2008年7月13日、前回天気があまりよくなかった苗場山のリベンジです。
(1) 山行
前日の12日、13時過ぎに自宅を出発。関越道湯沢ICで降り、近くのコンビニで食料やお酒をゲットします。今回も祓川コースにしました。三俣で三国街道から別れ、地元の細い道、さらに林道(1車線の簡易舗装)に入ります。途中に一般人(山菜採り)を規制するゲートがありますが、すでに夕方だったので係員はおらず、ゲートも開いていました。登山用のマイカーはかぐらみつまたスキー場の第2リフト駐車場(水洗トイレ有り、無料)まで、タクシーや和田小屋利用者はさらに上の和田小屋の駐車場まで入れます。
駐車場に着いたのは17時過ぎ、すでに十数台の車がすでに止まっていました。中の1台はテントを持ち出して夜を過ごすようです。しばらくすると、何組かが下山してしました。今日はは1日中ガスで、上の気温は15℃くらいだったとのことでした。駐車場もガスっています。残った他の車は上で滞在しているのでしょうか。私が椅子を持ち出してのんびりしていると、他に2台くらい夜を過ごす車もやってきました。翌日は早出しようと思っていたので、19時過ぎにはシュラフに入りました。それほど寒くはありません。
22時半ころ、一度目が醒め外に出ると満天の星になっていました。沈みかけの月も明るい。知らない間に隣にも車が止まっていました。もう寝られないといやだなぁと思っていたのですが、しっかりと寝てしまいました。
13日、3時前に起き出しました。車内を整理して、パンとチーズの簡単な朝食。まだ暗い3時40分ころ出発。直接登山道に入らず、和田小屋への車道歩きにします。和田小屋は4時ころ、ようやく少し明るくなってきました。和田小屋泊だったのでしょうが、中高年のカップルが先行します。六合目を過ぎたあたりで夜明けになりました。
下の芝は5時、ワタスゲやイワカガミ、コケモモなどが見られます。中の芝が5時35分。背後に平標山も見え出します。上の芝が5時50分。まもなく小松原への分岐。登山道はぬかるみ、巨礫、木道が入れ替わりという感じです。小松原の分岐を過ぎると傾斜も少し緩くなります。股すり岩は6時。以前あった鉄ばしごは撤去されていました。ここで、前日頂上に止まってこの日下山するのでしょうか、団体さんとすれ違います。
しばらく行くと、富士見坂というお花畑への250mほどの急降下になります。富士山は見えませんでしたが、たしかに展望のいい道です。眼前に苗場山が大きく立ちはだかります。坂を下りる途中に雷清水という水場があります。おいしい水です。ここで先行する二人にようやく追いつきました。
お花畑まで降りきると(6時半)、いよいよ苗場山への雲尾坂の急登になります。苦しいがあとひとがんばり。降りてくる一組とすれ違います。木道が見えれば(7時10分)そこはもう頂上の一角です。木道の最初の部分はまだ雪に覆われていました。本当の頂上は2軒ある山小屋の一つ、遊仙閣の裏にあります。7時20分、駐車場を出て3時間半でした。頂上にはかなりの人がいました。
前回と同じく苗場神社(7時40分)まで足を伸ばしました。ここでパンの残りの軽い食事。レンズも12-60mmSWD(35mmフィルムカメラ換算24-120mm)の標準ズームから、50-200mmSWD(35mmフィルムカメラ換算100-400mm)の望遠ズームに切り替えます。本当はその場その場で付け替えればいいのでしょうが、いちいちザックを降ろしてというのが面倒。ただ、50-200mmは重いので登下降時はそれをカメラにつけて首からぶら下げて歩くのは無理です。今回も遊仙閣に戻るまでの限定で使いました。歩けるのが木道という制限があるので、400mmの望遠マクロとしても使えます。
同じ道を戻り、遊仙閣で、今度はレンズを35mmマクロ(35mmフィルムカメラ換算70mm)+1.4倍のテレコンバーターをつけました。35mmフィルムカメラ換算で約100mmの望遠マクロとなります。遊仙閣出発は8時40分。下山開始です。雲尾坂は急降下で大変。お花畑まで降りきり、少し登った雷清水で一休み(9時半)。水もくみます。ここで、レンズを50-200mmや、それに1.4倍テレコンをつけたりして少し遊んだあと、また12-60mmに戻しました。
股すり岩は10時5分、小松原分岐が10時10分、上の芝10時15分、中の芝10時25分ですが、ここから下の芝までが長い。下の芝は10時50分、さらに和田小屋は長い。和田小屋は11時40分でした。結構疲れました。ここからまた車道を選び、下の駐車場に戻ったのが12時5分。車は50台ほどに増えていましたが、昨日の夜私が知らないうちに私の車の横に止まった車はすでになくなっていました。
駐車場ではお湯を沸かしてラーメン。帰りは湯沢ICへの途中にある押立の湯(前回は500円だったのが、1,000円になっていた)に入ってから、13時半過ぎに帰路につきました。圏央道経由にしようかとも思っていたのですが、中央道が渋滞ということで、そのまま練馬IC経由で帰宅しました。燃料を補給して家に着いたのは17時ころでした。
2008年7月記
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中の芝から背後を振り返ります。 | 富士見坂から苗場山。 | 谷筋には雪が残っています。 | 雪に埋まっている木道。遊仙閣(右)と苗場山ヒュッテ(左)が見えます。 | 遊仙閣の裏にある一等三角点(2,145.2m) |
頂上の高層湿原。 | 池塘群。 | 雲尾坂の登山者たち。 | 股すり岩。鉄ばしごはなくなりましたが問題ないでしょう。 | ようやく和田小屋まで戻りました。 |
(2) 高山植物
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ウラジロヨウラク | (ジョウシュウ)オニアザミ | ワタスゲ | タテヤマリンドウ | チングルマ(雌しべ) |
チングルマ。群落はこちら。 | イワイチョウ | ゴゼンタチバナ | ショウジョウバカマ | キンコウカ |
ミヤマカラマツ | (タカネ)ナナカマド | タカネニガナ | ハクサンチドリ | ニッコウキスゲ |
ウスユキソウ | ウスユキソウの拡大 | イワカガミ | コケモモ | シャクジョウソウ |