まだ太陽が昇る前から行動開始。ホテルのレストランも開いていないので、朝食はお弁当です。フェリーの待合室で暫く待ちます。フェリーはマンデラ埠頭から出発、長さ95.47m、幅26.60m、喫水4.00m、定員966名、290台収納可能の巨大なもの、しかも2017年就航という最新鋭船でした。巡航速度38ノット(約80kmh)という高速船です。しかし乗客はまばらです。かなり波が高かったのですが、座っているとあまり揺れを感じません。立ったり、窓から水平線を見てみると大きく揺れているのがわかります。
※ Volcan de Teno号についてはこちら。
だいぶ飛ばしたみたいで、予定より早くテネリフェ島に到着しました。まずスペイン最高峰テイデ山(3,718m)を目指します。前日は路面凍結のために通行禁止だったそうです。この日は雲の上に出れば快晴だろうということで、期待します。標高が上がり、途中の雲の中に入りましたが、その上に出たら確かに快晴でした。頂上近くには太陽観測用の望遠鏡群があります。テイデ山のロープウェイ乗り場付近は巨大なカルデラの縁に当たるとこにあり、外輪山の一角から小火山が盛り上がって、テイデ山を形成しています。ロープウェイで一気に3,555mラ・ランブレッタ駅に到着。その展望台に上がります。展望台からは火口カルデラの全体、また望遠鏡群、さらには隣のグラン・カナリア島などの展望を楽しめます。
暫く展望を楽しんだあと、ロープウェイで下に降り、車でカルデラ内のパラドールまで移動して昼食です。テイデ山を見ながらの食事になりました。
食後は山を下りて、グイマールの「謎のピラミッド」の見学です。立派な施設になっていました。あのヘイエルダールがかなり古い時期につくられたピラミッドと主張しているようですが、地元の大学はせいぜい19世紀頃、農民たちが農作業用に積んだ石だろうという結論しているというものです。施設の学芸員も公平に、ヘイエルダールの説だけではなく、大学の解釈も説明して良心的です。じっさい、他の場所の畑にも同じような石積みが見られました。また、この施設内の「ピラミッド」の一辺(とその延長上)にたって、当時の日の日没を見ると、日が沈む山の地形の関係で日没が二度見られるという場所にもなっているそうで、ビデオでそれを見せていました。ほかにヘイエルダールが大西洋横断に使ったラーII世号のレプリカも展示してあります。まあ、ヘイエルダールの仮説を利用したテーマパークのようなものだと思いました。
※ ノルウェー、オスロのヘイエルダール記念館のラーII世号はこちら。
その後、ホテルに戻って夕食となりました。
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