皇海山

  2008年10月26日、皇海山すかいさんを登ってきました。

 皇海山は前から行こう思っていたのですが、登山道入り口に通じる栗原川林道の通行止め(追貝側)が続いていてなかなかチャンスがありませんでした。この間、ようやく追貝側も通行可能になったので、25日(土)職場から直に皇海山登山道入り口のある皇海橋に車を乗り入れることにしました。 場所がよくわからないのでカーナビに追貝交差点を入力して、あとはカーナビだより。

 職場を12時半ころ出発。関越道経由、沼田ICで降り日光方面へ。老神温泉の近くを通り抜けて、日光への道から分かれて追貝地区へ。ここは吹割滝近くでした。追貝交差点まではすんなり、わかるかどうか心配していた林道の入り口も、しっかりとした道標があるので迷うことなく栗原川林道へ。最初は少し道は細いがふつうの未舗装の林道かと思いきや、途中、かなり荒れた路面のところもありました。3台くらいの車とすれ違いましたが、運良くすれ違うだけのスペースのある場所でした。そうでなければ、どちらかがかなりの距離をバックしなくてはなりません。という道だったので、時速10〜20kmくらいでしか走れません。いちおう最低地上高が20cmという車なので(こういう場面を想定した車)、あまり心配なく通過はできます。皇海橋の駐車場に着いたのは17時過ぎになってしまいました。水洗トイレもある橋のこちら側には10数台以上駐車でき、橋の向こう側にも駐車できるスペースがあります。

 既に1台の車(ワンボックスカー、林道の通過が大変だったそうです)が夜を過ごそうとしています。大急ぎで、車内を寝る体制にして、夕食の支度。今日はレトルト・カレーです。外に椅子を持ち出し、先にご飯を食べてから、車内でお酒。そうこうしているうちにもう1台(ランクル)、これには3人ほどが乗っていたようです。このグループはテントを設営しました。17時過ぎると暗くなり、食事が終わったらすることもないので、19時過ぎ、ラジオのニュース・天気予報を聞いたたあと、早めに寝ました。

 例により、夜はぐっすり。曇っていたせいか冷え込みもありませんでした。4時半ころ起きたら駐車場の車が増えているのにびっくりしました。隣に止められても(キャンピング・カー)まったく気がつかなかった。車内の整理と、お湯を沸かして朝食(おにぎり&味噌汁)、少し明るくなるのを待ちます。天気は高曇りというところです。

 5時50分、だいぶ明るくなったきたので出発。皇海橋の向こう側が登山道入り口です。初め少し林道歩き。登山道に入るとすぐに不動沢の右岸に渡ります。この後何回か徒渉を繰り返します。踏み跡が別れたり、また沢もたくさん分岐するので、一生懸命道しるべのテープ(青が多い)を追います。道標もたくさん出ています。途中で沢が道になり、沢と分かれると今度は大変な急登です。ここががんばると、鋸山からの道と合流する不動沢のコルです。コルは7時20分でした。少し休憩。鋸山が迫力のある姿を見せてくれます。

 ここからの尾根道は少し楽になりますが、その後また大変な急登。ただ、尾根道といっても両側が切り立っているわけではないので、恐怖感はありません。大きな岩のまわりをとりつくようによじ登ると、ようやく少し平らになったところに出ます。そこから少し行くと、かつての信仰登山の名残でしょうか、青銅の剣が空に向かって置いてあります。頂上はここからほんの少し先です。頂上(2,144m)到着は8時、登山道入り口から2時間10分でした。誰ともすれ違わなかったので、この日の一番乗りみたいです。

 頂上ではテルモスに入れておいたお湯で飲み物をつくり、あとパンのおやつ。この頂上は広くてのんびりできるのですが、残念ながらまわりを木々に取り囲まれているので、展望がききません。それでも少しは見えます。でも、これまた残念なことに、頂上の方位版が見えない状態になっいて(誰かが上で火を使った?)、山の同定ができません。

 少し寒いので食べ終わった8時20分に下山開始。下山の途中では大勢の団体さんを含むたくさんの人たちとすれ違いました。不動沢のコルは8時55分、登山道入り口に戻ったのは10時15分でした。下山は1時間55分。登りとあまり変わらない。

 皇海橋両側の駐車場・駐車スペースは乗用車ばかりか、マイクロバスが4台ほどありました。とても人気の山のようです。団体さんはもちろん、若い人たちも結構いました。私はあまり百名山を目指しているという意識はないのですが、百名山の人気はすごいと思いました。

 駐車場では最近恒例、ちょっと豪華なカップラーメンをつくりました。ゆっくり食べ終わって、11時に出発。帰りは栗原川林道をそのまま通り抜けるような形で、根利側に抜けました。こちらもダートの林道ですが、いわゆるフラットなダートで、道幅も追貝側よりも広く、またこの時間に入り込む乗用車もないのでオフロードバイクに気をつければいいだけです。マイクロバスも根利側から入ってきたのでしょう(追貝側からは入れないと思う)。林道走行は紅葉をを楽しみながら、雨上がりでほこりの立たないダート走行を楽しみました。

 地元では、いつものガソリンスタンドで給油、洗車(水たまりをたくさん通過した)もしてもらって、家に着いたのは15時半ころでした。

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登山道の目印の青テープを追います。 不動沢のコルまでの大変な急登。 不動沢のコルから見る鋸山。 この青銅の剣まで来れば、頂上はあと少し。 この双耳峰は燧岳?
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これは日光白根山? 広い頂上。 不動沢のコル直前の急登を登る団体さん。 カラマツの黄葉の中、沢を歩く登山道。 ちょっと贅沢、カラマツの落ち葉の登山道。
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水量豊富な沢の流れ。 これも贅沢、カエデの落ち葉の登山道。 最初の徒渉ポイントを振り返ります。向こう岸に目印の青テープ。 駐車場近くまで降りると、紅葉の真っ盛り。 木々の間から見える駐車場は満杯。マイクロバスまで止まっています。

2008年10月記

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