この日はスカウまで移動、スカウでは夜の部もありました。
(1) この日の一日
この日の行程も長い。ロッジの駐車場からキナバル山の岩峰がよく見えました。この日も天気がよさそうです。7時に朝食をとります。朝食はビュッフェスタイル。例によりオムレツはつくってもらえます
。食後、ワゴン車に乗ってまずポーリン温泉でキャノピー体験です。途中、キナバル山がよく見えるポイントがありました。またポーリン温泉手前で、「ラフレシアが咲いています」の看板。今回もラフレシアを見られそうです。
ポーリン温泉には9時ころに到着。温泉に入るだけの時間的な余裕はないので、キャノピー体験だけを楽しみます。最高地上から40mというところにつるされた細い吊り橋(本来は熱帯雨林研究用)を渡って楽しみます。キャノピー・ウォークの撮影には入場料の他(キナバル登山IDカードがあればそれでOK)、別途カメラ・フィー(10リンギッ)がかかります。入り口に戻る途中、木の幹に巨大なシロアリの巣がありました。また、大きな木にツルが巻き付き、そのうちそのツルの締めで“締め殺し”になるだろうものも見ました。1時間ほど楽しんだあと、途中で見たラフレシアの看板があるところに行きます。
ラフレシアは道から入ってすぐのところにありました。見るためには30リンギッ(1,000円程度)かかります。ひとしきりラフレシアを見たあと、再度スカウに向け出発。12時ころ途中のドライブインで休憩。さらにスカウをめざし、場合によっては100km/hを超えるスピードで突っ走ります。
スカウのキナバタンガン川沿いのロッジ(スリメナガル・キャビン)に着いたのは14時半ころ、早速遅めの昼食となりました。ボルネオは都会以外は日本のように建物内は靴を脱ぐ習慣のようです。レストランもロッジも靴を脱いで入ります。
15時45分ころ、クルーズに出発。ゆったりゆったり流れるキナバタンガン川を遡ります。ダイサギが先導してくれます。川が少し狭くなったところで出会ったのはブタオザル。しばらく船を止めて観察します。
少し船で移動、小さな支流で船頭さん兼ガイドさんが見つけたのはマングローブヘビ。黒と黄色の縞模様のヘビです。木の上でじっとしていてあそこにいると教えられても、日陰にいてまわりに溶け込んでいるのでなかなか見つかりません。別な支流にはいるとアジアヘビウがいて、少し先導してくれました。
次に出会ったサルの群れはカニクイザルです。しばらく観察したあと、また場所を移動します。途中オオルリらしき鳥に出会いました。そしていよいよテングザルの登場です。家族単位で現れました。また近くにはオオミズトカゲもいて、子どもがそれに近づこうとするとまわりが警戒音を出します。
しばらく観察したあといったんロッジに戻ります。戻る途中でも再びカニクイザルやヘビウ、そして別のテングザルの群れも見ました。ロッジに戻ったのは18時過ぎ、ちょうど夕日が沈むところでした。ロッジの木ではサイチョウが待っていてくれました。19時ころに夕食となりました。この日はさらにナイトクルーズがあるので、ビールはパスしました。どのみち日本からウィスキーの小瓶を持ち込んでいるし。
20時にナイトクルーズに出発。戻ったのは22時くらい、2時間ほどのクルーズでした。事前にこのナイトクルーズは知らされていませんでしたが、いろいろな動物の夜の姿を見ることができました。
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ロッジの駐車場から見たキナバル山。右はビジターセンター。 | レストランの内部。外でオムレツをつくっています。 | キナバル山を振り返ります。拡大はこちら。 | キャノピー体験コース入り口(公園全体の見取り図はこちら)で見た木の葉に擬態したガ(コノハチョウとは違います)。レンズキャップは72mm径用。別なチョウはこちらやこちら。 | 熱帯雨林を構成している背が高い木。上の方だけに枝があります。 |
熱帯雨林の様子。昼でも薄暗い。このあたりの標高(800mくらい)だとやはり蒸し暑い。 | キャノピー・ウォークのコース。このような橋を5つ渡ります。 | 休憩に寄ったドライブイン。料理用のコイ、ウナギ、ナマズを生け簀で飼っていました。 | ロッジのレストランにいたヤモリ。部屋のヤモリはこちら。夜鳴くので苦手な人は大変? | ロッジにいたネコ。 |
