立山・剣御前・大日岳

2022年8月22日(月)〜25日、友人と二人で立山・剣御前・大日岳を回ってきました。

1日目 東京−扇沢−室堂〜一の越山荘 一の越山荘泊
2日目  一の越山荘〜立山(雄山)〜一の越山荘〜室堂〜雷鳥沢〜剱御前小舎 剱御前小舎泊
3日目 剱御前〜奥大日岳〜大日岳 大日小屋泊
4日目 大日岳〜大日平山荘〜称名の滝−立山駅−室堂−扇沢−大町温泉郷 大町温泉郷叶屋泊
5日目 大町温泉郷−東京  
上の図をクリックすると、行程をgoogle mapでご覧いただけます。行程の色は日にちによってわけられています。
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黒部立山アルペンルート案内図

 

(1) 1日目(8月22日(月))

  今回は毎夏恒例、友人との山行です。かつては最大7名のパーティを組んだこともありますが(40年ほど前)、中断を挟んで再開したときは4名(10年ほど前)、コロナ禍でまた2年間中断、去年から2名になりました。

 6時に調布駅で友人と合流、 中央道・長野道経由で安曇野ICで降り、あとは一般道で扇沢まで。幸い目立った渋滞もなく、9時半ころに扇沢に着きました。ところが、市営の無料駐車場は満杯、そこで仕方なく、扇沢駅前の第3駐車場へ。有料駐車場の中では一番下(駅から一番遠い)ですが、料金が日にち単位(1日1,000円)なので、時間単位の第1、第2駐車場より数日間駐車するなら割安になります。

 Webで10:30発の黒部湖行きバスを予約・購入しておいたので、QRコードで発券します。室堂まで往復(5日間有効)で買うと、扇沢−室堂6,140円が往復9,470円になります。黒部ダムまではかつてはトロリーバスでしたが、現在は電気バスです。

 黒部ダムで降りたあとは、長い階段を上って黒部ダムの展望台へ。扇沢では曇っていましたが、ここでは晴れてきました。観光放水の水煙に日が当たるようになり、みごとな虹も出現です。ゆっくりダムを見学したあと、長いダムの堰堤を渡り、さらにトンネルに入ってケーブルカーの黒部湖駅へ。少しダムでゆっくりして、予定のケーブルカーには乗れませんでしたが、お客さんが多いので臨時便が出ました。次は全線トンネル内を登るケーブルカーで黒部平へ。黒部平からはロープウェイで大観望、大観望からは日本で唯一残っているというトロリーバスでトンネルを通って室堂に。室堂到着は12時半前でした。

 ホテル立山内のレストランで昼食です。入る前に何組か待たされました。レストランの売りらしい、白海老から揚げ丼1,900円を頼みました。すごいボリュームです。

 食後、館外にでると黒部ダムでは晴れていたのにガスが流れ、今にも雨が降りそうです。取りあえずミドリガ池に向かって歩き始めました。やはり途中で雨になりました。慌ててレインウェアを着て、ザックにもカバーを掛けます。予定ではミドリガ池を周回するつもりでした、雨が本降りになってきたのミドリガ池をちらっと見て、一の越に向かうことにしました。

 一の越山荘までは歩行者用に滑り止めの着いた舗装路です。途中まだ残っている雪渓を渡るところがあります。雪が解けて、また滑る人もいるのステップがなくなり、ますます滑りやすくなっています。何人もの人が転んでいました。

 山荘に近づくと傾斜もきつくなってきます。山荘に着いたのは14時40分ころでした。ここは1泊2食で10,000円です。コロナ対策とそれほど混でいなかったためもあり、二人で8畳ほどの部屋を専有できました。また、乾燥室もあるので、濡れた服などを乾かします。一段落してからビール。

 夕方、雲がとれて立山(雄山)も見えてきました。一の越山荘では廊下にいくつかのコンセントがあり、充電可能です。ただ、今回はモバイルバッテリーを持ってきたので、自分で充電します。館内の一部は携帯電話(docomoで確認)の圏内になる場所もあります。

 18時の夕食を終えて、疲れていたので早々に寝ました。

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(2) 2日目(8月23日(火))

