笠取山3

 2011年7月10日、多摩川の源流、笠取山に行ってきました。前々回の笠取山はこちら、前回はこちら

 関東の梅雨明け宣言が出た7月9日、夕方までに作場平まで入っておこうと思って午後3時ころ職場を出発。ところが、中央道大月付近でものすごい夕立に遭遇してしまいました。まだ雨が少し残る勝沼・塩山ICで降り、食糧をゲットしようとコンビニを探したのですがあまりありません。かろうじてセブン・イレブンを二つ見つけましたが、両方ともちょうど次の配送車が来る直前らしく、おにぎり類がまったくありませんでした。

 一ノ瀬林道には丹波側から入り、作場平には17時半ころに到着。ここにはバイオ・トイレもある結構広い駐車スペースがあります。大きな駐車スペースには車が4台ほど、そのほかのスペースにも1台、でも誰もいません。こちらは一番小さい駐車スペースに車を入れました。早速寝る支度をしてから、食事にします。19時半ころ寝ました。さすが標高1200mを超えているだけあって、とても涼しい。夜半過ぎると薄い羽毛のシュラフでも暑くないくらいでした。

 11日は3時半ころ目が覚めました。星も見えるので天気は大丈夫なようです。朝食や身支度をして、4時35分ころ出発。例によりヤブ沢峠を目指します。ヤブ沢峠からは齋木林道(一般車は通行できない)を笠取小屋まで歩きます。笠取小屋の天幕場にはテントが数張り、小屋に泊まった人もいるようです。小屋の脇には前回建設中だったバイオトイレが完成していました。

 ここからはまた登山道になります。雁峠への道を分け、小さなピーク分水嶺(多摩川、荒川、富士川の三つの川の分水嶺)、さらに次の小さなピークを登ります。ここから見ると笠取山の急登がよく見えて、心が萎えます。でもこの時期は草の緑で少しは安心感も持てます。

 いずれにしても大変な急登、6時55分ころに頂上にたどり着きました。すばらしい展望です。昨日の夕立が良かったようです。ほぼ360度見えます。大休止とします。そのうち、4人組の男性グループも登ってきました。

 7時半ころ、唐松尾岳側に少し行ったところにある本当の頂上(1,953m)を目指します。本当の頂上からは富士山はよく見えますが、そのほかは木に遮られてよく見えません。ここを通過すると、唐松尾岳からの縦走路まで急降下(それでも登ってきたところよりは楽)です。多摩川の公式水源水干(みずひ)に回り込みます。水干は水がぽたぽたと落ちているだけですが、高さで50mほど下った場所に、水の流れが始まっている場所があります。水干脇にあるベンチに荷物を置いて、そこにも降りてみました。きれいな水が湧き出ています。荷物を置いた場所に登り返すのが大変です。

 今回は、そのまま笠取小屋に戻るのではなく、シラベ尾根経由で中島川口に降りる道を経由して、途中から笠取小屋に向かう道を使うことにしました。あまり高低差もなく、数カ所も沢水も飲めるし、森林浴も楽しめる散歩コースです。

 笠取山荘からは、一休坂を下るいつもの道を使いました。前回かなり長い下山路と思っていたのですが、今回はわりとあっさりでした。5月の大岳山から鳩ノ巣への下りで膝の痛みが出て不安でしたが、今回は大丈夫でした。一休坂の途中のベンチで一回休み、作場平に戻ったのは、10時25分でした。6時間弱の行程でした。

 帰りは一度一ノ瀬集落に戻り、そこの民宿・食堂「みはらし」でお蕎麦(1000円)を食べました。みはらしのおばさんの話では、一ノ瀬集落は過疎が進み、十数戸にしか人が住んでいなく、子供はまったくいなくなってしまったそうです。一時は500人を超える人口、小中学校(分校)もあったのに。

 食事のあと、再び林道を作場平方面に向かい、さらに展望スポット、そして犬切り峠経由で再び一ノ瀬集落に戻り、さらにそこから青梅街道(国道411号線)に出ました。このあたりは、道路の整備中で(いくつかのトンネルを掘っている)、「おいらん淵」の看板もなくなっているようです。

 丹波、青梅側には行かず、帰りも勝沼・塩山ICから中央道に乗って、帰宅しました。

静止画(頂上と「みはらし」)。左の画像をクリックすると、Picasawebに飛びます。
登山編(動画)、左の画像をクリックすると、youtubeに飛びます。
頂上の展望編(動画)、左の画像をクリックすると、youtubeに飛びます。
下山編(動画)、左の画像をクリックすると、youtubeに飛びます。
一ノ瀬林道走行編(長〜い動画)、左の画像をクリックすると、youtubeに飛びます。

2011年7月記

 

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