羅漢寺山(弥三郎岳、甲斐市ふる里自然観察路)

2019年4月26日、羅漢寺山(弥三郎岳)に行ってきました。

 予定では24日に高校同期のハイキングクラブで行くはずでした。でも天気が悪そうなので中止になったのでした。今回は一人リベンジ、朝、自宅付近は雨、道路も濡れていますが、甲斐市の予報はいいので思い切って行くことにしました。

 朝6時ころ出発、中央道を走ります。小仏トンネルを越えたあたりから雨は本降りになりました。でも、笹子トンネルを抜けると空が明るい、道路も乾いています。大丈夫そうだと思いました。双葉SAのスマートICから一般道に出ます。まず、敷島総合公園の駐車場の様子見です。複数の車で行くときの現地集合場所、一部の車をここに置いておけないか見るためです。まず管理事務所の様子を見ようと思いましたが、8時前だったためか事務所の駐車場に通じる道は封鎖されていました。総合公園の方の駐車所を見たら、広い駐車場、公園にはトイレもあるので集合場所にはよさそうです。

 もとの道(県道101号、敷島竜王線)に戻ります。獅子平にあるふる里自然観察路の利用者駐車場に車を入れます。まだ8時前でした。もともとは車4、5台は止まれるスペースだったようですが、裏の崖が崩れて土留めの土嚢が置いてあるので、車2、3台のスペースしかなくなっています。裏がさらに今にも崩れそうで少し不安です。8時10分、とりあえず出発することにします。亀沢川に架かる橋に大きく「自然観察路入り口」をあるので安心です。少し集落内を登ると、駐車場の様子がよくわかります。車を止めた上の崖のスギが倒れかかっているのがよくわかってさらに不安になります。

 道はしばらくは舗装路、道標も沢山あるので安心して歩けます。まだ舗装路が続いているところに野生動物用の柵が受けてありました。登山者は右の門を自分で開け閉めして中に入ります。まだしばらくは舗装路が続きます。舗装路が終わるころから本格的な登山になります。とはいっても急登となる場所はそう多くはありません。倒木が道をふさいでいる場所もありますが、問題なく通過できます。ただ天気の回復具合がよくありません。それどころか雲がだんだん厚くなり、さらにガスが立ちこめてきました。そしてとうとう雨になりました。久しぶりにレインウェアの上下を着ます。小さなザック、それもザックカバーを持ってこなかったので、濡れては困る荷物はレジ袋に入れました。

 長澤橋からの道と合流すれば、基本尾根歩きのなだらかな道になります。合流点に「太刀の抜け石まで3分」とあったので、見に行ってきました。花崗岩の尖塔があり、それが太刀の抜け石らしいです。もとの道に戻りしばらく行くと、こんどは白山展望台の分岐があります。ここもいってみました。マサ(真砂、花崗岩が風化してできたおもに石英の砂)で覆われたピークです。晴れていればたぶん素晴らしい展望の場所なのでしょうが、この日はガスで展望がありません。もとの道に戻ります。

 雨の中、しばらく行くと今度は白砂山の分岐です。白砂山へは往復20分程度でした。白砂山もマサの頂上です。ここも晴れていれば素晴らしい展望、高度感・スリル感満点の場所だと思われます。別なところから通じている道もあるようで、戻るとき一瞬そこに入りかけました。もとの道に戻って、ロープウェイの終点であるパノラマ台を目指します。

 しばらく歩き続けると分岐、右側に階段がありましたが、これまで道標がしっかりとしていたのに何も案内がありません。まあ、ロープウェイの駅も近いし、どこかには通じているだろうと思い登ってみたら、ロープウェイ駅らしき建物が見えてきました。この道で正解、近道だったようです。10時20分ころ、ロープウェイ駅に到着。

