今日もカリマバード滞在(ゴジャール地区)。
朝食後、ハセガワ・メモリアル・スクールの朝礼(8時半)に間に合うようにホテルを出発。ハセガワ・メモリアル・スクールはウルタル峰で雪崩に巻き込まれて遭難死した登山家長谷川恒男氏(ウルタル峰で眠っています)のご遺族の尽力で創設された学校で、幼稚園から小学校程度の子どもたちが通っています。パキスタンの学校も日本などと同じように日曜日がお休みで、金曜日は半日だそうです。もっとも現在、ハセガワ・メモリアル・スクールは生徒が多くて二部制になっているので、毎日が半日? 日本の学校では珍しくなってしまった朝礼を見学します。その後、校長先生からこの学校についての説明があり、日本政府・(観光客を含めた)日本人の援助に感謝しているとの話もありました。
その後、いったんホテルに戻り、上部フンザに向かいます。途中、満開の杏や急に見えだしたレディフィンガーを楽しみます。さらに途中のガネーシャ村の岩絵を見学。ここからは前日見学した崖の上に建っているアルチット城、さらにはその後ろにレディフィンガーがよく見えます。
いよいよ上部フンザへ。でも所々で道が小さな崖崩れや雪崩で通りにくい状態に。そしてとうとう、崩れ落ちた氷河が完全に道を破壊している場所がありました。緊急用の迂回路が確保されていますが、もとの道に戻る急坂を登り切れないトラックが道をふさいでしまっています。積荷(ジャガイモ)の積すぎたトラックです。一部の袋をおろし、バックして道を空けてもらいますが、かなりの時間ロス。
ようやくパスー氷河にたどり着いたのは12時半頃。少し高いところに登り、パスー氷河やバツーラ橋を見ます。パスー氷河は表面が岩・砂で覆われていないので、白い氷がそのまま見えます。吊り橋のバツーラ橋は4年ほど前に崩壊して、いまはコンクリートの橋になっています。でも残念なことに雲が厚く、バツーラ峰をはじめとするまわりの高峰群は見えませんでした。
その後、少し車を走らせてバツーラ橋まで行きました。今回の旅程では一番北の地点ということになります。あと4〜5時間ほど走れば中国との国境クンジュラブ峠です。
その後、グルミット村はずれのレストランに戻り、13時半過ぎに昼食となりました。隣接するおみやげ屋さんでナンガパルパットTシャツを買いました。そして、グルミット村の古い家(1300年代のものだそうです)や、織物工場(といっても織物を織っている人は女性の5〜6名のみ)を見学して、カリマバードに戻ります。
16時20分頃カリマバードの下の方で車で降り、杏や山々を楽しみながら歩いてホテルに戻ります。カリマバードの杏は満開。レディフィンガーも顔を出していますが、となりのウルタル峰の雲が切れません。背景に青空があれば、杏も雪の山々もきれいに映えるてきれいになると思います。簡単に再訪できるような場所ではないので、少し残念。
ホテルに着いた後、ホテル近くのンターネットカフェで日本のニュースをチェック。メールもチェックしようとしましたが、なぜかWebメールにログインできませんでした。その体験はこちら。
夕食は新装なったホテルのレストランで民族舞踊のサービス。おまけにフンザワイン(桑の実酒)まで。次の日は早朝から夜遅くまでの長丁場が予想されるので早めに寝ました。
写真はクリックすると拡大します。戻るときはブラウザの“戻る”ボタンをご利用ください。