この日は8時15分に出発。ホテル近くの港から、マンデラさんたち“政治犯”が収容されていた牢獄があったロベン島に渡る船に乗ります。乗る前に飛行機並みのセキュリティチェックがあります。船はそれほど大きくなく、1階の客室のみ、上の甲板は立ち入り禁止でした。出向するとケープタウンの街と、街に迫るテーブルマウンテンがよく見えます。
ロベン島は当局に厳重な管理下に置かれていて、観光客は自由に動けません。30名ほどの班に分かれて、まず歩いて牢獄を見学した跡で島の見学をする班(複数)と、逆順の班(複数)に分かれます。牢獄の見学からの班になりました。かつて収容されていたという方が案内します。思いが詰まった場所だと思われます。ものすごく熱心に語ります。だがいかんせん、こちらの英語力がついていかない。語りだけではなく、スライドなどの画像も併用すれば、言葉の問題があってももう少しわかりやすいと思いました。この辺は原爆や沖縄の語りと同じ課題だと思います。マンデラさんが収容されていたという部屋も見学しました。もちろん他の部屋と同じ構造です。狭いコンクリートの部屋、この劣悪な環境で29年間耐えたその体力・気力に感心します。さらに釈放されたあと、“復讐”ではなく、和解の道を選んだことも。
牢獄の見学後、島の一角をバスで見学、テーブルマウンテンがよく見える海岸で休憩です。ここにはカフェ&お土産屋さん、また水色の大きな木枠があり、背後にテーブルマウンテンを入れて写真を撮れるようになっていました。港に戻ると、続々と観光客が来ていました。南アフリカ共和国は、マンデラさん関係を大々的な観光資源として売り出しているようです。
ケープタウンに戻り、ウォーター・フロントで昼食です。
その後、南アフリカ共和国最古というワイナリー、グルート・コンスタンチアを訪問します。もちろんワインの試飲付きです。最後に訪れたのは、パステルカラーで家々が塗り分けられたマレー地区、住民は観光客が家の付近を歩くことを好まない(それはそうでしょう)ということで、街の入り口から見学です。このあたりにはホームレスも見られ、栄えているウォーター・フロントとはまた違う雰囲気でした。
マレー地区から街の中心部に戻るときに夕陽が見えました。夕食は入り口に最後の晩餐を模した現代人がその場を再現している絵が飾ってあるお店で、最後の晩餐でした。
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