パタゴニア2020(2月24日)

グレイ湖散策、パイネ直下のクエルノス展望台ハイキング

  この日は予定の前後を入れ替えて、午前にグレイ湖ハイキング、午後にパイネ直下のクエルノス展望台ハイキングになりました。

 朝食の前後に、朝焼けのパイネを撮ります。手前にちょうどよくセラノ川が流れているので、水越しのパイネとなって美しい。

 まず8時半過ぎに、車でグレイ湖を目指します。途中、泊まったホテルがよく見える高台のポイントで写真タイム。その後平原に降り、セラノ川、グレイ川を渡ってハイキングの基点(カフェがある)に向かいます。途中、虹が出ました。

 9時過ぎにハイキングの基点に到着。少し雨が降り始めたのでレインウェアの上だけを羽織ります。すぐに定員6名という吊り橋を渡り、もう少し行って南極ブナの森を抜けると、グレイ湖を作ったモレーンが見えてきます。モレーン(堆石)とは、氷河が運んできた砂・石が末端に堆積したできた土手のことで、氷河が後退すると氷河から流れ出た水がこれによってせき止められて氷河湖ができます。少し坂道を下り、さらにモレーンの上を歩いて対岸の半島に向かいます。半島直前は風がものすごく強い。

 モレーンを渡ったあと、半島の高台にある展望台を巡って一周します。途中擦痕(さっこん、氷河が削った筋が残る岩)がよく残った岩がありました。上に出ると風がさらに強い。まさに“風のパタゴニア”。でも、近くに流れ着いた青い氷山が間近に見えるし、遠くにはこれら氷山のもととなったグレイ氷河もよく見えます。帰り(下り)はモレーンがよく見えるルート。モレーンの上に、激しい風のために湖面から吹き飛ばされた水滴が作る虹も出ています。再びモレーンを渡り、もと来た道を戻ってカフェまで。約2時間40分のハイキングでした。ハイキングが終わることには雨も止んできました。

 カフェでパタゴニアの鳥の簡易図鑑を買いました。

 昼食は車で少し行ったキャンピングペオエ。チキン、ビーフ、サーモンをチョイスできましたが、ビーフにしました。このレストラン前からもパイネがよく見えます。

 午後はクエルノス展望台へのハイキングです。昨日ホテルまでやってきた道を逆走する感じで、ハイキングコースを目指します。途中ペオエホテルがよく見えるポイントの上空にコンドルが現れました。

 ハイキングの入り口からすぐのところにサルトグランデ滝があります。落差16mと小さいですが、水量が多いので迫力があります。日光を背できる位置からは虹がよく見えます。展望台までの風はグレイ湖よりも強い、この日の最大瞬間風速18.0m/sを記録しました。ただ、こちらの人は、風速を時速で表すようでガイドさんとの意思疎通が難しい。18.0m/sは64.8km/hということなので、パタゴニアでは強風の内には入らないようです。入り口の標識では、風速50km/h(14m/s)までは安全、80km/h(22m/s)までは注意、それ以上は危険(通行禁止)だそうです。

 クエルノス展望台はパイネ、とりわけクエルノスパイネ(パイネの角)の直下です。超望遠レンズが意味をなさないほど近い。ノルデンフェールト湖からそそり立っています。超望遠レンズで見ると、対岸にハイカー用の施設が点在しています。トレッキングコースが延びているようです。

 帰りは同じ道を戻ります。約3時間もハイキングでした。帰りは昨日と朝にパスしたウェーバー橋で写真タイム。ただし、古い橋は付け替えられていて、でも写真用にか古い橋の一部が残されています。この古い橋を入れてパイネを撮るためには、橋の上に行かずに、橋とパイネが同時に入る場所に行かなくてはなりません。ここからのパイネがAURALビールの図案になったそうでうす。

 夕食は昨日と同じブッフェ形式でした。暖房は改善されていませんでしたが、とくに問題となるようなものではありません。この日も夜は雲が多く、星の撮影はできませんでした。

feb24cover.jpg (150663 バイト) 左の写真をクリックすると、この日のアルバムをご覧いただけます。
上の画像をクリックすると、この日のハイキングコース付近の地図がgoogle mapで表示されます。
ただしこの日はGPSロガーの電源を入れ忘れたために、行程は表示されません。

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