湯ノ丸山

2016年10月12日、信州の湯ノ丸山に行ってきました。 

 朝4時過ぎに自宅を出発、大泉ICから関越道に乗り、さらに上信越道に入り小諸ICで降ります。あとは一般道で地蔵峠(湯の丸高原)を目指します。途中、車にはねられたらしいアナグマを見ました。地蔵峠の大きな駐車場に着いたのは7時半ころでした。気温は8.5℃、ひんやりします。途中ガスが出た時間帯もありましたが、この時間帯になると晴れてきました。久しぶりに好天での山登りになります。7時50分ころ出発。

 登山道の入り口は牧場の入り口でもあります。入り口を占拠しているウシたちをどけながら牧場内に入ります、ここがスキーのゲレンデでもあり、リフト沿いの急登です。リフトが終われば道は平坦になります。湯の丸高原はレンゲツツジの群落で有名らしく、その案内の看板がありました。この付近はまた高山蝶の生息・繁殖地らしく、保護を訴える看板もありました。登山道の右側一帯がレンゲツツジの群落と、高山蝶の生育場所らしいです。ほぼ平らな道が鐘分岐まで続きます。

 鐘分岐からは上りになります。それほど急な上りではありません。ゆっくり、まわりを見ながら登ります。だんだん展望が開けてきます。開けた頂上には9時15分に到着。風が冷たい。でも、360°の大展望です。写真を撮ったりして少しのんびりしていると後続のパーティが登ってきました。展望を楽しんでいる間にこのパーティは少し北にあるもう一つのピークへ出発しました。こちらも遅れて出発。ピークの岩場でも展望を楽しみます。

 ただ風が冷たいので、岩場から少し降りたところ、風が当たらないところで大休止。持参のカップラーメンとお湯で朝食兼昼食とします。そのうちに次のパーティもこの岩場にやってきました。ところが、先行したパーティもこのパーティの岩場で展望を楽しんだあと、再び湯ノ丸山に引き返していきます。思わず、スマホの登山地図上で示されるGPSでの自分の位置、次の角間山(かくまやま)への道上にきちんといるのかを確認してしまいました。湯ノ丸山のピストンだけでは短すぎるので、池ノ平湿原も出目指すのでしょうか。

 その後角間峠へと向かいます。最後だけ急降下。峠は開けたスペースで四阿もあります。ここから角間山へはゆるい上り、最後だけちょっと急坂です。下から見ると木々に覆われているように見える角間山山頂ですが、登ってみると展望のいい山でした。西北が木で遮られている以外は全部見えます。しばらく展望を楽しみます。

 角間山から角間峠に途中、湯ノ丸山以来ようやく登ってくる老夫婦に会いました。角間峠に戻り、まず鹿沢温泉を目指して降りる道へ進みます。さらに途中から九十番観音への分岐をとりました。この道に入るとすぐに牧場に入ることになります。以後、道標はコンコン平を示すことになります。牧場内といってもウシは見当たりません。ただウシの糞はたくさん見られるようになります。作業用の車が通れるほどの道をかなり歩くと広く開けた場所にでます。どうもこのあたりが「猿飛佐助修行の場」らしいです。碑も建っているらしいですが、見逃しました。確かにこのあたりはもう山を一つ越えれば真田の里です。

 この広場は九十番観音、あるいは鹿沢温泉に降りる道と、コンコン平から鐘分岐に至る道の分岐になっています。鐘分岐に至る道は登山地図でも、ここの案内板でも点線です。迷いましたが、ここから降りてしまうと車道歩きになるので、コンコン平の道を行くことにしました。鐘分岐までかなり登り返すことになります。ただ、道そのものは、はっきりと付いているし、それほどの急坂でもないので我慢して登ります。だいぶ登ってくると、道はやがて平坦になります。このあたりがコンコン平でレンゲツツジの群落地らしいです。さらにしばらく行くと、鐘分岐近くの四阿が見えだします。湯ノ丸高原を散策するたくさんの道が分岐しています。基本的に水平な太い道をとり、左回りに巻き込むように、四阿を目指して歩くと鐘分岐先の登山道入り口に戻りました。ツツジを保護するのなら、きちんと歩く道を作ってツツジと分離した方がいいと思いました。

