この日の午前は、高速ゴムボート(ゾディアックボート)で島を右回りに一周することから始まりました。結構波が高く、ときどきジェットコースター状態になりました。それでも、ストロンボリの街と反対側にある小さな集落シノストラに上陸することができました。ストロンボリとシノストラの間には道がないので、船で行き来するしかありません。シノストラは本当に小さな集落で、波が高ければ船も接岸できず、ここで暮らす(漁業)のはなかなか大変そうです。でも、静穏に暮らしたならいいところかも。
再びゾディアックに乗り、島一周を続けます。ストロンボリが噴火すると、噴出した高温の火山弾がなだれ落ちる(火走り)崩壊谷シャーラ・デル・フォッコの全体がよく見えるあたりで、ストロンボリが噴煙を上げました。船はストロンボリ沖の小さな島ストロンボリキオ(かつての火道を埋めた溶岩が残った火山岩頸)に向かいます。かつては上陸できたそうで、まだ当時の階段がそのままのこっています。その後、ストロンボリの街に戻りました。
昼食は、昨日山から下りたあとにビールを飲んだ、教会前テラス横のレストランでした。昼食のあと、少し休んだり、島の散策をしたりしました。
午後の出発は17時近く。夕食をとる予定のレストランまでかなり歩きます。基本歩いて来るしかない、まわりには何もないこんな所によくレストランをつくったものだ思うような所です。少し休んで崩壊谷のシャーラ・デル・フォッコの見学ポイントまでの標高差約400mの地点を目指して登り始めます。昨日の約900mの登り、それも砂礫混じりの強風の中を登ったことを考えると楽なものです。ビデオも置いてきたし。
しかし展望ポイントでしばらく待っても、そして少し暗くなってきても、ストロンボリは静穏のまま。たまに黒い噴煙を上げる程度で、期待した赤熱した赤い火山弾がシャーラ・デル・フォッコをなだれ落ちるところは見られません。ストロンボリとは反対に、エトナはこの時期非常に活発だそうです。どうも、ストロンボリとエトナは相補的に活動しているらしい。45分くらい粘りましたが、あきらめて下り始めました。
登る前に少し休んだレストランで夕食です。夕食後、真っ暗な道をホテルまで1時間以上かけて歩いて戻りました。ほろ酔いには心地いい道でした。
左の画像をクリックすると、ゾディアックボートでのストロンボリ一周の4K動画をご覧いただけます(youtubeにリンクしています)。 | |
左の画像をクリックすると、シャーラ・デル・フォコの4K動画をご覧いただけます(youtubeにリンクしています)。 |
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上の画像をクリックするとgoogle earthが表示されます。 | シャーラ・デル・フォッコ展望ポイントまでの高度です。 |