エルタ・アレ登山。
この日はエルタ・アレ登山です。暑くなる前に登るため、まだ夜が明けない3時ころに起き出し、4時ころからヘッドランプを頼りに登ることになります。よく見ると、エルタ・アレ頂上付近の火映が見えます。赤熱した溶岩がむき出ているようです。中腹で夜明けを迎えました。
玄武岩の火山らしく緩い傾斜が頂上まで続きます。頂上には7時45分ころに着きました。4時間弱の行程です。早速頂上のカルデラをのぞきます。カルデラ内はいかにもすぐ前に流れ出しような、でもすでに固まった溶岩で満たされ、そのカルデラの中に二つの火口が開いています。そのうちの一つが溶岩湖です。
そうこうしているうちに朝食ができてきます。コックさんたちは早めに登って、食事やベッドの準備をしていたのです。食後少し休んでから、カルデラ一周の散策に出かけます。
カルデラ壁や、あるいは歩いている所からも蒸気が上がってくる場所があります。カルデラの縁を半周程度したあと、いよいよカルデラ内に降ります。カルデラ内を歩き、溶岩湖のある火口に向かいます。火口全部が赤熱した溶岩ではなく、煮えたぎっている場所は一部です。でも、黒い表面も割れ目ができ、突然赤熱したマグマが噴き上がることもあります。中央がドカンといくこともあります。
しばらく溶岩湖を楽しんだあと、カルデラ壁を登ってカルデラ縁のシェルター村に戻ります。昼食はスパゲティでした。外のテーブルで食べます。
食後も再び溶岩湖のある火口まで行きました。行ったとたん中央部がどかんと破裂して、中の赤熱したマグマが噴き出ました。風向きによっては、呼吸が困難なほどの火山ガスが流れてきます。夕方、カルデラ縁のシェルター村に戻って夕食です。
夕食には少し早めの年越しそば(?、どん兵衛(天ぷらそば))やワイン(南アフリカ産)も出ました。
夕食後、みたび溶岩湖に降ります。火口に着いたとたん、中央部がドカンといったので、もう一度のドカンを期待して21時ころまで粘ったのですが、結局ドカンは最初の一回だけでした。それでも時々刻々姿を変える溶岩湖に飽きません。
翌日はまた早くからの行動なので、火口縁に戻ったあとは、ベッドの上のシュラフに急いで潜り込みます。気温はそれほど低くはなりませんが、風が強い野天で寝るので、シュラフがないときついと思います。
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ヘッドランプを頼りに登ります。少し空が白んできました。 | エルタ・アレ中腹で迎えた日の出です。 | 朝食のおかゆです。ふりかけをかけて食べます。 | 溶岩湖がある方の火口です。火口の右の緑色っぽいのは草ではなく、「ペレーの毛」でした。 | カルデラは新鮮な溶岩で満たされています。遠くに、かすかに噴煙を上げている火口が見えます。 |
山腹を見下ろしています。溶岩流と側火山が見えます。 | 火口の中央から噴気が上がっています。 | 見事な縄状溶岩が至るところで見られます。 | いかにも、にょろぬらと流れた感じです。 | この方向に割れ目が走っています。 |
噴気を背景に記念写真。 | 噴気を上げているところを拡大しました。赤熱したマグマが見えます。 | 波打ちながら流れたのでしょうか。 | 小さな溶岩トンネルができています。 | 中が空洞になったチューブ状の溶岩です。 |
溶岩湖のある火口。火口内の様子は時々刻々変わります。 | まさに煮えたぎるという表現がぴったりです。 | 溶岩湖を背景に記念写真。 | 火口から噴き上げられたペレーの毛がたくさんありました。 | 熱気を浴びると、気温は40℃を超えます。 |
昼食です。 | カルデラ縁のシェルター村。 | 午後の溶岩湖の様子です。 | 夜の溶岩湖です。 | 溶岩湖の上に金星と月(三日月)が見えました。 |