上州武尊山(ほたかさん)2

 2009年7月14日、上州武尊山を登ってきました。 2003年10月1日の上州武尊山はこちら

 長丁場が予想されるし、暑さを避けるためにも早朝に出発したいので、前日13日午後家を出て、麓の川場野営場をめざすことにしました。カーナビでそのあたりの場所をセットし地元のコンビニで少しお買い物。練馬ICから関越道に乗り、沼田ICで降り、途中のコンビニで再びお買い物。カーナビでセットした場所からはすれ違いもできない林道になります。幸い対向車は来なかった。川場駐車場に着いたのは17時少し前。車が1台だけ駐車していましたが、その車も私と入れ替わるように出て行ったので、50台は駐車できる広い駐車場で1人となりました。

 駐車場には立派な(トイレ・寝具つき)の避難小屋もあります。少しあたりを探検して(ついでに登山届けも出し)、食事の準備をしようとして大失態に気がつきました。バーナーのガスボンベを忘れてしまったのです。仕方ないので、もう一度コンビニに戻り(駐車場から車で20分くらい)、火を使わなくてもいい食糧とテルモスにお湯をゲットして戻りました。本でも読んで、少しゆっくりとしようと思っていたのですが思わぬ時間のロス。食事を終えた19時過ぎには寝ることにしました。

 14日は3時前に起き出しました。下弦の月が出ていて結構明るい。でも星はほとんど見えないので、雲が多いようです。おにぎり3個の朝食。4時に出発。ここからは不動岳の岩場経由の旭小屋コースと、尾根を歩く川場野営場コースがありますが、安全な川場野営場コースを選びました。コースは駐車場の案内板参照

 まだ暗いのでヘッドランプだより。道はしばらくはそれほど急でもありません。不動岳への分岐まで約30分。空は明るくなってきたのに、森の中はまだ暗い。ここから急登になります。OGNAほたかスキー場からの道を合わせると、スキーリフトの最上部です。ここから前武尊まではまだ少しあります。

 前武尊(2039.7m)は6時半頃到着。立派な日本武尊像が下を見下ろしています。少し休憩。ここからしばらく行くと、剣が峰山の岩壁が見えます。あそこを登らなくてはいけないのかと思いましたが、剣が峰南峰は登山道ごと崩壊したそうで、トラバース路が右側(東側)に付けられています。ここは生い茂った笹を切り開いた道で、切り取られた笹が滑ります。道は剣が峰の北峰に出て、岩峰経由と西側のトラバース路に別れます。トラバース路を選びました。トラバース路といっても、途中で道幅がなくなるところもあります。

 トラバースを終えると岩峰経由の道と合流です。ここから少し登ると家の串(2103m)。道は尾根伝いに中の岳をめざします。途中武尊牧場からの道と合流します。登山道は中の岳には登らず、左側(南西側)を巻いています。途中笹清水という水場があります。こんな高いところにという感じ。冷たくて美味しい水でした。二重山稜の窪地には小さな池(水はあまりきれいではありません)が3つあります。少し雪も残っていました。

 最後の急登を登ってようやく上州武尊山(沖武尊)の頂上(2158.3m)に着きました。8時40分でした。広い頂上には別コースを登って来た先客が2名。しばらくするともう1名登ってきました。青空ではないし、さすがに富士山は見えませんが、それでも360°の大展望です。軽食や写真タイム。

 9時10分に出発。来た道を引き返します。前武尊に戻ったのが11時20分。かなり疲れてきました。ここからも長い下り。結局駐車場に戻ったのは13時半でした。登り4時間40分、下り4時間20分でした。

 この日は高曇り、時折日が差すという天気でした。この天気でも往復で2Lの水分を消費しました。かんかん照りだったら大変でした。頂上近くの笹清水しか水場がないので。あと、朝のうちは(登るときは)虫(おものブユ(ブヨ))に悩まされました。耳の周辺を主に狙ってくるのです。耳が動かせないので追い払うことができません。でも、一番腫れたのは右手の甲でした。ぶちっという音がしたら、ブユに皮膚をかみ切られていて血が流れ出ていました。ずっと昔、鳥海山のキャンプ場で夕方足首あたりをやられて、翌朝には靴が履けないほど腫れてしまったことを思い出しました。

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登山道入り口の道標。「距離5km、高低差950m、登り4時間半、下り3時間40分、消費カロリー2490kcal」とあります。 前武尊直前で見た花。 シャクナゲがたくさん咲いていました。 調査中。 家の串から中の岳をめざして。岩の尾根道。
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コバイケイソウ。下に小さな雪渓が見えます。 武尊山頂上(2158.3m) 谷川連峰。アップはこちら。左後ろに苗場山 皇海山(左)と袈裟丸山。 赤城山
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奥に八ヶ岳。手前は剣が峰山(武尊高原川場キャンプ場コース)。中は妙義山や榛名山。 巻機山 剣が峰山に向かう登山者。 タカネニガナ。 二重山稜の中の池塘群。ピークは左から中の岳、家の串、剣が峰。
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家の串から武尊を超望遠で振り返ります。 最近よく見るギンリョウソウ。 前武尊の日本武尊像。 登山道をふさぐ岩を振り返ります。左の穴をくぐるのかと思いましたが、もちろん右に立てかけてある木を足場にすれば乗り越えられます。 広い駐車場に車は1台。左が避難小屋、右はトイレ。

2009年7月記

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