(1) 正誤表(第1刷)
p.52 図(新生代を古第三紀と新第三紀にわける)
あ
p.63、p.335(索引)
イアス岩体 → イスア岩体
p.66
15000前 → 15000年前
p.80 図
p.79とp.80の図を入れ替え、p.79(現p.80)の図のキャプションを「6億5000万年前ころの地球」とする。
p.81、p.108、p.299、p.339(索引)
チチス海(チーチス海) → テチス海(テーチス海)
p.91
領家−三波変成帯 → 領家−三波川変成帯
p.104
エディアカーラ生物群 → エディアカラ生物群
p.114 (2)-(3) 新生代(古第三紀、新第三紀、第四紀) 1行目
中生代に繁栄した恐竜は、古生代の終わりに絶滅しました。 → 中生代に繁栄した恐竜は、中生代の終わりに絶滅しました。
p.196、p.212、p.341(索引)
ラガキガル → ラカキガル(ラキ火山)
p.227 ちょっと補足 地球が丸いことを実感する 3行目
沈んだはずの再び太陽が見えてきます。 → 沈んだはずの太陽が再び見えてきます。
p.234 図(二つの図で両者とも“ジオイド”を太線にする)
p.232
1m定義が → 1mの定義が
p.250 図を下のものに差し替える(右の水槽の図の記号がまちがっていました)
p.264の図 下のものに差し替え(横軸がすべて1820になっていました)
p.281 図 下のものに差し替え(上の数字が 4 3 2 1 Present 4
4 4 4 となっていました)
p.286
第II部第3章 → 第I部第3章
p.301 図のキャプションを下のものと差し替え(本では色がわからないため)
「海底で、色の濃いところは新しく、薄いところは古い。解体から離れるほど古くなることがわかる。」
p.303 最期の行
一番説得するものだったようです → 一番説得するものだったようです。
p.313
マイナス15℃ → マイナス18℃
(2) 本の紹介
1冊で読む地球の歴史としくみ 山賀 進 ベレ出版
ISBN978-4-86064-276-1 1785円 2010年12月
目次
第I部 地球の歴史
第1章 地球の誕生
第2章 大気と海の歴史
第3章 固体地球の歴史
第II部 地球のしくみ
第1章 地震
第2章 火山
第3章 地球の形と構造
第4章 重力と重力異常
第5章 地磁気
第6章 プレートテクトニクス
第7章 地球の温度
はじめに
ゴーギャンの絵に、「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、われわれはどこに行くのか」という大作があります。この表題は、誰もが持つ根源的な問いを簡潔に表したものです。
宇宙の中ではきわめて小さな存在でしかない地球上に、われわれ人類は存在しています。その人類の登場は偶然だったのか、必然だったのか、そして、そもそも宇宙とは何なのか、また、われわれを待ち受けている未来はどのようなものなのかなどと興味は尽きません。
逆に考えると、長い歴史を持つ宇宙の中では、そして広大な宇宙の中では、ほんの少し前に現れた存在でしかない、そしてはかない存在でしかないわれわれ人類の小さい頭脳(意識)が、その宇宙(時間と空間)を認識しているという不思議な関係にもなっています。もし、われわれがいないとすると、宇宙とはどういうものなのでしょうか。
われわれ人類はどうしてこの宇宙の中に存在できたのか、さらにいえばわれわれは何のために登場したのか、そしてその人類が、宇宙や地球を、さらにはわれわれ自身までをも解明しようとしているのはなぜか、これらをまとめれば、「われわれは何者か」という問いになると思います。
この本では、われわれが生きている「地球」という舞台に限り、その歴史と仕組みをまとめてみました。
地球で起きている現象は複雑で、さらにお互いが絡み合っています。だから、単純に原因と結果に分けて考えていけば、全体を解明できるというものではありません。地球はあたかも織物のように、それも縫い目がない織物のように全体としての地球ができあがっているのです。ある部分の模様だけを切り離してみても、全体の模様はわかりません。
こうした地球を見るとき、木を見て森を見ないという態度ではなく、一本一本の木は見なくても、まず森全体を見てみるという態度も必要です。もちろん、木も見て森も見るということが最終目標になります。
かつては地質学、岩石・鉱物学、古生物学、地球物理学、地震学、地球化学などと細分化されていました。これらが、いまでは地球科学、さらには惑星までも視野に入れた地球惑星科学となってきました。こうした視野で自然を見ることも大切だということが、少しでも伝われば幸いです。
この本の第一部では、私たちの地球の歴史を追っていきます。
私たち人類を育んできた地球には46億年の歴史があります。その歴史の中には、現在の地球とはまったく違う様子を見せた時代もありました。でも、そうした環境の激変にも耐えて、生命は連綿と続き、私たち人類をはじめ、今日地球で生きているすべての生物につながっているのです。また、日本列島が登場したのは、地球の歴史の中では比較的新しい4億5000万年前ほどのことです。ユーラシア大陸の東に付加体として成長をはじめ、なぜか2500万年ほど前からユーラシア大陸から分裂し(日本海が拡大し)、今日のような弧状列島になってきました。こうした地球の歴史を概観します。
第二部では、地球の仕組みを述べます。
地球上で起きている地震、火山などのさまざまな現象、また地磁気や重力などを解説し、それらを総合すると何が浮かび上がってくるのか、地球全体では何が起こっているのかということを明らかにしていこうと思います。さらに、現在心配されている地球温暖化に触れてみました。
過去50年間で、地球科学にはダイナミックな進展があり、それは現在も進行中です。この本では、現段階でわかった地球の歴史や仕組みを述べました。しかし、今後の科学・技術の発展で、思わぬ展開があるかもしれません。その新しい地平を切り拓こうとする、若い人たちの登場を期待したいと思います。