シルバーウィーク中は動きが取れなかったので、9月25日〜26日で北アルプスの鏡平に入り、弓折岳〜抜戸岳の尾根を歩き、笠新道を降りてきました。ここは蝶ヶ岳〜常念岳とは逆側(西側)から槍ヶ岳〜穂高岳を見る展望コースです。
(1) 9月25日(新穂高から鏡平まで)
朝5時半前に自宅を出発、中央道松本ICで降り、安房トンネル経由で新穂高温泉の登山者用駐車場(無料)に車を入れます。150台駐車可の大きな駐車場ですが、シルバーウィークの時は車で溢れたそうです。10時半に出発。駐車場からバスターミナルまでは約10分ほどのアルバイト。登山届けはバスターミナルのある登山指導所に出します。
ホテルニュー穂高の少し先に林道のゲートがあり、一般車はこれより先には入れません。ここからわさび平小屋までは1時間20分程度の長い林道歩きになります。ゲートから1時間ほどで美味しい水が出ている笠新道の分岐に着き、そこで昼食(おにぎり)を食べました。ここからわさび平小屋までは約20分。この少し先からようやく登山道になります。高度を上げていくと槍ヶ岳・穂高岳が見え始めます。シシウドヶ原というところで休憩を取ります。下からはあまり目立ちませんが、このあたりまで来るとかなり紅葉が始まっています。
鏡平には15時半過ぎに到着。素晴らしい景色です。しばらくここで写真タイム。小屋からほんの少し離れた池が絶景のポイント。小屋の横にも池があります。
その後小屋で手続きをして一休み。この日はそれほどの混雑ではなく、横にスペースができるほどでした。小屋で生ビールを買って再び絶景の池に。いつまでいても飽きません。でも、穂高はだんだん雲に隠されていきました。
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水量豊富、きれいな左俣沢。 | わさび平小屋。 | 槍ヶ岳(左)から南岳(右)。 | 鏡平から見る槍ヶ岳(左)〜大喰岳〜南岳。 | 鏡平から見る穂高連峰。北穂高(左)〜涸沢岳〜奥穂高。奥穂高の右にジャンダルムも見える。 |
槍ヶ岳〜穂高連峰。 | 槍ヶ岳〜大喰岳。 | 槍ヶ岳山荘もよく見える。 | 大キレット。 | 大キレットから北穂高へ。 |
ジャンダルム。 | 鏡平小屋。 | 小屋の寝室。 | 水面に映る槍ヶ岳。 | 小屋の夕食 |
(2) 9月26日(鏡平〜弓折岳〜抜戸岳〜笠新道)
じつはこの日は弓折岳だけ登り、そのまま来た道を戻って下山しようと思っていたのですが、天気もよさそうなので尾根を歩くことにしました。朝食は5時から。朝食を済ませた後、再び昨日の池でしばらく写真撮影。再び小屋に戻り、6時10分くらいに出発しました。この日は高曇り。高い雲なので展望はききます。
高度を上げていくと鏡平がよく見えてきます。弓折乗り越しで双六岳からの道と合流し、ここからは尾根歩きとなります。弓折岳(2588m)や大ノマ岳(2662m)と結構アップダウンがあり、徐々に高度を上げていきます。秩父平付近から、振り返ると黒部五郎の横から薬師岳が見えるようになってきました。薬師岳はこちらから見ても雄大な感じがします。ガスって来たし、それに疲れてきてもいたのでパスした抜戸岳のピークへの分岐を通り過ぎると、笠新道の分岐です。尾根まで一登り。登り切ったところで、早めの昼食にしました。10時10分ころになっていました。鏡平から4時間です。他に数名の登山者も休んでいました。
少し休んで出発しようとしたら何か動くものが。ライチョウでした。雄一羽と雌二羽でした。ガスっていたので現れたのでしょう。おなかから足の方は冬羽になりかけています。
10時50分下山開始。林道までの標高差1400mを下らなくてはなりません。上は青空。ガスが切れると日が差してとてもきれいです。かなり急な道を下ったあと、少し平になってハイマツが少し立ち始めた杓子平あたりにもう一羽ライチョウが現れました。
杓子平を過ぎるとまた急降下。だんだん足が疲れてきました。でも、所々にある現在の高度を示す看板などに慰められながら下ります。14時半にようやく林道にたどり着きました。ここまでで、1.5Lの水を消費しきっていました。笠新道の登り口にある水を一杯飲んで、持ち帰りように水筒代わりのペットボトルにも詰めました。
ここからバスターミナルまでは林道を約1時間、さらに駐車場まで10分程度、とてもつらい歩きでした。でも、この日は少し贅沢をして新穂高の中尾高原温泉郷のペンションに泊まり、豪華な夕食と温泉を楽しみました。
翌27日は雲が多く、山は雲に覆われていたので最初考えていた西穂独標はやめてそのまま帰りました。高速道路の渋滞もなく、スムーズに帰宅できました。
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小屋の朝食。 | 池から槍ヶ岳を見ています。 | 弓折乗り越し付近から見る鏡平と槍穂。鏡平の拡大はこちら。 | 弓折乗り越し付近から見る焼岳と乗鞍岳。後ろの木曽御嶽山。 | 紅葉が進む尾根道。紅葉はこちらやこちらも。 |
西鎌尾根を雲が乗り越えようとしています。 | 雄しべが伸びたチングルマ。 | 色鮮やかなマツムシソウ。ヤマハハコ、コケモモも。 | 双六岳(左)と樅沢岳。間の双六小屋の拡大はこちら。 | 秩父平。 |
黒部五郎岳(左)と薬師岳(奥)。 | 薬師岳。 | 黒部五郎岳。 | 秩父岩と穂高連峰。 | 笠ヶ岳。あっという間にガスが湧いてきました。 |
ライチョウの雌。 | ライチョウの雄。 | 振り返って笠岳(見えません)方面を見ています。 | もう一羽のライチョウ(雌)。 | 杓子平を歩く登山者たち。 |
はるか下、ガスの中から新穂高のバスターミナルが見え出しました。でも、まだ先は長い。 | 道は大変に整備されています。 | ここは標高2100m。まだ800m降りなくてはなりません。ガスが出てしまったので展望もありません。 | 紅葉はこのように進んでいます。 | やっと林道にたどり着きました。笠新道の説明看板はこちら。 |
2009年9月記