(1) プテラノドン
(2) アンモナイト&ベレムナイト
(3) 三葉虫
(4) 恐竜たち
(5) ぬいぐるみ
(1) プテラノドン
大型翼竜のプテラノドン(テラノドン、Pteranodon)のフィギャー(ドイツ製)です。翼開長は約30cm。実物の翼開長9mの1/30模型。白亜紀末の1億2千万年前〜6500万年前くらいに生息していました。
有名なプテラノドンは、プテラノドン・インゲンスで翼開長7mくらいです。インゲンスはくちばしの反対側、頭の後ろに突起が伸びるのが特徴です。
写真のフィギャーは、プテラノドン・ステンベルギという種類です。突起がとさかのように頭の上に伸びています。最大で翼開長は9mに達します。こんなに派手な色だったかはもちろん不明。
こうした突起は飛行機の方向舵(垂直尾翼)の役目を果たしていたと考えられています。
プテラノドンは飛翔能力に優れ、はるか沖合まで魚を捕りに出かけたといわれています。翼長6.95mのインゲンスの体重はわずか16.6kg、それで時速50km出したといいます。飛んでいる姿は、迫力満点だったでしょう。現在のアホウドリの翼開長が3.4mくらいらしいですから。
プテラノドンより、もっと大きかったと思われる翼竜がケツァルコアトルス(メキシコの神にちなんだ名前)です。翼開長は12mに達したと想像されています。まさに、史上最大の飛翔動物でした。
ケツァルコアトルス。史上空前の大きさを誇る飛翔動物。 | |
ケツァルコアトルスの別バージョン。人の大きさとの比較ができる。翼開長11〜12m。 | 左を別角度で。 |
飛べプテラノドン! うまく獲物を捕らえたようだ。 腕の第4指(薬指)が伸びて、翼を支えている。 | |
翼をたたんで地上を歩くプテラノドン。ちょっと無格好。風に煽られてひっくり返ってしまった。 |
「翼竜」(動物大百科別巻2、平凡社、1993年4月、ISBN4-582-54522-X、5,243円)参照。
2003年3月記
(2) アンモナイト&ベレムナイト
古生物の代表アンモナイト。中生代の示準化石。現在まで生きているオウムガイに近い。軟体部はほとんど残っていないが、オウムガイを参考に写真のような姿をしていると考えられている。だからたぶん浮上・潜水の仕組みもオウムガイのように、潜水艦方式(※)だったと考えられている。写真のようなつぶらな瞳があったかは不明。近縁のオウムガイの目は貧弱なので。
※ 隔壁で約 30 に分かれた小室は気体を満たした気房となり,動物体後部から出る連室細管 (サイファンクル siphancle) によって連絡し,これが浮上,沈下に際し,各隔室中における気圧,カルメル液の容積などをコントロールすると信じられている(「ネットで百科」のオウムガイの項)。
ベレムナイトもアンモナイトと同じ頭足綱。軟体部に覆われた鞘が化石としてよく残るので、「矢石」ともいわれる。現在のイカによく似ている。
※ 腕の数は 6,吸盤の代りに魚の目状のかぎ,墨汁臥(ぼくじゆうのう) もある。(「ネットで百科」のベレムナイトの項)。
アンモナイト(大) 殻の直径9cm。 | アンモナイト(小) 殻の直径7cm。 |
イカではありません。ベレムナイト。全長17cm。こんな模様があったかは不明。 | みんな頭足綱。色は怪しい。 |
2003年4月記
(3) 三葉虫
人気古生物の一つ、三葉虫です。体が縦に3つの部分にわかれていることから、この名が付きました。節足動物の仲間です。広い意味での昆虫に近いもの。バージェス頁岩の人気者アノマロカリスも節足動物であることが明らかになりました。三葉虫の生き残りともいうべきものが、カブトガニです。とくに、カブトガニの幼生は、三葉虫にそっくりです。
ほとんどの仲間が底生で、泥の中の有機物などを食べていたようです。もっともなかには遊泳していたものもいるようです。
