大寺山と奥多摩湖ロープウェイ跡

 2020年11月4日、大寺山と奥多摩湖ロープウェイ跡に行ってきました。

 奥多摩湖の上流、深山橋あたりの山の上に白い巨塔が建っています。ネットで調べると、日本山妙本寺が建立した奥多摩仏舎利塔だとわかりました。現地で見てみたい、さらに近くにある奥多摩湖ロープウェイの廃墟も見てみたいと、11月4日、7時15分ころ家を出発しました。中央道八王子ICで降り、新滝山街道−滝山街道(給油)−吉野街道−青梅街道経由で、奥多摩周遊道路の川野駐車場に車を入れます。このあたりは、野鳥(たぶん猛禽類)の撮影スポットらしく、大砲レンズを装着したカメラマンがたくさんいました。

 9時50分ころ駐車場を出発、三頭橋をわたり深山橋のたもとへ。ここの湖側の駐車場は一般用らしく(茶店の駐車場ではないらしく)、ここに車を入れればよかった。三軒ある茶店(一軒は休業中?)の一番湖側の陣屋脇から奥多摩湖沿いの道に入ります。すぐに大寺山・鹿倉山(ししぐらやま)登山道入り口です。10時ころから登山開始。最初からいきなりの急登、少し緩くなったと思ったらまた急登、尾根に出てもまた急登。ただ、少し広い場所に出ると、登山道が落ち葉で隠れてルートが見にくい。それでも赤テープを頼りに進みます。傾斜が緩くなっても、片側が切り立っていたり、距離は短いですがやせ尾根を渡ったり、のんびりと歩くような登山道ではないです。最後の急登を上り詰めると、ようやく頂上、仏舎利塔が建っている広い場所に出ます。このあたりの標高は960 m、歩き始め(三頭橋)の標高が520 mくらいなので、460mくらいの標高差でした。頂上到着は11時15分ころ、1時間15分ほどの登りでした。

 広い頂上広場には、巨大な白い仏舎利塔が建っています。湖側にはベンチも散在。まず仏舎利塔の4面にある仏像を見るために塔を左回りに3/4周します。1/2周した西側には広いたたき台がありました。法会に使うようです。3/4周した南側には、車が通れる道がありました。現在塔に足場が組んであるようにメンテナンスの車、あるいは法会のときに参列者を乗せる車が使う道だと思います。さらに蛇口もあり、ひねったら水が出ました。

 3/4周したところから、塔の中程にある回廊に登って、今度は右回りに元来た場所に戻ります。ガイドブックでは三頭山方面の眺めがいいとありますが、木々が生長して展望はありません。かろうじて北側の山々や木々の間から奥多摩湖が見える程度です。

 よほど車道を降りて、どこから入るのか確かめたい気持ちもありましたが(膝にも優しそうだし)、車を止めた場所からかなり遠くに出そうなので、もと来た道を戻ることにします。急登の道を降りるので、急降下。軟骨がすり減っている膝がぎしぎし鳴る音が聞こえるほどです。いったん急降下が終わり、少し広い場所に出るとまた道が見づらくなります。赤テープも頼りない。尾根伝いを降りる道を探して、再び降り始めます。登山道入り口に戻ったのは、12時半ころでした。11時半に下山を開始したので、ちょうど1時間、登りとあまり変わらない。山中では、鹿倉山から小菅に向かうという人に抜かれてだけで、他には誰にも会いませんでした。

 深山橋のたもとに出ると、陣屋には長い行列、人気のおそば屋さんのようです。駐車場に戻り、荷物を置いて、奥多摩湖ロープウェイ三頭山口駅跡の探検に出かけます。駅跡への階段は駐車場の真ん前、道路の反対側にあります。少し登って駅舎跡に。荒廃していますが、原型は止めています。機械室も残っています。ただ、内部は例のように落書きだらけです。またホームにはゴンドラが1台朽ち果てていますが止まっています。鉄塔に張られたロープも残っています。ここは有名スポット、駐車場も真ん前なので、観光客もやってきます。

 ひとしきり見学した後、奥多摩周遊道路経由で帰ることにしました。たくさんのバイクが往来しているので、走りにくいかなと思っていましたが、幸い走っているときはそれほど遭遇しませんでした。眺めのよい月夜野第2駐車場に車を入れて、昼食タイム。ここも猛禽類撮影スポットなので、大勢のカメラマンがいつもいます。

 食後、再び奥多摩周遊道路−檜原街道で五日市へ。五日市では定番の野崎酒造で喜正をゲット。月末には新酒も出るようです。帰りも八王子ICから中央道、帰宅したのは16時過ぎでした。

 前から気になっていた奥多摩の白い巨塔を確認でき、またこれも気になっていた(存在したことも忘れかけられている)奥多摩湖ロープウェイの痕跡を見ることができてよかったです。

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coming soon ! 奥多摩周遊道路前面展望動画。
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2020年11月記

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