2007年10月21日、群馬県の子持山に行ってきました。本当は皇海山(すかいさん)をねらっていたのですが、登山道入り口に通じる栗原川林道が通行止めということで、急遽子持山に決めました。
前日の13時ころ、職場を出て直接子持山に向かいます。カーナビに「子持神社」を指示して、そこを目指します。ところが到着してみると、そこは子持神社には近いようですが、若子持神社というところでした。いろいろ探し回って、ようやく子持神社から登山道入り口に通じる林道に入ります。5号橋、6号橋、7号橋と、橋のたもとごとに駐車場があります。5号橋に下山する予定なので、ここに車を止めようかとも思いましたが、結局トイレもある一番奥の7号橋の駐車場に車を入れました。すでに17時半ころになってしまいました。あわてて寝る支度をします。
それほど寒くないので、いすを持ち出しお酒&夕食。車内に入り、少し読みかけの本を読んでから寝ました。19時ころでした。真夜中に、目を覚ましたら一面の星。明日の天気も良さそうです。もう一度寝てしまったら、4時になっていました。シュラフから出たくないのですが、意を決して身支度開始。車内を整理したり、朝食をとったりしていたら5時を過ぎてしまいましたが、まだ明るくなってきません。仕方ないので、ヘッドランプを頼りに、5時20分ころから歩き始めることにしました。
駐車場近くには登山道入り口があり、そこにで登山届けを出します。役行者(屏風岩)までは木道です。ここからは沢沿いの道。ヘッドランプの明かりですが、沢をはずさないように行けば大丈夫。6号橋からの道との合流が6時20分。この前あたりからかなりの急登。合流地点から少し登ると、しし岩(大黒岩)に登る道と、そのまま子持山に行く道との分岐があります。せっかく来たのだから、しし岩を目指すことにします。手も使う急登。しし岩最上部(936m)へは、固定していない鉄梯子を登り、さらに鎖を頼りに少しトラバースして、また鎖を頼りに一気に登ります。最初の足がかりが高いので、少し大変。最上部には6時40分ころ。しし岩は高度感満点。展望もすばらしい。近くの赤城山、榛名山、浅間山、少し遠くに日光連山、遠くには富士山、八ヶ岳、さらには北アルプスも。しかし風が強い。バランスを崩すと危ないので、15分くらいで早々に退散します。
少し下って、そのまま子持山へ。少しのんびりとした山道になります。しし岩を振り返ると確かに「しし」に見えます。下山路への分岐の柳木ヶ峯は7時35分。子持山直下はまた岩場の急登。頂上(1296.4m)は7時50分でした。頂上は木に覆われているので、展望はあまりありません。それでも木々の間から展望はあります。また木があるので、風が遮られてあまり寒くありません。おやつ(パン)とテルモスに入れたミルクコーヒーで大休止。あとから二人登ってきましたが、あっという間に降りていきました。
8時20分ころ下山開始。途中で3人にあいました。結局この日、山の中で出会ったのは5人だけ。柳木ヶ峯が8時40分。浅間山(せんげんやま)を目指します。ここからは岩場ならぬ、土場の急降下。滑りやすいところにはロープが垂らしてありました。前回の御正体山ほどではありませんが、所々にトリカブトも咲いていました。
浅間山(1091m)は9時35分。南西側(榛名山側)に展望があります。さらに少し進んで、子持ち神社に直接下る道と、5号橋に降りる道との分岐が9時50分。ここからまた急降下です。少し道がわかりづらいところもありますが、ともかく尾根をはずさないように降りていきます。5号橋に降りたのが10時35分でした。ここから7号橋へは10分ほどです。5号、6号、7号橋のそれぞれの駐車場には何台かの車が止まっていました。
7号橋の駐車場に戻って、お湯を沸かしてラーメン。お湯が沸く間に、登山道入り口に行ってみました。朝はまったく見えなかった屏風岩が垂直に切り立っていました。子持ち神社の奥の院も見てから、駐車場に戻ってラーメンの昼食。
もうくることはないかもしれませんが、カーナビにこの場所を登録してから出発。前日と同じ関越道渋川伊香保ICから関越道に乗りました。帰りは初めて圏央道経由、中央道で帰宅してみました。関越道練馬ICを使うよりも少し速いようです。
子持山は50万から60万年前のすっかり活動を終えた火山で、火山体の弱い部分が侵食されて残ったかたいマグマ塊が残っています。しし岩は中央火道がそのまま固まった火山岩頸、しし岩から放射状に伸びている板状の岩脈の一つが屏風岩です。
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2007年10月記