 ロープウェイ駅付近はそのまま通過して、パノラマ台、さらには羅漢寺山(この辺り一帯の山の総称らしい)の最高点弥三郎岳(1,058.0m)を目指します。こちらは「ふくちゃんコース」というらしい。ロープウェイ駅近くにパノラマ台があります。たぶん、その名の通り、晴れていれば素晴らしい展望なのでしょう。何も見えないので、そのまま通過。弥三郎岳に向かいます。途中から「悪路要注意」とか「これからいよいよスリルに満ちた登山道です。」などの看板が出てきます。たしかにロープウェイで気楽に登ってきた人、とくにヒールのあるような靴を履いてきた人はやめた方がいいという道です。登山靴でも、この日は岩が濡れているので緊張します。もっとも、ガスで下が見えないので、その分高度感はあまりありません。弥三郎岳はいくつかの小ピークの先にありました。ロープウェイの駅から15分〜20分くらいの距離です。ここはマサではなく花崗岩が剥き出ています。きっとすごい高度感・スリル感の場所だと思います。下りはちょっと怖い。

 パノラマ台に戻って昼食です。カップ天ぷら蕎麦とのらぼうのお浸し。さいわいこのころには雨はほとんどやんでいました。少し休んでからロープウェイ駅に戻りました。小食堂、お土産コーナー、トイレなどもあります。こんどは「ゆめちゃんコース」(うぐいす谷展望台、約束の丘、富士山遥拝所)です。こちらは「ふくちゃんコース」と違ってみんな駅そば、お手軽な場所です。いろいろな”パワースポット”が造られていました。

 下福沢に降りる予定ですが、少し不安だったことは登山地図にも国土地理院地図にもその道がないことです。でも、車で上れる細い道を、羅漢寺山登山口がある金桜神社方面に少し歩いたら下福沢に通じる道とそれを示す道標がありました。あとは道標に従って歩きます。分岐もないのでそのまま下れば大丈夫です。これまでの道と比べると少し手入れが悪いようですが、問題となるようなところはありません。しばらく下ると、かつてはミニ四駆なら登れそうな道となり(現在は路肩が崩れているとこもあるし、落石も多いので車では登れません)、さらに林道になります。そしてもう1本と林道とぶつかります。逆コースを歩いても、このT字路にもしっかりとした道標があるので安心です。

 ここまで来ると、県道101号は近い。県道に出たのは12時20分。ようやく雨もやみ、青空も見え出しました。その後は、そのまま亀沢川に沿って県道を下ります。途中の獅子滝は面白い。上からしか覗けませんが、水がほとばしり吹き出て、対岸の花崗岩の岸壁を削って深い滝壺になっています。

 駐車場に戻ったのは12時50分、約30分の県道歩きでした。

 少し気になっていた、google mapのストリートビューで見た下福沢側の駐車場を見に、県道を戻ります。下山口からさらに300mほど行った場所(宮沢橋、県道101号と県道27号(昇仙峡ライン)の合流地点)にかなりの台数が止まれる駐車場がありました。ここなら後ろが崖でもないし、安心して車を止めておくことができます。下山した後、すぐに駐車場に戻れるのもいいです。

 駐車場を確認した後、友人が推薦してくれた昇仙峡ライン沿いにある山宮温泉に行って見ました。温泉宿が日帰り温泉として、浴場を開放しているようです。この日はたまたま26日、すなわちフロの日ということで通常650円の入浴料が400円でした。ラッキー。こぢんまりとした温泉です。38℃の源泉掛け流しというお風呂もあります。汗を流し、のんびりしました。食事もできるようです。温泉から出るとほぼ快晴、暑いくらいな天気になっていました。

 帰りも双葉SAスマートICから中央道に乗ります。中央道笹子トンネルを越えると天気が一変、黒い雲が空を覆っています。小仏トンネルを越えたころから雨になりました。温泉から出た後は暑かったのでTシャツ1枚になっていましたが、自宅に戻ったころには寒いほどになっていました。

 この日は24日のリベンジを目指しましたが、天気の回復が予報より数時間遅れたため、山の中では雨になってしまいました。つまり、リベンジならず返り討ちに遭ってしまいました。展望がいい日に登れば素晴らしいコースだったと思います。天気が悪かったこの日でも、新緑などは楽しめました。

rakanjisan.jpg (335822 バイト) 左の画像をクリックすると、この日のアルバム(google photos)が開きます。
今回の行程図です。google mapやgoogle earthとは連動していません。

2019年4月記

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