この日の目的地はドロミテのトレチーメとミズリーナ湖です。右回りにぐるっと周回するコース(下の地図参照)。ドロミテ地方にたくさん見られる岩石がドロマイト(苦灰岩・苦灰石(CaMg(CO3)2))です。この岩石(鉱物)を研究したフランスの地質学者デオダ・ドゥ・ドロミューに由来する名です。
まずトレチーメを目指し、8時半にホテルを出発。車で約2時間半、トレチーメ探訪の入り口アウロンツォ小屋に着きます。天気はあまりよくありません。ガス(霧)が流れています。そうした中歩き始めます。最初は平坦な道、ガスで視界は効きませんが、道端に咲き乱れる花々、化石などに慰められながら歩きます。非常に珍しいという野生のエーデルワイスや、また遠くの岩の上にはマーモットもいました。平坦な道の終点ラヴァレード小屋で一休み。ここからラヴァレード峠まで道は二つに分かれます。緩い右側の道を登ります。
峠まで登って、しばらくガスが切れるのを待ちます。なかなか3つの岩塔(チーメ・ピッコラ(2857m)、チーメ・グランテ(2999m)、チーメ・オベスト(2973m))が揃って見えません。仕方ないので降り始めることにしました。下りは急な方のルートを使います。途中、チーメ・ピッコラの岩壁にクライマーがとりついているのが見えました。アウロンツォ小屋に近づくころ、雨が降り出しました。
次はミズリーナ湖を目指します。まず湖畔のレストランで昼食です。食後、湖を半周する形で対岸まで歩きます。ここでも途中で雨となりました。散策後、再び車に乗り、4時間ほどかけてボルツァーノに戻ります。途中に冬のオリンピックが開かれたことがあるコルティナ・ダンペッツォを通過したり、ファルツァレゴ峠、ドロミテ街道最高地点ポルドイ峠(2240m)なを越えていきます。
ホテルの戻っての夕飯は20時半過ぎでした。
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