愛鷹山(越前岳)

 2007年11月16日、たまには富士山を南側から見ようと思い、愛鷹山を目指しました。
2008年1月6日の愛鷹山はこちら

 前日のうちに、東名高速裾野インター経由で、十里木の駐車場に入ります。トイレ付きの立派な駐車場なのですが、結構交通量の多い国道469号線の脇にあり、駐車場も登山者のためというより、国道を利用するドライバーの休憩のためでもあるようです。そのためか夕方を過ぎても出入りも多い。でも、国道の音とともに気になるほどのものではありません。

 夕方、富士山のアーベント・ロートがきれいに見えました。明日を少し期待してしまいます。かろうじてカーナビTVが入るので、19時前後の天気予報、ニュースを見てから寝ます。天気予報はあまりよくありません。駐車場の標高は880mということですが、それほど寒くはありません。

 24時ころに起きたら満天の星。三脚を立てて写真でも撮ろうかと思いましたが、国道を通過する車のライトがじゃまになりそうなのでやめました。また、寝てしまいます。

 次に起きたら、5時半でした。まだ真っ暗。どうも車の中は性に合っているらしく、自宅よりよく寝てしまいます。いちおう、6時半出発を目指して準備開始。でも明るくなってくると曇り空で富士山はまったく見えません。結局、朝起きたら駐車場はもう1台のみ。この1台も登山者ではないようです。

 予定通り、6時半に出発。まず展望台までを東コースを通って目指します。歩幅高さの合わない階段で大変。巨大な塔があり、これが展望台かと思っていましたが、これはNTTの中継施設で、展望台はその手前にかわいくありました。どうもこの巨大塔は、階段や手すりが不親切だったわけでした。

 道は赤土で滑りやすい。ロープが垂らしてあるところもあります。またもともとの登山道がえぐれて歩くにくくなっているので、歩きやすいところをロープで示しているところもあります。

 ベンチが設置してある馬の背は7時ころ通過。道は急に、また滑りやすいし段差ができているところもあり、木を利用しながら登ったりします。越前岳まであと20分の標識は7時45分ころ。勢子辻からの道が合流すると頂上は近く、傾斜も緩くなります。

 やったー、頂上は8時5分。越前岳は愛鷹山群最高峰の1504mあります。でも雲が多く展望がききません。かろうじて駿河湾の海岸線が見える程度。テルモスのお湯でお茶を入れて小休止。

 頂上の指導標には登ってきた十里木、鋸岳・呼子岳、須山とあるのですが、その須山が持ってきた地図にはありません。全体の風景が見えないので、オリエンテーションがつきません。たぶん。須山が黒岳方面だろうと判断し、その途中の富士見台まで行ってみることにしました。

 富士見台まではかなり下って、ほんの少し登るという感じです。富士見台は8時45分。富士山の写真家として有名は岡田光陽の撮影ポイントの一つで、昭和13年発行の50銭紙幣の富士はここから撮ったものを使ったのだそうです。でも、この日は富士がまったく見えません。ただちにUターン。

 越前岳に戻ったのは、9時10分。おなかがすいたので、今度はパン&コーヒーで大休止。出発は、9時25分。あとは下るだけです。途中で合計6人、登山者に出会いました。馬の背からは自衛隊の東富士演習場での砲撃訓練の火や煙が見えます。だいたい、歩いている間中、砲撃の音がうるさい。天気がよければ我慢できるのでしょうが、かなり興ざめです。

 展望台からは西コースで駐車場まで降りました。こちらは階段がないので、膝に優しい。駐車場手前の四阿近くに水道があったので、靴を洗って車に戻りました。11時でした。

 まだ早いので、富士山の周りを左回りに回って帰ることにしました。まず奇石博物館に行き、サヌカイト(たたくといい音がするのでカンカン石ともいう、安山岩の一種)をゲット。あとは国道139号線(富士宮道路)を北上し、途中で139号と別れ、かつてオウム真理教のサティアンがあった富士ヶ嶺経由でもう一度139号に戻り、さらに西湖南岸から河口湖北岸経由で(河口湖北岸で食事をとろうと思っていた店が閉まっていた)富士吉田に出て、名物のうどん(「はなや」というお店で湯切りうどん(釜揚げうどんですね)の大盛り600円(並なら300円、ほとんど素うどんで、自分で醤油や芥子味噌で味付けして食べる)を食べてから帰りました。

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富士山のアーベント・ロート。宝永の火口もよく見える。富士山頂左にはかつての測候所のあとも。 かわいい展望台と富士の裾野の東側。側火山がたくさん見える。 張ってあるロープでルート確認。 頂上で記念写真。後ろに指導標。 頂上から富士見台への道。
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頂上から光陽の谷間を見降ろす。 かろうじて、駿河湾とその向こうに伊豆半島が見える。 野バラの実。 NTTの巨大塔と小さな展望台。 西コースから駐車場を見降ろす。

2007年11月記

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