朝食前に、ブレッド湖まで降りて少し散歩しました。湖面にはもやが立ちこめています。湖の手前の道路脇には気象観測棟があり、気温、湿度、気圧を連続計測・記録しています。記録用紙を見てみると気温は昨日の最高が18℃、今朝が10℃でした。湿度は昨日の昼間が50%程度まで下がっていましたが、今朝はもやが発生したためか100%近くになっています。気圧は昨日の昼間よりも5hPaほど上がって990hPaくらいです。気圧が低いのはブレッド湖の標高が475m、この気象観測棟はそれよりも5m以上高いところ、つまり標高480m以上のところにあるので1気圧(1013hPa)よりも低くて当然です。でも、気圧が上がっている傾向なので、天気は良さそうです。
この日はまず、ホテルから少し離れたところにあるスロベニア最大の湖ボーヒン湖の脇に立つヴォーゲル山に向かいます。8時15分に出発。ボーヒン湖に近づくにつれて雲が厚くなってきました。ボーヒン湖手前、ボーヒン湖から流れ出る川に石橋が渡してあり、対岸には聖ヨハネ・バプチスト教会が建っているところで写真タイム。
早めにホテルを出たおかげで、9時半のケーブルカー(ロープウェイ)に乗ることができました。標高差約1000mを一気に登ります。途中雲を突き切り、雲海の上に出ました。突然目の前に広がる大パノラマに、ゴンドラ内から歓声が上がります。標高1535mのヴォーゲル山頂で少し写真タイム。下はボーヒン湖があるはずの谷間、その谷間は雲海で埋められています。でも雲海の上はアルプス山脈の東南端のユリアンアルプス(ジュリア・アルプス)とその盟主、スロベニア最高峰トリグラフ山(264m)の白い山頂がよく見えています。強風が山頂に当たって、そこから発生した雲が風に流されている様子も見えます。
今度はリフトに乗って、さらに標高1700mくらいまで登ります。リフトを降り、リフトの終点近くの十字架が立っている小ピークまで少し登ります。ここももちろん素晴らしい展望です。ただ、トリグラフ山がだんだん雲に隠れ始めました。
帰りは、リフトで登ったところを歩いてケーブルカー駅まで戻ります。駅脇からの展望は、トリグラフ山は隠れ始めましたが、雲海は消えて下のボーヒン湖の青い水がきれいに見えるようになってきました。再びケーブルカーに乗って麓まで降ります。
ブレッド湖に戻る途中のレストランで昼食です。
午後はブレッド湖に戻り、ブレッド湖の展望ポイントを目指します。しばらくは湖畔沿いの遊歩道です。途中、ユーゴスラビア時代のチトーの別荘という豪華な建物がありました。この別荘を通り越してすぐ、湖畔脇を走る車道を横切り登山開始。距離は短いし、標高差は170mくらいしかありませんが、かなり急な傾斜の場所もあります。途中何回かあるビューポイントに慰められながら登ります。そして最後は長い急な階段。でも、成功報酬は大きい。ブレッド湖とその中のブレッド島に建つマリア教会、湖の対岸にはブレッド城、遙か彼方にはユリアンアルプスという具合です。
ホテルの戻ったあと、ホテル下のショッピングモール内のスーパーマーケットなどを探検しました。
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