2009年1月11日の高尾−陣馬はこちら。
2003年元旦に、高尾山から陣馬山を歩いてきました。天気予報は雪からだんだん曇りになってきましたが、ご来光はまったく期待できない状況です。例により、天気が悪ければすいていていいかという気持ちもありました。高尾山から陣馬山までは、気候のいいときなら、都民のお手軽なハイキングコースの一つです。
4時半ころに京王線高尾山口につきました。ちょっとズルしてリフトを使って時間を稼ぎます。このへんで雪が降り始めました。天気が悪いのにもかかわらず、薬王院までは結構な人出です。私は神社仏閣には興味はありませんし、“初詣”に行ってもお参り・お祈りすることはありせんが、初詣の雰囲気は好きです。
薬王院の横から高尾山頂を目指します。薬王院の横は道が凍結していましたが、若い女の子はヒールのある靴で平気で歩いています。見ている方が怖い。高尾山頂までは人出も街灯もあります。山頂では何軒かのお店が開いていました。これでも天気が悪いので、例年よりはかなり少ないと思います。高尾山頂も雑踏というほどではありませんでした。天気がよければ、新宿の高層ビル群と初日の出が見られます。
高尾山頂は素通りして、城山(しろやま)に向かいます。ここからは真っ暗闇、ヘッドランプだけが頼りです。雪もだいぶ積もってきました。城山山頂も茶店が開いていました。日影からの林道を登って人たちでしょうか、結構人がいました。少し休んで、景信山(かげのぶやま)を目指します。ようやく、ヘッドランプの必要がなくなりました。
景信山山頂でもかなりの人がいました。テントを張ってご来光を待っていたようです。とてもそんな天気ではないので、宴会になっていました(ご来光を拝めても宴会だった?)。私は、東屋でおやつ(おにぎり一つ)を食べました。山頂でテントを張っていたという方に、記念写真を撮ってもらいました。写真をご覧いただければおわかりのように、私は上から下までのフル装備です。Gore Texのジャケット、手袋、レインウェアーのズボン、トレッキング・シューズ、念のためスパッツまでつけています。
景信山を過ぎると、一部道が凍結して、その上にうっすらと雪が積もっている状態なので、大変に滑りやすくなっています。いちおう、念のために簡易アイゼンを持ってきていたので役に立ちました。が、付けたり外したりするタイミングが難しい。凍結しているところが出てきても、少し我慢して行けば大丈夫かと思ってアイゼンをつけないでいると、ずっと凍結道が続く。ようやくつけると、凍っていなくなって落ち葉や土をくっつけて歩きにくくなるという具合です。
そんなこんなで、明王峠までは、堂所山をエスケープしたのにもかかわらず、ちょっと時間がかかってしまいました。ここからは相模湖(さがみこ)にエスケープできますが、結構な急降下です。これにかぎらず、このルートは色々なエスケープルートがあります。雪もだいぶ積もってきました。
このあたりで、ようやく逆コースをたどる人たちと出合い始めました。といっても、数人です。ちょっと頑張って登ると陣馬山(陣場山)です。山頂には馬のモニュメントがあります。山頂付近には和田峠側から登ってきた人たちが何人かいました。この山頂も、晴れていれば東側は東京の都心、西側は富士山などの眺望が大変にいいところです。この日はまったく展望なし。屋根のあるところで、残りのおやつ(おにぎり一つ)を食べて、ちょっと休憩。
和田峠を目指して下ります。長い階段、しかも凍結しているので大変。和田峠からは、陣馬高原下のバス停までは長い車道歩きになります。ここがちょっとつらい。おまけにバスの時間(1時間に1本しかない)が迫っていたので、大急ぎで歩きます(コースタイム40分のところを30分くらいで)。無事バスに間に合い、帰宅の途につきました。
“期待通り”すいていました。そして、雪の高尾-陣馬もなかなかいいところでした。ただ、私の真似をしてこのコースをたどろうという方は、いくら気候のよい時期にはお手軽なハイキング・コースとはいえ、冬の山道です。装備を整え、十二分に注意して行動してください。遭難事故も発生しています。
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