映画の初代「ゴジラ」で、中生代(それも後期)の巨大肉食恐竜ティラノザウルスをモデルにしたと思われるゴジラとともに、三葉虫が現れたので(数年前ビデオで見直しました)、びっくりしました。ティラノザウルスの時代からわれわれの時代まではまだ1億年も経っていないが、三葉虫(古生代前期)からティラノザウルスまでは数億年の隔たりがあります。
ともかく、この三葉虫の模型が、何という名前の三葉虫かはよくわかりません。「三葉虫の謎」(リチャード・フォーティ 垂水雄二訳 早川書房 ISBN4-15-208444-8 2,400円 2002年9月)の写真からは、オレネルスに似ていると思われます。
上の本によると、三葉虫の眼は方解石の結晶をレンズにしていたという、びっくり情報が書かれています。この模型でも、確かに目は何かの結晶のように作られていいます。
するどい眼光。眼の覆いがチャーミングポイント? 体長約8cm。 | お腹側もきちんと作られている。本物がこのようにひっくり返ってしまったら、どう起きたのだろう。 |
(4) 恐竜たち
恐竜についてはこちらを参照。左側が古い復元イメージ、右側が新しい復元イメージです。昔は尾を引きずって鈍重な感じで歩いていたと思われていましたが、最近は頭と尾を水平にして(尾を地面に付けないで)軽快にに歩いていというイメージに変わりました。ただし、もちろん化石からは体色まではわかりません。
なお、下の首長竜(エラスモサウルスとクロノザウルス)は厳密にいうと恐竜の仲間ではありません。
ご存じティラノザウルス(ティラノサウルス、T-rex)。通称「歩く口」。体高6m、体長14m、体重7トンに達した史上最大の肉食動物。中生代の白亜紀(1億3500万年前〜6500万年前)の末に栄えた。鳥類はティラノザウルスなどの獣脚類の子孫であり、体の特徴はこれらの仲間と非常に近いという。 | |
これも有名なステゴザウルス(ステゴサウルス)。草食性。全長8m、体重2トン程度。背中の板は防御や体温調節に使ったらしい。尻尾の先に棘がある。体の割には頭は非常に小さく、脳の大きさはゴルフボール大。腰に「第2の脳」があった。中生代のジュラ紀(2億500万年前〜1億3500万年前)の後期に栄えた。 | |
頭に三つの角があるトリケラトプス。ティラノザウルスと同じ、白亜紀の末に栄えた。全長10m、体重は5トンを超えたらしい。現在のサイのような生活をしていた草食恐竜。 | |
ディプロドクス。中生代のジュラ紀(2億500万年前〜1億3500万年前)の後期に栄えた。全長25m程度、体重15トン。頭の高さは4m。長い尾をムチのようにしならせながら歩いた。下にあるのは1円硬貨。史上最大の陸上動物というウルトラサウルスやスーパーザウルスはこのディプロドクスの仲間かもしれない。 |
アパトサウルス。ジュラ紀に繁栄した。体長24m、体重30tonに達する巨大恐竜。かつてはプロントサウルスともいわれた。 | アンキロサウルス。白亜紀後期に生息。ステゴサウルスに近い仲間。分厚い装甲とハンマーみたいな尾。BBC製作のウォーキング・ウィズ・ダイナソーでは、その尾の一撃でティラノサウルスに致命傷を与えていた。 |
スピノサウスルス。最大体長18mに達する巨大恐竜。白亜紀後期に生存。魚食だったらしい。背の突起は体温調節 or ディスプレイ? | オヴィラプトル。白亜紀後期。全長2mの小型恐竜。自分の卵を守っていたらしい。鳥類に近い? |
マメンチザウルス。中生代のジュラ紀(2億500万年前〜1億3500万年前)の後期に栄えた。全長25m程度、体重20トン。体の長さの半分もある長い首を持つ。史上最長の首。 | エラスモサウルスに襲いかかるクロノザウスル。この強大な顎で噛まれたらエラスモサウルスでもひとたまりもない。 |
