秩父御岳山

　2005年4月1日、前回の石老山で花粉を浴びて大変な目に遭ったにもかかわらず、この日の天気予報は全日晴れ、パソコンを前に仕事をすることを我慢できずに秩父御岳山を目指すことにしました。

　朝5時に出発。カーナビの指示に従って関越道花園ICから秩父を目指すことにします。途中立派な140号のバイパス（410円）までできていてびっくりしました。秩父事件の事跡などは素通りします。また、ちょっと高い山々にはまだ雪がびっしり。一応アイゼンは持ってきましたが、嫌な感じです。結果的には御岳山には雪はありませんでした。

　道の駅大滝（ここは遊湯館という温泉もあります）に着いたのは7時半ころ。身支度を調えたりして、7時40分に出発。104号を少し歩いて、御嶽山普寛神社のところから山道に入ります。ここにも数台の駐車スペース。初めは沢沿いの道です。所々きついところもありますが、まあ普通の山道です。途中で中高年夫婦を抜きます。それ以後は一人旅。

　だが、途中林道を横切るところはすべりやすい大変な急登。一応ロープが張ってあります。おまけに登山道が林道で寸断され、道標もいい加減でわかりにくい。さらに、木材の切り出し作業もしていて大変。ここからは登山道ではなく、森林管理用の道路（小型の重機が通れる道、といっても急登）を使います。これも支道がたくさんありわかりにくい。最後に再び登山道に入る所が（←登山道）とあるところを、右に行かなくてはならない。下山用の道標だったみたい。これにだまされて支道に入ってしまい、Uターン。

　登山道に戻って少しがんばるとようやく尾根に出ます。ここからは頂上まではあと少しですが、ロープや鎖も垂らしてある急登です。頂上（1,080.5m）は9時半ころに到着。展望はすばらしい。眼前に迫力のある両神山。飛龍などの奥多摩の山々もよく見えます。雲取は少し木々に遮られています。浅間も見えます。肉眼ではかすかに噴煙らしきんものも見えます。

　記念写真を撮ったり、おやつだか昼食だかわかりませんが、おにぎりなども食します。もっとのんびりしたいのですが、花粉症が出始めました。9時50分には下山開始。同じ道を引き返すのも何なので、杉の木峠経由で戻るルートをとりました。最初は優しい下り。ところが、途中からはやせ尾根の急降下。両側は木が生えていますが、もしこれがなかったら足がすくみそうなほど両側は切り立っています。秩父古生層の硬い岩が侵食されて残った尾根だから仕方ない。この付近はカタクリの群生地らしいです。もちろんまだ何もない。

　途中で御岳山が見える場所や、頂上からはよく見えなかった武甲山と秩父市（大宮郷）がよく見える場所もあります。それはいいのですが、使おうと思っていた登山道が、伐採作業のため通行禁止で迂回ルートをとってくれという看板。これがまたわかりにくい。そこに示されている地図と実際の道標が会っていない。地図を頼りに降り始めたら、こちらの方が通行禁止ルートでした。このまま強石に降りて140号を歩けばいいのですが、長い車道歩きになるので15分かけて急登の道を戻ります。

　今度は道標を当てにして降り始めます。ようやく作業用林道に降りますが、ここでも迂回路案内図と道標が示す方向が違う。今度は道標を頼りに林道沿いに降り始めます。一部登山道を使うところもありますが、基本的には林道づたいに降りて、11時55分に出発点に戻りました。この林道（森林管理道御岳線）は、現在一般車通行禁止ですが、どうも将来は観光道路として解放するようです。たしかに御岳山登山はう～んと楽になります。でも、静かな山が好きな人は今のうちかもしれません。とはいっても、林道工事、伐採作業で登山道がわかりにくいという問題もあります。

　少し140号を歩いて、道の駅大滝に戻ります。道の駅の温泉（遊湯館）に入り、花粉を洗い流しました。また道の駅の郷路館というお店で手打ちそばも食べました。これはおいしい。ちょっと怪しげな来歴に会わせた付け合わせも出ました。

　帰りは雁坂トンネル（710円）をくぐり、塩山経由、中央道を使って帰りました。大滝付近なら、関越道を使うか中央道を使うか微妙です。　

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最初は沢沿いの優しい道。	頂上直下。鎖やロープが垂らしてある急登。	両神山が眼前に。	飛龍方面。	雲取方面は少し木がじゃま。

頂上の祠のところで記念写真。	雪で真っ白な浅間。かすかに噴煙らしきものも。	下りも急降下。	秩父御岳山を振り返る。	武甲山と秩父市。

秩父御岳山（ちちぶおんたけさん）