きょうから九寨溝(きゅうさいこう)散策。九寨溝は入り口から見ると南に向かって“Y”字型になっています。今日は上の“V”字部分を巡ります。少し雨模様の天気です。なお、寨は村、溝は谷のことです。(チベット族の)村が9つある谷という意味です。この日見た花はこちらをクリック。
ホテルからは入り口近く(といっても徒歩で10分くらい)の駐車場まで車で移動。九寨溝入り口の雑踏は開演を待つディズニーランド状態です。8時半にホテルを出て、8時45分には入り口に着いていました。九寨溝の入場チケットはこれです。開くと地図になっています。VCDもついていましたが、再生できません。翌日も入場するので、入り口で写真を撮られてしまいました。
中は車(専用車)で移動したり、適当に歩いたりということになります。まず“Y”字の分かれ目あたりにある諸日朗瀑布(しょにちろうばくふ)の見学。高さは30m程度ですが幅が320mもあります。20分程度散策します。そして車で“V”字の左側の則査窪溝(そくさあこう)の奥にある長海(ちょうかい)。長海は九寨溝最大の湖らしいです。ここにはおみやげもの屋さんがたくさんいます。もちろん観光客もたくさんいます。ここから五彩池(ごさいち)まで軽いハイキング。木々の間から五彩池が見えだすと歓声が上がります。確かに青く見える水がとてもきれい。底までよく見えます。
五彩池から車で“Y”字の分かれ目あたりにある大きな建物(諸日朗旅游服務中心(しょにちろうりょゆうふくむちゅうしん))に戻ります。建物の中はレストラン&ショッピングセンター。ちょうど12時過ぎになっているのでここで昼食です。昼食はバイキング形式です。レストラン(のぞくVIP用)もショッピングセンターのおみやげ屋さんも人でごった返しています。昼食後におみやげ屋さんを冷やかして歩きました。
午後は“V”字の右側の日則溝(にっそくこう)を巡ります。まず映画「英雄」の撮影も行われたという箭竹海(せんちくかい)で撮影タイム。そしてさらに奥、標高3000m程度の高さにある原始林を散策します。下の写真では人は写っていませんが、木道をはずれて奥に入り込む観光客が結構いて、人を写さないようにするのが大変です。
また車で少し戻り、熊猫海(ぱんだかい)で降ります。かつてはパンダもいたことでしょう。でも、これだけ観光客が多くては。ここから五花海(ごかかい)までまた軽いハイキング。水がきれいすぎて魚がほとんど見られない九寨溝に唯一住むという魚が見られました。「魚にエサをあげないでください」の注意版もあります。熊猫海から水は滝となって五花海に向かって流れ落ちています。熊猫滝というその滝は、高さ78m、幅50m、標高は2587mの所にあります。九寨溝の中でも見応えのある滝の一つでしょう。一番いい場所に作られた展望台は30元を払わないと入れませんでした(私は入りませんでした)。
ゴールの五花海は、沈んだ木に石灰が沈着して、それが花のように見えるということで名付けられたようです。ただ、このころから雨が強くなってきたので、大急ぎで通過しました。
16時に車は出発、16時40分にゲートに到着。迎えの車が用意できるまでの短い時間、入り口にあるおみやげ物屋さんをのぞいていました。
夕食後の21時、チベット民族舞踊(Quick Timeの部屋へ)を見学に出発。ちょっとしたトラブルがあって、21時15分開演の予定が大幅に遅れ、他の劇場へ。ここでも始まったのは結局22時近くになっていました。チベット民族舞踊ショーはそれなりにおもしろかった。中国人観光客はともかく楽しんでいました。だが入場するときにもらったVCDを再生してみたら、“モー娘。”みたいな女の子のグループ(高原紅組合)が歌っていた歌(振り付けも日本のアイドルグループそっくり)の歌詞が、中国共産党・人民解放軍賛歌になっていたのには驚きました。チベット独立運動に対抗するプロパガンダになっているようです。どおりで中央電視台に出演できるわけです。
そもそもチベット族のみならず回族や姜族など、あんな高い山や深い谷を隔ててもなおかつ民族としてのアイデンティティを保っているのはすごいと思いました。たしかに谷間の道を走っていると、はるか高いところまで人が歩く道が続いています。
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諸日朗瀑布。なかなか迫力がある。 | 長海 | 水がきれいな五彩池。 | レストランもある建物の中のおみやげ屋さん。屋根はタルチョをイメージしている。 | 箭竹海 |
原始森林。 | 熊猫海。 | 名前に反して迫力のある熊猫滝。 | 五花海。石灰の沈着が見える。水面を雨が叩いている。 | チベット民族舞踊ショー。 |