 この日は立山縦走(雄山〜大汝山〜富士の折立)〜真砂岳〜別山〜剱御前小舎の予定でした。ところが朝から雨、さらに強い風も吹いています。それで、稜線の縦走は止めて、いったん室堂に降り、雷鳥沢を剱御前小舎に登ることにしました。ただ、その前に雄山だけ登ることにします。

 朝食は6時からでした。

 7時ころ、空身で出発。雄山は中学生の集団登山もあることがあり、登り・下りの一方通行になっています。登りの赤印を頼りに登り始ます。稜線の風上側に出ると風が強い。頂上に着いたのは7時50分ころ。空身だと楽です。ただ、雄山頂上へは雄山神社境内なので、参拝料500円が必要です。頂上は社務所から数分、3,003mの高さです。久しぶりに3,000mを超えました。

 大汝山への稜線はものすごい風。稜線を諦めて正解でした。社務所近くには国土地理院の一等三角点があり、高さは2,991.6mでした。

 下りは黄色ルート。小屋前に降りたら、半袖Tシャツ&短パンの若い女性二人組がニコニコしながら登ってきます。寒くないのときたら「暑いですぅ」とのこと。でも雄山に向かうということなので、レインウェアの装着を勧めました。

 室堂山荘前を通過したのは10時ころ。ミドリ池やミクリが池を見学しながら、地獄谷の展望台へ。そのまえに火山ガス警報ステーションがあります。前回(2010年)は、噴気孔横を通行することができましたが、火山が噴気活動が活発になった現在は通行禁止です。

 雷鳥荘の前を通過したあとは、キャンプ場までかなり下ります。観光客用の道路はキャンプ場まで。称名川を渡ったところで、昼食にしました。

 11時40分ころから雷鳥沢を登り始めます。ライチョウが出そうな曇り・ガス・雨の天気ですが、結局この日は登場しませんでした。ずっと、地獄谷の噴気の音が聞こえました、.剱御前小舎にたどり着いたのは14時前。登りに2時間以上かかりました。いざとなったら昼はここでラーメンでも食べようかと思っていましたが、昼の提供は11時〜13時、下で食べてきて良かった。早速宿泊手続を済ませます。ここは1泊12,500円です。また、充電も可能です。

 ここも乾燥室があったので、濡れた服などを乾かします。強いバーナーも炊かれてすぐに乾きましたが、バーナーはわりと短時間で終わり。そのまま放っておいたら、乾燥室内の湿度が高くて完全には乾燥せず、なんとなく服が湿っています。まあ、一段落して取りあえずビール、ここは生ビール(900円)もありました。手洗い所の水は飲用不可とのことで、2L+0.5Lのミネラルウォーターを購入します(1,000円+500円)。1Lは粉末のOS-1用です。

 部屋は10畳程度の大きさに4人でした。夕飯には缶入りワインをつけました。この日も早々に寝ます。

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(3) 3日目(8月24日(水))

 この日は稜線伝いに、奥大日岳〜大日岳を目指します。昨日購入した2.5Lの水のうち、0.5Lは前日の夜からこのに出発前に消費したので、この日使えるのは2L、そのうち1Lは粉末OS-1を溶かしたものです。朝、念のために大日小屋に電話を入れて徒渉地点の状況を確認したら、今のところ問題なく通過できるとのことでした。通過できそうなかったらどうしようかと考えていました。予定通りに大日小屋を目指すことにしました。

 この日も雨、初めからレインウェアを着込んで6時半ころに小舎を出ます。下から登ってくる登山道との合流地点である新堂乗り越しまではかなり下ります。登り返すことを思うと気が重い。でも、雌のライチョウ1羽が登場してくれたので、気分が高揚します。さらに、室堂乗り越し付近では4羽の雛を引き連れた雌のライチョウも登場しました。ただ、雨なのでザックに仕舞ったメインのカメラは使えず、サブの防水カメラで撮影です。

 ライチョウがいなくなってからはひたすら歩きます。8月下旬ですが、まだ結構花は咲いていました。でも、歩くことを優先し、あまり写真は撮らずに歩き続けます。突然雲が切れ、視界が開けます。弥陀ヶ原方面がよく見え、そこに深い谷を刻んだ称名谷の底には雪がたくさん残っていました。稜線を超えて反対側(北側)に出ると、今度は剱岳が見えます。取りあえず写真タイム。剱の頭は雲に覆われたり、雲がとれたりです。遠くに大日小屋も見え始めます。

