入り口からは想像できないほど奥に続いていて、確かに70人収容も納得できます。“名物管理人さん”は数年前に引退したらしく、いま小屋を守っているのは、こういうところには珍しい(?)非常に物静かな方(まだ若い?)でした。

 寝る場所を決め、小屋から5分ほど下った水場に水汲みに。そのあとはほかにすることもないので、持参したビール&ソーセージ。ついで、レトルトご飯&中華丼&味噌汁の夕食、勢い余ってさらに持参したカップ・焼酎。というわけで、18時過ぎには寝てしまいました。念のため、長袖Tシャツの厚手のウールの長袖カッターシャツを防寒用に持ってきたのですが、小屋の中では半袖Tシャツ(着替えて乾いているもの)と長袖Tシャツで十分。ただ、外ではやはりウールの長袖がありがたかった。

 この日の小屋の宿泊者はわたしだけでした。ほかは、幕営地にテントがふた張り(3人)いました。

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朝の奥多摩駅。 この吊り橋を渡ります。 新緑のブナ。 富田新道の石尾根合流点付近。 雲取山山頂。
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頂上近くにいたシカ。 山頂から西を望みます。 石尾根を見おろします。 奥多摩小屋の入り口。 小屋の水場。冷たくておいしい。

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(2) 2日目

 この日も長い。朝3時半に起き出し、荷物の整理と身支度。管理人さんはまだ寝ているので、朝食は外でつくることにしました。といっても、お湯を沸かしてカップラーメンとお茶だけです。さいわい風もほとんどなく、半袖Tシャツ&長袖Tシャツ&(厚手ではない方の)薄いウールの長袖シャツでも大丈夫でした。

 ライトがいらなくなった4時半に出発。まず七つ石山をめざします。4時40分ころ、朝日が昇ってきました。結構きつい登りの七ツ石山山頂(1,757m)は5時15分。朝日を浴びる雲取山がきれいです。ただ空気がもやっていて、遠景がききません。富士山など、目を凝らすとやっと見える程度です。

 七ツ石山を下りたあとは、基本的に巻き道を利用して一路鷹ノ巣山へ。鷹ノ巣避難小屋から鷹ノ巣もきつい。見えているピークまで頑張っても、その後ろに鷹ノ巣本体が。でも、振り返ると雲取からの石尾根がよく見えます。もう一がんばりで鷹ノ巣頂上(1,736.6m)、7時10分でした。お湯を沸かして大休止。記念写真も撮りました。8時に出発。

 鷹ノ巣の手前、高丸山(1,733)下の千本ツツジはまだでしたが、鷹ノ巣を過ぎた城山(1,523)から下ったところにはツツジが咲いていました。まだまだコースは長い。新緑に慰めながら歩きます。

 六つ石山は縦走路から少し外れたところにあります。縦走路との分岐で荷物を置いて頂上(1478.8m)へ。9時35分でした。登って正解。山桜が鷹ノ巣を背景にしてきれいに見えます。頂上の奥多摩案内地図は、上を南にとってあるのでとまどいました。

 あとは奥多摩駅をめざしてひたすら下るのみ。三ノ木戸への分岐が10時10分。三ノ木戸へ降りるとすぐに林道のようなので、絹笠への道をとりました。林道に降りたのは11時10分。あとは林道や、ショートカットする山道を下って奥多摩駅をめざします。

 奥多摩駅は11時55分。46分発が出てしまったので、12時13分まで待ちます。おもわずわさび・ジェラートを食べたり、おみやげの岩海苔製品を買ったりしてしまいました。

 御岳で途中下車。久しぶりに玉川屋によって本格的な昼食。そばビール&生酒、ヤマメの塩焼き、そば2枚という放蕩でした。おなかいっぱい。 

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朝日に染まる奥多摩小屋。 七ツ石から朝日を浴びる雲取山。 鷹ノ巣頂上直下らか、雲取〜石尾根を振り返ります。 鷹ノ巣山頂での記念写真。 鷹ノ巣山頂から大岳山(左)、御前山(右)。
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ツツジ。 六つ石山頂から鷹ノ巣山を見る。 新緑のトンネル。 新緑の山道。 御岳駅近くの玉川屋。

2007年5月記

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