2017年3月10日、南房総の伊予ヶ岳に行ってきました。帰りは外房に回ってクジラ料理。
南房総の御殿山、富山(とみさん)と登ったので、残る富山(とみやま)三山のひとつ伊予ヶ岳も登らなくてはと思い、行ってきました。伊予ヶ岳は房総のマッターホルンとも言われる厳しい岩峰です。
6時半ころ自宅を出発、道は少し渋滞していましたが、7時半過ぎにはアクアライン海ほたるに到着しました。それにつけても、首都高4号線から中央環状線への合流、もう少し合流車線を長くして欲しいなぁと思います。あとは館山道経由で伊予ヶ岳登山者用駐車場まで一走り。車の自動追従機能で、高速道路の走行がすごく楽になりました。渋滞もあまり気にならない。
登山者用駐車場に着いたのは9時前でした。一人、修験者スタイルの人が降りてきました。駐車場のトイレには「この山は危険」という張り紙があり、少し緊張します。9時前に歩き出します。最初はのんびりとした登山道、だんだん急傾斜、階段も多い道となります。それでも四阿と展望台(テーブルとベンチもあり)があるところまではふつうの登山道です。展望台からの眺望も素晴らしいので、岩登りの自信がない人はここまででもいいと思います。
「ハイキングコースはここまでです。この先は大変危険…」という看板を通り過ぎてすぐに、急傾斜の斜面にロープが垂らしてあります。駐車場のトイレの張り紙には、ロープは信用しないようにと書いてありましたが、太いロープ頼りに登るしかありません。それでもロープはときどき付け替えられているようで、なるべく新しいロープを使いました。少しトラバース気味に登るところが一番の難所。鎖もたらしてあるところまで来れば、北峰は近い。
北峰は岩峰です。標高は336.6mの看板。9時35分に到着。登山同位陸地から40分もかかりませんでした。頂上は鉄鎖の柵がなければとても近づかないようなものです。頂上からはまさに360°の大展望。先日登った富山、その前に登った御殿山などがよく見えます。東京湾もよく見えます。ただ、遠景は春霞で霞んでいて、富士山や伊豆諸島は見えませんでした。頂上直下にテーブルとベンチがあります。でも、ここは展望を楽しんだあと、そのまま北峰に向かいました。
北峰へは2回くらいの登り返しがあり、頂上直下はロープ場になっています。頂上から降りてくるヘルメットをかぶった女性がいました。南峰のロープ場でザックを置いてきた人のようで、空身でした。自分が属する団体の下見だそうです。ここは全員は無理、希望者だけ連れてくることにしますといっていました。
南岳からの展望も素晴らしい、ここには二等三角点が設置されています。こちらは336.3mのようです。ここでも展望を楽しんだあと、再び南峰に引き返します。南峰から北峰に向かおうとしている人とすれ違いました。
再び南峰で展望を楽しみ、下山開始です。登るときに降りるときは怖いだろうなぁと思いながら登っていました。確かに降りるときは怖いですが、もうここまで来てしまったのでロープを頼りに降りるしかありません。ロープ場の途中で登ってくる夫婦とすれ違いました。女性の方は大変そうでした。
展望台まで降りると、南峰ですれ違った女性がいました。ここからはふつうの登山道を降りることになります。駐車場に戻ったのは、10時40分ころでした。往復で2時間弱、要した時間は短いけど、厳しい山でした。
少し休んで、外房和田に向かいます。和田港は日本で5つ(あと、網走、釧路、鮎川、太地)しか許されていない国際捕鯨委員会(IWC)から沿岸捕鯨が認められている港です。和田港ではツチクジラ26頭(1年間)の捕獲が許されています。毎年6月末に解禁され、8月くらいで割り当て頭数の捕獲が終わるようです。
くじらはくじら料理専門店のピーマンにしました。他にもくじら料理を出す店もあるのですが、ここがメニューが一番充実しているようです。少しお高いセットメニュー花嫁街道(3,000円)にしました。内容は写真参照。どれも美味しい。クーポンを印刷して持って行ったので、お土産にクジラの箸置きがもらえました。
食後、道の駅和田浦ものぞいてみました。ここのレストランにはくじら丼がありました。また併設されている施設クジラ資料館(勇魚文庫)もあり、捕鯨を初めとするクジラ関係の資料を見ることができます。マッコウクジラvsダイオウイカの図柄の団扇もあり、欲しかったのですがこの資料館ではお土産の販売がありません。
次に向かったのは「つ印 くじら家」です。ここにもかつては本格的なくじら料理を出す食堂が併設されていたのですが、こちらは経営が変わってカフェ風のお店になっていました。このお店のくじら料理のメニューは寂しくなっていて、ピーマンで食べてきて正解でした。ここでは、「クジラのたれ」(クジラ肉をたれに漬け込み、天日で干したもの)3種類を買いました。
あとは帰るだけ。館山道に入ってすぐにある富山PA(ここは一般道の道の駅富楽里(ふらり)とみやまの施設と共用)で少し休んでから、行きと同じアクアライン経由で戻りました。途中少し渋滞もあり、家に着いたのは16時ころでした。
伊予ヶ岳の地図(国土地理院) |
2017年3月記