8月28日、この日はホロンボ・ハット(3,920m))からギボ・ハット(4,703m)まで。
この日は、頂上アタック基地となるギボ・ハットを目指します。
8時前に出発。遠くに一輪車を運び上げている人がいます。きのう、上で体調を崩した人を降ろしたのでしょう。ここはへりがないので、一輪車で降ろすしかありません。ギボハットから麓まで5時間で降ろせるそうです。一輪車を見ると、こちらもやっかいになるかと少し不安になります。
砂埃のひどいサドルを通過します。遮るものがない。トイレは2カ所ほど設置してあります。最後の水場(Last Water Point)は9時10分ころ。当然休憩。少し雲が出てきました。先のマウェンジ尾根を登ったところがビューポイントいうことで、グループに先駆けて出発。でも残念、尾根の上に登ったときは、キリマンジャロの稜線は雲に隠れてしまっていました。
サドル地帯の真ん中、トイレのあるところで休憩。10時20分ころでした。休んでいると、岩陰からリスみたいな、でもみネズミだろう小さい動物がちょこまか顔を出します。10時40分出発。途中、朝見たギボ・ハットに運び上げる一輪車を追い越します。
ギボ・ハット直前が少し急登。空気の薄さを実感します。ギボ・ハット到着は11時55分ころでした。きょうは、大きな小屋の中にある12人部屋(下段6人、上段6人のベッド)。きょうのお茶や食事もこの部屋でとります。
少し休んでから、高度順応のためさらに高いところ(5,000m弱の高さ)に出かけます。真下という感じでギボ・ハットが見られます。
一部屋をわれわれだけのグループで占有できているので、少し気楽です。23時には起きて頂上アタックに向かうので、明日の用意をしてから、早めに横になります。緊張します。ただ、部屋の中では-13℃対応のダウンシュラフで十分な暖かさが確保できます。
アタック成功・不成功にかかわらず、いずれにしても、この部屋に戻るので、重いものは置いていけます。当然パソコンは置いていきます。ただ、三脚は迷ったあげく持っていくことにしました。服装も迷いますが、上は長袖のスポーツ用シャツ、厚手のウールのカッターシャツ、フリースジャケット、その上から雨具(ゴアテックス)のコート、下はスポーツ用パンツ、長いズボン下、登山用ズボン(それほど分厚くはない、日本の夏山でも着ることがある)、その上に雨具の下、防寒もかねてスパッツを準備しました。頭は、目出し帽の上から毛糸の防寒帽です。手はアンダーグローブ、ウールの手袋、オーバーグローブです。また、靴は布製(ゴアテックス)トレッキングシューズなので、靴下に貼るカイロも用意します。カイロはカメラ用にも用意します。ダウン・ジャケットはザックの中に入れておくことにしました。あとザックの中は、水1.5L(こんなにはいらなかった)、非常食(ゼリー栄養)、そして、一眼レフカメラ、三脚、予備の電池などを入れます。
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