人類vs感染症

人類vs感染症 岡田晴恵 岩波ジュニア新書491
ISBN4-00-500491-1 780円 2004年12月

目次
序章 エリザベートとハンセン病
第1章 神の仕業から病原体の発見へ
第2章 天然痘根絶への道
第3章 ペストの歴史から学ぶ
第4章 身近に迫るエイズ
第5章 風疹と麻疹
第6章 新型インフルエンザの脅威に備える
終章 いのちのあたたかさ あとがきにかえて
おもに参考にした図書

 同じ著者が書いた(共著)「感染症とたたかう」の姉妹編。感染症は感染した本人を苦しめる(場合によっては死に至らしめる)ばかりではなく、風疹のように本人の症状は軽くても妊娠初期の女性に対しては大変に大きな脅威になること、さらには感染症が大流行すれば通常の社会・経済活動すら営めなくなることを強調する。そして過去と違うのは、交通網の発達により流行が簡単に、あっという間に世界的な規模になることである。また、日本におけるワクチンの低接種率を憂い、新型インフルエンザの脅威に備えることを訴える。

2005年1月記

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