アルプス2015(8月4日)

シャモニー、モンタンヴェール、フェレ渓谷、アオスタ市内

 昨日の情報で、モンブラントンネルがすごい渋滞だということでした。8時に出発します。心配したモンブラントンネルは順調に通過できました。このあたりの標高は3000mを越えていますが、車の中なので寒くありません。フランス側に抜けてシャモニーまで降ります。ここから登山電車でメール・ドゥ・グラス氷河の展望台まで登ります。このモンタンヴェール登山電車はラック式(シュトループ式)で、線路の真ん中にもう一つ歯車の軌道一つあり、機関車の歯車と噛み合わせて登ります。標高差約900mです。斜度は110〜220‰(パーミル(水平1000mで何m登るか))ということなので、最大傾斜12.4°ということになります。料金はロープウェイ込みで往復30.5ユーロ。

 登山電車での登りは左側が谷になります。幸い最前列の左の座席を確保できたので、前面展望ビデオを撮りました(下参照)。展望台駅からは雄大なメール・ドゥ・グラス氷河を見ることができます。少し視界が悪いですが、それでも氷河の奥にグランド・ジョラス(4208m)の北壁も見えます。ここから今度は谷に下るロープウェイに乗ります。以前はこのあたりまで氷河の厚みがあったそうですが、いまはさらにそれから階段を400段ほど降りないと氷河に到達できません。降りたところには氷河に掘られた洞窟があり、入ることができます。入る前にレインコートの上着を着ました。中はライトアップされていて、少しスウェーデンの氷のホテル風です。最奥はループ状になっていて、元来た道を戻ルようになっています。

 帰りは大変。ロープウェイ駅まで降りた分だけ登らなくてはなりません。ロープウェイは途中で必ず止まります。景色を眺めやすいような配慮かと思いましたが、ロープウェイの駅でのゴンドラからの乗降のために全体が止まるようです。上の駅に戻ってからもさらに展望を楽しんだり、水晶の大きな結晶を展示している洞窟をのぞいたり、またカフェでコーヒーを飲んだり、また少し下のホテル付近まで行ったりなどして少しのんびりします。下りは右側に座りました。傾斜のある電車なので上側になる座席は滑り落ちないように傾斜がついています。

 シャモニーに戻り少し散策。でも雨が降ってきたので慌ててレストラン探し。街の真ん中にあるテラス席(布のひさし内)のレストランに入ります。チーズフォンデューと赤ワインにしました.。雨は断続的に降っています。

 昼食後車でイタリアに戻ります。朝と違って大渋滞、モンブラントンネル入り口で中に入る車を規制しているようです。ようやく通り抜け、クールマイヨールでマイクロバスに乗り換えて、フェレ渓谷へ。イタリア側は晴天です。氷河がかかる山々が見えます。でもモンブランには雲がかかっていました。広い渓谷を少し散策します。

 その後クールマイヨールに戻ります。ここからは今年の5月に開通した回転ゴンドラのロープウェイが出ています。さらにアオスタの旧市街に行き、ローマ時代の遺跡を見学した後、そのまま旧市街のレストランで夕食となりました。

動画です。youtubeにリンクしています。

左の画像をクリックすると、モンタンヴェール登山鉄道(ラック式登山電車)の前面展望の4K動画(約20分)をご覧いただけます。
左の画像をクリックすると、メール・ドゥ・グラス氷河展望の4K動画をご覧いただけます。
左の画像をクリックすると、フェレ渓谷展望の4K動画をご覧いただけます。

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アオスタの放射線量は0.07μSv/h。 朝食です。 泊まったホテル(Express)です。 イタリア・フランスの国境、とくに国境越えの手続きはありません。 全長11611mのモンブラントンネルに入ります。
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モンタンヴェール登山鉄道の駅。かつての蒸気機関車が展示されています。ボイラーだけ水平近くなるようにしています。 ラック式鉄道の中では、シュトループ式と呼ばれるタイプだそうです。 登山電車はシャモニーの1035mから終点駅1913mまでを、約20分間で登ります。 登山電車の終点からの展望。メール・ドゥ・グラス氷河、奥はグランド・ジョラス(4208m)。 1985年の氷河の高さ。現在よりはるかに上です。
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氷河に掘られた洞窟。 ライトアップされた洞窟内。過去の氷河の写真も展示されています。 入り口を中から見ています。やはり自然光が一番きれい? ゴンドラまでかなり登らなくてはなりません。かつてはゴンドラも必要ない高さまで氷河ありました。 2005年にはこの高さまで氷河がありました。
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はっきりとした擦痕が着いています。 左下に氷河を登る人たちが見えます。 石英の岩脈のようです。 氷河に下りるゴンドラです。今は階段でさらに降りなくはなりません。 ゴンドラからの眺め。
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案内板と一緒に撮りました。 登山電車と氷河。 登山電車の下り、シャモニーの街が見えます。 カールも見られます。 シャモニーに降り、モンブランの方角を見ます。見えません。
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シャモニーのメインストリート。 レストランから外を見ています。料理はチーズフォンデュー。 流れ落ちる氷河の末端が見えます。 モンブラントンネルのイタリア側入り口の渋滞。 クールマイヨールからモンブランの方角を見ています。見えません。
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フェレ渓谷。古い木の橋と氷河。 氷河を拡大しました。 氷河が融けた水が滝となって落ちています。 こんな所にも民家がありま。 広々としたフェレ渓谷。
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標高1300mのクールマイヨール(ポンタル・ダントレーヴ)から標高2200mまで登る回転ゴンドラ(スカイウェイ・モンテ・ビアンコの1ステージ)。遅い時間帯なのでお客さんは一人だけ。 アオスタの凱旋門。 アオスタの旧市街。 ローマ時代の円形劇場遺跡。 円形劇場跡から教会を望みます。
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この塔も遺跡。この下のレストランで夕食でした。 マンガ(古本)屋さん。ドラゴンボールが人気? 地ビール。 メイン。 デザート。
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