 とりあえずさらに奥大日岳(2,606.1m)に行くことにしました。10時半ころでしたが、早めの昼食&写真タイム。何人かの出入りもありました。レインウェアを脱いで、メインカメラをぶら下げて歩き始めます。

 奥大日からは、鎖を頼りに岩場をトラバースしたり、梯子があったり、ガレ場を通過したりとかもあります。でも、大きな岩がごろごろして歩きにくいところで、オコジョに遭遇しました。ちょこまかと岩の間やハイマツの中を出入りしています。オコジョの写真が撮れました。素直にうれしい。

 その後も厳しい登山路、中大日岳までもいくつかのピークを越えます。中大日岳手前に、七福園という自然の庭ができていました。中大日岳を越えると、ようやく足下に大日山荘が見え始めます。大日小屋に着いたのは14時ころでした。7時間かかりました。12年前の前回は室堂のロッジ立山連峰から5時間15分でした。

 小屋で宿泊手続きをします。ネットで予約・支払いを済ませていましたが(9,000円)、朝食抜きで頼んでいたので、朝食のプラス1,200円払いました。オーナー家族に会いたかったのですが、翌日でないと登ってこないそうです。12年前のオーナー家族は、小5の長女、小4の長男、小1の次女の3人も、夏休みの間はここで過ごすようでした。小5のお姉ちゃんはしっかり者、受付を手伝ったり、勉強したり、でも長男くんと次女ちゃんは遊び盛り、仲良く遊んでいました。とりわけ長男くんはカメラに興味を持っているようで、色々と聞かれた記憶があります。現在、お姉ちゃんと、長男くんはこの山小屋の仕事をしているようです。12年前ののオーナー家族の写真をプリントして持ってきたのでスタッフに渡しました。

 持ってきた水2Lは全部飲んでしまいました。取りあえず500mLのスポーツドリンクを買って飲みました。かなり喉が渇いています。軽い脱水症状、粉末OS-1を持ってきて良かった。ふつうはおいしくないOS-1がおいしく感じます。

 部屋に入る前に、空身で大日岳までピストンします。歩き始めてしばらくするとライチョウがいました。空身なので、あっさり頂上(2,501 m)へ。ここは双耳峰で、12年前は両方登れたのですが、今は北峰は路が閉ざされています。雲が出ていて、剱岳はほとんど見えません。日本海は見えますが、海岸線は見えません。

 小屋に戻る途中で、今度は2羽の雌ライチョウに会いました。小屋に戻り、寝場所(二段ベッドの一角がパーティションで仕切られるようになっています。一人分のベッドスペースを専有できるのはありがたい。12年前は混んでいて、2畳で3人だったのとは大違いでした。乾燥室に濡れた衣服を乾かし(ここは館内の何カ所で石油ストーブがずっとついていました)、食堂でビールを飲んで一段落。この日の宿泊者は6人、かなり余裕があります。でも、この6人以上に追い抜かれたので、他の人はさらに下に行ってしまったようです。泊まった女性の一人は剱山荘で働いてて、休暇でここまで遊びに来たそうです。ここのスタッフとも知り合いみたい。どうりで山道を平地みたいに歩いていたわけでした。

 夕飯は5時半から、ランプの明かりの下でとります。この前後から、剱岳が見え隠れしています。夕食後、カメラを動画モードにして、流れる雲と剱岳を撮りました。夕日が沈むところや夕焼けは見られませんでしたが、暗くなると雲の切れ間が紅く染まり、下界の街の光が見えるようになりました。

 飲料水をまた2.5L調達したら、ちょっとびっくりした顔をされました。翌日は下山ですから、ふつうならそれほど必要ないですが、不安なので2Lの水でOS-1を溶かしました。残りは夜や次の日の朝の飲料。ここも充電可能。でも、結局持ってきたモバイルバッテリーでスマホ、時計、GPSロガー、さらにはコンデジの充電も問題ありませんでした。この日も早めに寝ます。

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(4) 4日目(8月25日(木)) 

