高尾山

2025年12月4日(木)、通行止めが解除された稲荷山コースを登ってきました。

 稲荷山コースはナラ枯による落枝・倒木の危険のために、2月19日〜10月31日の間通行止めになっていました。 通行止めが解除されたので登ってきました。以前は高尾山登山道の中では一番山道らしい登山道でしたが、近年整備が進み、傾斜がきついところもある散策路という感じになっています。

 7時過ぎに高尾山口駅に到着。夜の雨も止み、快晴です。かなり寒いですが、氷点下ではないようです。ただ、地面は放射冷却のためにかなり温度が下がっているはずです。そこでまず599ミュージアム前の、巨大シモバシラがあるところ(599前、甲州街道近く)に寄ってみました。同じように考えただろう人も一人。でも、まったく何もありませんでした。

 高尾山ケーブルカー前のベンチで身支度を調えている間、温度を測ったら2.7 ℃でした。もう少し冷えないとシモバシラはできません。

 稲荷山コースに入ります。稲荷山コースは木の階段が多い。昨日の雨で木が濡れていたら嫌だなと思っていましたが乾いていました。朝食を食べずに家を出たので、稲荷山のベンチで(かつての四阿はなくなりました。つまり屋根がなくなりました)カップうどんを作っている間に写真撮影。この日は空気が澄んでいて、都心や筑波山もよく見えました。その背後には巨大な雲も。そして朝食。なお、稲荷山の巻道は封鎖されていました。

 あとは順調に歩きます。6号路から分岐した道と合流。6号路は終日登りの一方通行です。ここでは高尾林道からの道と合流するはずです。機会があったらそちらにも行ってみよう。

 稲荷山コースの最後は頂上までの200段の階段です。ちょっとつらそうなので、ここで山頂を周回する5号路に入ります。途中ですでに3号路と合流している6号路と合流して頂上へ。まだ早い時間帯なので、頂上はそれほど混んでいません。頂上手前では江ノ島もくっきり見え、頂上の展望テラスでは、富士山とその前の丹沢、さらに西の方には南アルプスの一部(塩見岳や農鳥岳)も見えました。ここでコーヒータイム。最近のテルモスは性能がいいので、バーナーの必要がありません。

 高尾山北側の巻道(5号路の北半分)を見ようと、もみじ台方面の階段を降ります。降りたついでにもみじ台も登ってしまいました。6月で閉店した細田屋のあとはまっさらになっていて、かつて茶屋があった痕跡は見当たりません。この茶屋がなくなったためか、もみじ台から少し先のトイレは閉鎖されました。

 元に戻って(もじじ台から降りて)、高尾山北側の巻道へ。少しシモバシラを期待していましたが、こちらにもまったくありませんでした。

 もう一度高尾山に登りかえしてビジターセンターへ。前回はここで、「高尾山花手帖」(1,300円+税)という花図鑑を買いましたが、今回は「スミレハンドブック」(1,400円+税)というスミレに特化した図鑑を買いました。高尾山はスミレの種類が多い山なのです。図鑑がなくてはとてもわからない(あってもわからないだろう)。

 さらに勢い余ってビジターセンター前(ビジターセンターが管理している)ガチャガチャで大人買い。全8種類ありますが、そのうちのキノコ(ソフトキノコ)、発光キノコ(マグネットキノコ)、イモリ&オオサンショウウオ(マグネットイモリ)に挑戦しました。キノコはキヌガサキノコ、発光キノコはコンルリキュウバンタケ、イモリはアカハライモリ(赤変異体)でした。アカハライモリの赤変異体は珍しいかもしれない。

 下山は裏道で薬王院大本坊に出る道を使いました。ここは階段がないので(車も通れる道、もちろん一般車は通行禁止)、高齢者に楽なのです。

 あとは薬王院を通り抜け、1号路。女坂を下り、男坂と合流するところに分岐があります。ちょっと気になっていたので、1号路から別れて分岐を登ってみました。そこには立派な「林野庁殉職者慰霊塔」がありました。マダニに噛まれた、ハンターに誤射されたなどで亡くなる方もいるそうです。

 ここを通り抜けると、浄心門に出て1号路と合流します。

 十一丁目茶屋横、高尾山展望台(ケーブルカー高尾山駅から東側に出たところ)でも展望を楽しみ、ケーブルカーに乗車します。ケーブルカーは片道490円です。麓の清滝駅で往復切符を買うと980円、つまり往復割引きがありません。往復切符の下りはケーブルカー・リフトが共通です。さらに券売機では交通系ICカードが使えますが、改札では使えません。その代わり、改札ではクレジットカードなどのタッチ決済ができます。よくわからない仕組み。

 下山後は、なんとなく今回は高橋家にしようかと思っていましたが、休業日でいた。そこでその前の紅葉屋へ。まだ12時前だったので、並ばずに入れました。中もすいていて自由に席を選べました。そこで、窓側のカウンター席で外を見ながら食べることにしました。頼んだのは冷やしとろろそば(1320円)、とろろの天ぷら(840円、摺りおろしたとろろの天ぷら)、生酒(1,200円、高尾山)です。出るころには待ち行列ができていました。

 高尾山口からの電車はかろうじて特急(しかも5000系)に間に合い、13時前には帰宅でき、風呂に入ってのんびり、さらに洗濯も済ますことができました。

時程表(標高195 m〜596 m、距離7.3 km)
07:15 高尾山口駅
07:30 稲荷山コース入り口
08:15 稲荷山(朝食)
08:35 稲荷山出発
09:15 頂上階段下
09:30 高尾山山頂(コーヒータイム)
09:55 高尾山出発
10:05 もみじ台
10:15 高尾山山頂
10:25 高尾山山頂出発
10:45 薬王院大本坊
10:55 林野庁殉職者慰霊碑
11:15 ケーブルカー山上駅
11:30 ケーブルカー清滝駅

cover20251204.jpg (134404 バイト) 左の画像をクリックすると、この日のアルバム(google photos)が開きます。
takaomap20251204.jpg (289710 バイト) takaoearth20251204.jpg (829148 バイト)
上の地図をクリックすると行程をgoogle mapでご覧いただけます。 上の図をクリックするとgoogle earthで行程をご覧いただけます。行程上で右クリックして出てくるメニューの「高度プロフィル」を選択すると、下のような行程の断面図が得られます。

2025年12月記

山行目次へ home