足が鰭に変化した首長竜の仲間、エラスモサウルス。全長15m、体重2トン。体長の半分以上ある首を振り回して、魚を捕らえたのだろう。白亜紀の終わりころ(9800万年前〜6600万年前)に栄えた。 | 首の短い首長竜の仲間クロノサウルス。全長13m、頭はその1/4くらいある。ティラノザウルスの口より大きい。また噛む力もティラノザウルスよりも強い。史上最強の海生動物。白亜紀の初期に栄えた。通称「泳ぐ口」。 |
(5) ぬいぐるみ
古生代カンブリア紀バージェス頁岩のスター、アノマロカリス。全長数十cm〜2m。これは70cmの個体。 | 大きな目で獲物を探し、この強大なはさみ(?)で獲物を捕らえる。当時最大・最強の肉食動物。 |
アノマロカリス・携帯ストラップ。 | シダズーン。古生代カンブリア紀、中国のチェンジャン(澄江)動物群。前にあるのは目ではなく口。尻尾は縦に振ったのか横に振ったのかわからない。頭部は脊椎動物、尾部は節足動物の特徴を持つ奇妙な生物。 |
古生代カンブリア紀バージェス頁岩から出るオパビニア。全長5cm程度だが、これは46cmもある | ゾウの鼻みたいなものの先で獲物をつかんで口に運ぶ。 |
古生代カンブリア紀バージェス頁岩から出るハルキゲニア。どちらが上か長い間論争になった。ミミズにかぎ付きの足が生えたようなカギムシに似ているといわれている。 | 古生代カンブリア紀バージェス頁岩から出るピカイア。脊柱の元となる脊索がある。 |
古生代カンブリア紀バージェス頁岩から出るサンクタカリス。節足動物の仲間(カブトガニなど)らしい。 | 古生代カンブリア紀の節足動物シデネユイア。 |
coming soon ! | |
古生代カンブリア紀バージェス頁岩から出るマルレラ(マレイラ)。節足動物の仲間。 | coming soon ! |
パラドキシデス。古生代カンブリア紀にいたサンヨウチュウ(三葉虫)の仲間。普通の三葉虫は5cmにもならないが、これは20cm〜1mにもなったという。これは35cm。 | ボスリオレピス。古生代デボン紀の板皮類(甲冑魚)の仲間。全長25cm程度の淡水魚。これは全長30cm。 |
ヘミキプラスピス。古生代シルル紀の淡水に済んでいた無顎類。全長15cm。これは30cm。 | ドリアスピス。古生代デボン紀の海から河口に住んでいた無顎類。ノコギリのような突起で海底をかき回して獲物を探していた?全長15cmだが、これは25cm。 |
イクチオステガ。古生代デボン紀に始めて上陸した脊椎動物。全長1m程度。これは54cm。 | シーラカンス。古生代デボン紀から中生代ジュラ紀に栄えた。アフリカ東海岸コモロ諸島付近とインドネシアのスラウェシ島付近に現存。2mくらいにまでなるが、これは全長42cm。マグネットはこちら。 |
マンモス。1万年ほど前に絶滅したといわれる大型のゾウで3.5m以上の高さになる。。寒冷地に対応して長い毛を持つ仲間もいる。これは18cmの高さ。 | ムカシトカゲ。ニュージーランドに現存するが、中生代ジュラ紀からほとんど姿を変えていない生きた化石。トカゲという名前だが、トカゲの仲間ではない。こちらも参照。全長60cm〜70cmくらいになるが、これは全長53cm。 |
オウムガイ。4億5年万年前(古生代オルドビス紀)からほとんど姿を変えていない頭足類。中生代に栄えたアンモナイトもこのような形をしていたと考えられる。 | 肺魚。古生代デボン紀から登場。現在も生きている。 |
カブトガニ。これは現在も生きている。でも本当は、中生代ジュラ紀からほとんど姿を変えていない生きた化石。全長60cm。これは全長28cm。 | カブトガニのおなか側。幼生のころはサンヨウチュウによく似ている。 |
オオサンショウウオ。日本にもいる大型両生類。 | ウーパールーパー。一生えら呼吸をする両生類。 |
ハダカデバネズミ。社会性ほ乳類。 | リュウグウノツカイ。数mにまで成長する深海魚。 |
生活ぶりを見習いたいナマケモノ。 | ゲッコー(ヤモリ)。 |