 2時ころに起きたらすごい雨でした。もう一度寝て4時ころ再び目を覚ましました。晴れていたら写真を撮りに外に出ようかとも思っていましたが、幸い(?)ガスなのでベッドに戻りました。

 5時ころに起き出し、少し荷物の整理。朝食は5時半からです。

 オーナー一家によろしくとスタッフにお願いして、この日は少し早めの6時15分ころに小屋を出発します。初めから急降下。大石がごろごろしているところは降下に手間取ります。何回か休憩をはさんで傾斜が緩くなると木道になり、大日平山荘が近いと思わせます。でも木道は延々と続いていました。ようやく大日平山荘に着いたのは9時ころでした。コースタイムは1時間のところ2時間45分もかかりました。先が思いやられますが、小屋のテーブル&ベンチで大休止。小屋で一緒だった夫婦も先に休んでいました。

 夫婦より先に小屋をあとにします。木道はさらに延々と続きます。傾斜が急になっているとようやく木道が終わって再び急傾斜が始まります。このあたりが牛首です。ただ、12年前とは違い、登山道の整備が進んでいました。たくさんの梯子がかけられ、また鎖場もたくさんできて、さらに滑りやすいところはステップが刻まれていました。それでも、降下には時間がかかります。小屋で一緒だった男性に抜かれ、さらには先ほどの夫婦にも抜かれます。何回かの休憩を取ります。途中雨が止んできて、さらに暑くもなってきたのでレインウェアを脱ぎました。2LのOS-1は最後の休憩で飲みきりました。

 12時前に登山口に降りられなかったら、称名滝は諦めようと思っていました。でも、突然観光客が歩いている幅広い道がが見えました。結局登山口に降りたのは、12時10分ころでした。大平山荘からのコースタイムは2時間、ここは3時間弱でした。登山道が整備されていなかったら大変なことになっていました。12年前は、大日山荘から登山口入り口まではコースタイムと同じ4時間だったのに、今回は休憩も入れて6時間かかったことになります。体力の衰えを実感するところです。

 それでも、急げば称名滝を見学できます。登山口にザックを置いて、メインカメラだけザックから出して、あとは称名滝まで急ぎ足。とはいっても先行する幼稚園児くらいの子供を連れた家族連れとの差が縮まりません。

 このところ雨が多く、称名滝も大変な水量です。そしてその横には幻の滝、雨が多いときにしか現れないハンノキ滝が見えています。ハンノキ滝は称名滝の落差350mよりも遙かに高い500mです。でも、ガスも多く、また称名滝からの水煙もあり、残念ながらハンノキ滝の撮影は失敗でした。また、称名滝も上の方はガスに覆われて見えませんでした。それでも、水量が多く、轟音を立てて落ちる称名滝は大迫力でした。

 バス停に向かう途中でザックを回収し、バス停に着いたのは12時50分ころ、バスは13時10分なので余裕で間に合いました。待合室には、抜かされた男性と夫婦もいました。13時10分の前のバスは11時なので、さすがにこれは無理。結局皆一緒のバスになります。待合室でざっとまとめておいたレインウェアを畳んでザックに入れます。

 バスは我々登山者のたった5名で出発、大勢いた観光客はツアー(観光バス)か、自家用車で来ているようです。立山駅までは約15分、500円でした。

 立山駅で室堂までの切符(3,160円)を買います。出発は13時40分。じつはこの切符も事前にWebで購入しようと思っていたのですが、Webの予約ページでは13時以降はすべて×印、どうしようかと問い合わせたら予約できるのは12時40分まで、それ以降は空いているので予約そのものがなし、当日買えるということでした。

 最初は美女平までのケーブルカー。2LのOS-1を飲んだのに喉が渇く。美女平駅で500mLのスポーツドリンクを買って、一気に飲み干してしまいました。濡れてきた服が冷えてきて少し寒い。お腹が冷えてしまう。

 美女平からはバス(14時発)です。左側から称名滝が見えるかもしれない、でもガスが濃いからダメからとも思いつつ、取り合えず左側の席を確保します。バスもそれほど混んでないので、座席にも余裕があります。途中の称名滝展望ポイントでバスは止まってくれます。あまり期待していなかった称名滝が見えました。下からは見えなかった滝の上部が雲(ガス)の上に見えます。ここからは下がガスで隠れていました。