ロッジの桟橋。左にクルーズ用ボートが見えます。キナバタンガン川には大きな渡し船も通っています。 | いよいよクルーズに出発。 | 木の枝に絡まって寝ているマンブローブヘビ。どこが頭か尻尾か。毒蛇だそうです。 | アジアヘビウ。飛んでいるところはこちら。 | オオルリ? |
テングザルと同じ場所にいたオオオミズトカゲ。2m近くあったと思います。真下から見上げた写真はこちら。もう少し拡大したものはこちら。 | 他のクルーズ船も続々にやってきます。お互いを観察し合う? | ロッジに戻ると明かりがともっていました。夕日はこちら。 | サイチョウ(キタカササギサイチョウ)です。残念ピンぼけ(被写体ぶれ)。 | 夕食です。 |
(2) ラフレシア
ラフレシアには8属55種があり、世界最大の花を咲かせるというRafflesia arnoldiiはサバ州にはないとのことです。ここで見たのはRafflesia keithiiという種のようです。それでも直径70cm以上はあるでしょう。前回と同じように匂いはまったくありません。花に鼻を思い切り近づければ匂うのか(保護のための柵があるので1m程度の距離離れて見るようになっています)、開花直後だけ臭うのか、あるい55種あるというラフレシアの中には、とくにRafflesia arnoldiiには強烈な匂いのものがあるのかもしれません。
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「ラフレシアが咲いています」看板。 | ラフレシアです。大きさのわかる写真はこちら。別角度はこちら。 | 中心部の拡大。止まっているハエはこちら。 | いまにも開きそうなつぼみ。 | このツルがラフレシアの宿主? ラフレシアはブドウ科のツル植物ブドウカズラに寄生しています。 |
(3) ブタオザル
尻尾が比較的長くブタのようにくるんと巻いています(巻いているときもあります)。現地ガイドさんによると、性格が悪いサルということです。
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ブタオザルが登場しました。子ザルも含む大勢の群れの中の一頭です。 | 顔を拡大してみました。別角度はこちら。 | 親子なのでしょうが、あまり優しいお母さんという感じではありません。 | 鋭い目つき。 | こちらに気がついているようです。ピンぼけですが尻尾の写真はこちら。 |
(4) カニクイザル
ニホンザルに近い仲間です(ニホンザルと違って尻尾が長い)。現地ガイドさんによるとこちらはいいサルだそうです。顔がブタオザルより黒っぽい。こちらもブタオザルと同じように群れで現れました。
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カニクイザルです。カニクイといっても雑食で、カニを主食としているわけではないようです。 | 下にいる仲間と会話しているのでしょうか | 器用に枝を渡っていきます。 | 物思いにふけっています。 | ようやくこちらを向いてくれました。 |
(5) テングザル
テングザルはボルネオの固有種です。前回はスコールの中でしたが、今回は高曇りだったので条件はかなりよかった思います。テングザルはその名の由来の鼻ばかりではなく、繊維質の多い葉を食べるので消化のための大きな胃(バクテリアと共生)を持っていて、いつもおなかがふくれて見えることも特徴です。
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(6) ナイトクルーズ
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船頭兼ガイドさんと現地ガイドさんが強力なサーチライトで夜の動物を探します。 | ライトに浮かぶコウハシショウビン。 | コウハシショウビンに大接近。コウノトリの嘴を持つショウビン(カワセミ)という意味です。 | マレーウオミミズク。魚が主食のようです。 | 子どもワニ(イリエワニ、大人になると小型ボートくらいの大きさに)。必死で逃げる赤ちゃんワニはこちら。 |