 鐘分岐からは朝来た道を戻ることになります。ゲレンデの急降下が少しつらいです。下に降りたのは14時15分でした。自宅まではかなりあるので、寄り道をしないで帰ることにしました。帰りは大泉IC当たりに渋滞情報が出ていたこともあり、圏央道経由にしました。東名高速と直結になってからの圏央道はたくさんのトラックが走るようになりました。圏央道の目的が達成されているようです。とくにトラブルもなく、19時前には自宅に着きました。

左の画像をクリックすると、youtubeで湯ノ丸山山頂からの展望ビデオ(4K動画)をご覧いただけます。。

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車にはねられてしまったらしいアナグマです。 朝の地蔵峠の気温は8.5℃。 牧場になっているスキーゲレンデを登っていきます。 ウシが出られないようになっている人用出入り口。 レンゲツツジの案内板。
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高山蝶の保護を訴える看板。 湯の丸高原。 鐘分岐近くの四阿。後ろが湯ノ丸山。 クマには会いたくないなぁ。いちおうクマ鈴はザックに付けてきました。 鐘分岐。この先が「登山道」扱いになるようです。これまでは散策路?
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湯ノ丸に登る途中富士山が見えました。右の山塊は八ヶ岳。 青空! 山では久しぶり。 紅葉。 湯ノ丸山の広い頂上(2101m)です。背後は北アルプス。 北アルプスの穂高連峰(左)と槍ヶ岳(右)です。大キレットを隠している三角形の山は常念岳です。
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隣のピークの岩上に先行するパーティが見えます。右奥が草津白根です。左の大きな山は四阿山。 隣のピークから湯ノ丸山を振り返ります。 少し空気の透明度が下がってきました。左に戸隠、高妻山、右に妙高、火打です。 カップラーメンはマルちゃん正麺の味噌味でした。 槍ヶ岳を拡大しました。
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穂高連峰を拡大しました。 右の鹿島槍(双耳峰)から左に続く稜線の背後は剱岳と立山? 高妻山(左)と火打山・妙高山(右)。 鹿島槍を拡大しました。 富士山を拡大しました。
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マツムシソウが残っていました。 角間峠へ下ります。 角間峠直前は急降下になります。 角間峠の案内板。 リンドウのつぼみです。
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角間山への登り。 角間山。 角間山山頂直下の鎖場。実際には鎖が必要なほどではありません。 角間山から浅間山(一番左)を見ます。 山頂の三角点。
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四阿山。右後ろは草津白根。 嬬恋村のキャベツ畑。 浅間山の火口を拡大しました。 ナナカマドの実。 笹の道を角間峠を目指して下ります。
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角間峠まで戻ってきました。四阿やベンチもあります。 紅葉です。後ろは黄葉です。 笹っ原。 九十番観音に向かう道の牧場入り口。 コンコン平と角間峠を示す道標。
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広い場所に出ました。ここが分岐です。 分岐の道標。鹿沢温泉などからここまでは散策路、これから先が登山路らしいです。 コンコン平を目指して登ります。 鐘分岐近くの四阿が見え出しました。 アザミの仲間、タムラソウ?
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牧場を出ました。 四阿と湯ノ丸山。 嬬恋かるたの「ま」。 ゲレンデ上(牧場)に戻ってきました。 ウシたちはこのあたりに集まっていました。
上の画像をクリックすると、google mapで行程をご覧いただけます。
上の画像をクリックすると行程をgoogle earthでご覧いただけます。さらに、行程上で右クリックして出てくるメニューの「高度プロフィル」を選択すると、図の下のような行程の断面図が得られます。

2016年10月記

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