 バスは美女平からの標高差1470mの室堂まで約50分、14時50分に到着。室堂から大観望までのトロリーバスは15時15分発、25分の余裕があるので、館内の人が少ないところで乾いた服に着替えました。トイレにも。ここからは既に発券している扇沢−室堂の往復切符になります。往復切符の室堂からは時間予約がなく、適当な便に乗ることができます。

 15時15分発のトロリー、15時30分発のロープウェイ、15時40発の地下ケーブルカーを乗り継いで黒部湖に着いたのは15時45分。地下トンネルを抜けて黒部ダムの堰堤に出ます。雨が振りそうな曇り空です。観光客はちらほら、中学生の団体もいました。堰堤を歩いていると、黒部平16時05分発のバスの改札を始めますとのアナウンスが聞こえます。次の16時35分発でもいいのですが、改札に間に合いそうなのでこちらに乗ることにします。この16時05分発のバスも空いていました。

 扇沢には16時20分ころに到着。第3駐車場に戻り、旅館に持ち込むバッグとと車のザックに入れて置いておく荷物とを仕分けます。駐車料金4日分の4,000円を払い大町温泉郷叶屋に向かいます。旅館に着いたのは17時ころでした。車を止めるところを聞いたら、その辺の空き地に適当に止めてくださいとおおらか。建物はかつて料亭だったということで、その雰囲気は残っています。

 夕飯を18時してもらい、その前に温泉に入ります。露天風呂もあるお風呂でした。4日間の汚れを洗い流し、少しのんびりします。夕食・朝食とも部屋食です。旅館らしい夕食。ビールと時酒(大雪渓)も頼んでしまいました。 

 クレジットカードの係員が明日は休むので、宿泊料(12,000円+お酒代)をカード払いするなら今夜のうちにお願いしますということでしたので、フロントに出向き支払いを済ませます。部屋に戻ったら、酔いと疲れでばたんきゅうーでした。

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(5) 5日目(8月26日(金))

 この日は帰京するだけ。温泉が6時から入れるというので、早速6時にお風呂に行きました。朝食は7時、これも部屋食です。のんびりと朝ご飯。ご飯のあとものんびり、支払いは昨日のうちに済ませているので気楽です。

 9時過ぎに旅館を出て、前から少し行きたかった大町山岳博物館を訪ねました(450円)。博物館は大町市の東側、アルプスの対斜面にある3階建ての立派な建物、晴れていれば3階の展望室から北アルプスの素晴らしい展望があるはずですが、この日は山の高い部分は厚い雲に覆われていました。ここはまず3階までエレベーターで上り、各階の展示を見ながら階段で1階まで降りるという順路です。展示内容はアルバムを参照してください。1階には喫茶コーナーとミュージアムショップがあります。ショップでは、山の上でオコジョに出会えたのでオコジョのぬいぐるみ、さらには珍しいという山桜の蜂蜜を買いました。

 本館の横には付属園があり、ライチョウやカモシカ、あと何種類かの動物、さらには高山植物栽培されています。でも、高山植物は時期が終わり、ライチョウも上で見ているのそれほどでもなく、カモシカは年老いて弱っている1頭はいましたが、スイッチが入るとものすごく活動的となるという1頭は姿を見せませんでした。一通り見学を終えたら11時近くになっていました。

 安曇野ICから高速道路に乗り、中央道諏訪SAで昼食にしました。フードコートの諏訪湖が見えるカウンター席で信州味噌ピリ辛野沢菜ラーメン(880円)を食べました。

 13時前に諏訪SAを出発、あとは帰るだけです。一時渋滞情報も出ましたが、それに巻き込まれることはなく、高速を降りてから行きつけのガソリンスタンドで給油し、さらに今回同行した友人を調布駅に送っても、自宅には15時ころに戻ることができました。

 今回の山はほとんど雨・ガスでした。でも、悪天のおかげでライチョウに会えたし、半日ですが晴れて剱岳も見えたし、また出会うことの珍しオコジョの写真も撮れたし、それなりに良かったです。一番大事なのは無事に全部歩けたことです。ただ、前回と似たようなコースをとったおかげで、所要時間が前回の1.5倍もかかってしまうほどの体力の衰えが実感としてわかったという山行でもありました。

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2022年8月記