この日は映画「インディジョーンズ・最後の聖戦」のロケで使われ、有名になったペトラ遺跡のハイキングです。幸いホテルは遺跡公園入り口の隣です。8時の開園時間に合わせて、8時過ぎにホテルを出発。公園入り口からシーク入り口までは歩いて15分くらい、でも馬の費用もツアー費用に入っている、チップの5ドルで乗っていけるということで、馬に乗ることにしました。高いところから見る光景は新鮮です。まもなくシーク(谷底の細い通路)入り口に到着。ここからは徒歩です。8時40分ころでした。
シークは自然の谷間に人の手を加えて安全な通路(ダムや排水路)へとなったもののようです。これが天然の要害となって的を寄せ付けませんでした。長い通路の両側には、たぶんアラブ系と思われるナバディア人時代の祭壇(山の神ドゥシャラ)、神殿跡とか、ローマ時代の水路、石畳もあります。細い通路は日も差さず、結構涼しい。1.2 kmほど歩いた先、両側から迫る岩壁の細い隙間の先が明るくなって、ようやく宝物殿(エル・ハズネ、実際はお墓か神殿だったようです)が見えるようになってきます。9時45分ころに広場に出ると急に明るくなり、眼前に大きな宝物殿がそびえています。広場は人でごった返していました。もう一度通路に戻り、宝物殿が現れる場面を再現します。
あとは広場を散策。宝物殿は高台から見られるスポットが宝物殿の反対側の崖に2箇所あります(有料)。さらに宝物殿に向かって右側の階段を上ってみたら洞窟内に絨毯屋さんがありました。
ひとしきり宝物殿を見たあと、両側に露店が並ぶ道をさらに奥へ進みます。途中で砂絵屋さんがあり、砂絵を作る実演をしています。名前を入れることもできるので、思わず頼んでしまいました(20+5ドル、サイズによって値段が違う)。帰るときに受け取ることができます。大劇場は王家の墳墓群を訪れ、下に柱廊通りや大神殿を見ながら、一般ルートの終点BASINに到着です。12時20分ころでした。ここで昼食、ホテルと同じ系列のお店のようです。ビールもあるので、思わず頼んでしまいました。
食後、ペトラ最奥の修道院を目指すことにしました。1,000段の階段、レストランあたりから往復2.5時間程度とのこと、しかもビールを飲んでしまっていたので少し躊躇しますが、やはり見逃すのはもったいない。13時過ぎに出発。少し歩いたところでサブザックをレストランに忘れたことに気がつき、取りに戻りました。今回の旅行で2回目の重大忘れ物。
厳しい階段&坂道が続きます。でも、こんな山奥にもいろいろなお店が出ていて、しかもクレジットカード(VISAだけ)が使えます。やはり日本は遅れ始めているという感じがします。それにつけても、毎日ここまで通うのは大変そうです。修道院(エル・ディル)に着いたのは14時15分ころ。スケール感がありませんが、宝物殿より大きいそうです。きつい坂道を登ってきたので感激もひとしお。この日もOS-1を持ってきて正解でした。ここにもお店があり、さらに先に進むとView Pointと滝が見えるという道が続いています。View Pointの手前、修道院を上から見下ろせる場所まで登ってみました。
修道院前の広場まで降り、修道院前の広場を半周する形で、修道院の中をのぞき込み(何もありません)、14時50分ころ下山開始。下りは休みなしです。一気にBASINまで、さらに宝物殿を目指します。途中、砂絵の名入れを頼んだ砂絵屋さんに立ち寄り、砂絵を受け取ります。前のお客さんがカードで支払おうして少しトラブっていたので、少し待たされました。
レストランのあるBASIN当たりが一番低く標高875 mくらい、修道院は1,070 mくらい、遺跡公園入り口は1,030 mくらい、往復で12 kmを超えるハイキングでした。とくに宝物殿からシーク入り口までの登りがきつかった。ホテルに戻ったのは16時45分ころでした。
この日はペトラ・バイ・ナイトがあるので、夕食後、再び宝物殿を目指します。開門までの間、ホテル近くの博物館(ジャイカの協力でできた)やビジターセンターを訪れます。ビジターセンターには入園チケットの販売所もあり、とても込んでいました。
20時過ぎに入園、宝物殿への通路は蝋燭で照らされていますが、道路の凹凸もあ危険なので、ヘッドランプを持参しました。ぞろぞろとすごい行列、宝物殿前も人でごった返していました。宝物殿前もたくさんの蝋燭がともされています。イス席が用意されていましたが、その前に敷物の敷かれたのでそちらに移動。入場者が途切れず、いつショーが始まるかもわかりません。宝物殿の前に座る人たちもいて、ショーの関係者かと思いましたが、ふつうの観光客のようです。チャイのサービスもありました。
よくわからないまま、演奏が始まりました。でもどこの奏者がいるのかもよくわかりません。ひとしきり演奏が終わったあと、宝物殿のライトアップがありました。もう21時15分をとっくに過ぎています。ダンスもあるということでしたが、疲れもあったので引き上げることにしました。残った人の話ではダンスは結局なく、なんとなく終わったようです。これならたんなるライトアップだけで良かった。ショートして成立させるのなら、もう一工夫必要だと思いました。
ホテルまで、シークの登りがつらい。ホテルに戻ったのは20時を過ぎていました。この日もそのまま寝ました。