魔女とカルトのドイツ史

魔女とカルトのドイツ史 浜本隆志 講談社現代新書1705
ISBN4-06-149705-7 720円 2004年2月

目次
第1章 中世ドイツの集団妄想症候群
第2章 ハーメルンの「笛吹き男」と子供たち
第3章 魔女狩りと魔女裁判
第4章 ヒトラー・カルトと集団妄想
第5章 カルト集団の生成メカニズムと連鎖
第6章 ドイツの基層文化とデーモンの噴出
おわりに
参考文献

 魔女(裁判)はドイツに際だって多かったという。だが、その数量的裏付けがないので、いまいち説得力がない。また、そうした背景に“ゲルマン”をあげている。それがまたフリーメーソン、さらにはヒトラーをも産むという流れである。

 つまり、たまたまドイツなのか、ドイツ必然なのかがよくわからない。どの社会にもスケープゴートを祭り上げてきた歴史はあるし、カルト集団もいる。日本だって例外ではない。ちょっと無理矢理「ドイツ」にしているという感じを持つ。

 なお、ドイツのカルト集団がもたらした一つの悲劇は、「千年王国の惨劇」も参照。

2004年5月記

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