ゾロアスター教 青木健 講談社選書メチエ
ISBN978-4-06-258408-1 1,500円 2008年3月
目次
プロローグ アーリア民族とゾロアスター教
第1章 古代アーリア民族と彼らの宗教
第2章 原始ゾロアスター教教団の成立 二元論と白魔術の世界観
第3章 ゾロアスター教以外の古代アーリア人の諸宗教
第4章 ゾロアスター教の完成
第5章 ペルシャ帝国の滅亡とアーリア人の宗教叛乱、そしてイスラーム改宗
第6章 ゾロアスター教からイラン・イスラーム文化/パールスイーへ
終章 ヨーロッパにおけるゾロアスター幻想
ゾロアスター教パフラヴィー語文献『ゾロアスターの教訓の書』全訳
参考文献
註
あとがき
索引
アラビアンナイトでは邪教としてしばしば登場するゾロアスター教。また東芝の電球マツダランプの語源といわれるアフラ・マツダー、またニーチェのツァラトゥストラのもととなる賢人ザラスシュトラ、中国の唐代では祆教
紀元前15世紀ころに成立し、その後の世界宗教に大きな影響を与え、一時はササン朝ペルシャの国教にもなったのに、現在は細々と残っているのみ。
この本は日本では珍しい(?)ゾロアスター教の解説書。起源から発展、実質的消滅、さらには幻影がヨーロッパに与えた影響にも言及している。
「古代オリエントの宗教」 青木健
2008年3月記