乾徳山

 2003年6月8日、関東地方も梅雨入りが近いようです。しばらく、天気のよい休みの日はないかもしれません。そこで、乾徳山を目指すことにしました。乾徳山は秩父山塊の山の一つで、最高峰北奥千丈岳(2,600m)の南に位置し、塩山市の北、三富村にある標高2,016mの山です。お手軽にアルペンムードを楽しめる山なので人気があります。

 午前3時20分にうちを出て、中央高速の塩山・勝山ICで降ります。塩山をかすめ、信玄ゆかりの恵林寺の脇を抜けて、国道140号を北に向かいます。この道路は雁坂トンネルができたため、秩父方面との連絡がよくなりました。実際、乾徳山にも埼玉方面からたくさん登山者が来ていました。

 登山道入り口の徳和集落にあった大きな駐車場がなくなっていたので(道の反対側に小さいのがあった)、そのまま林道に入ったら小さな駐車スペースがあったので、そこに車を止めました。5時ころになっていました。先客が一人いて、後に頂上と、最後にこの駐車場で二度、三度出会うことになります。

 少し林道を歩いて5時10分ころ、登山道に取りかかりました。この登山道のちょっと先にも駐車できるスペースがありました。一番目の水場銀晶水を5時40分ころ通過、最後の水場錦晶水に6時半ころ着いたので、小休止。少し行くと国師原です。テントが幾張りかありました。ここからは乾徳山がよく見えます。まだ結構先は長い。道満尾根や高原ヒュッテ(避難小屋)などの分岐通過が6時40分ころ。ここからきつい登りが始まります。

 だんだん森林限界を抜けたようなザラ道となり、再び森の中に入ります。頂上が近くなると岩場の連続です。ルートをしっかり見定めてよじ登ります。厳しいところには鎖が垂らしてあります。高度感満点。いくつかの鎖場を経て、8時ころ、ようやく頂上に着きました。まだ、誰もいない。記念写真を撮ったりしていました。

 まもなく駐車場で一緒だった人が到着、遅れて中(高)年のカップルが登場。頂上はこの4人だけでした。朝ご飯のおにぎりを食べたりして、少しのんびりします。乾徳山は独立峰的な山なので、本当は360度のパノラマが楽しめるはずなのですが、この日は頭の上は真っ青なのにもかかわらず、全体にもやっていて、富士山などの遠くの山はまったく見えませんでした。

 下山は頂上をやり過ごしたところ、黒金山への道から降り始めます。途中で、高原ヒュッテへの道に入ります。鎖場はあまりありませんが、途中まではごろごろした岩の中を急降下。原生林の中の道です。道が水平になってくるとまもなく高原ヒュッテです。10時近くになっていました。結構立派な避難小屋です。近くにはレンゲツツジやヤマザクラが咲いていて、心を慰めてくれます。

 高原ヒュッテからは国師原は近い。乾徳山の写真を撮ったりしました。錦晶水は10時10分ころ、銀晶水は10時35分ころ通過しました。ようやく登ってくる人たち(もちろん中高年が多いが、若い人たちもたくさんいました)とたくさんすれ違います。早めに登ってよかった。鎖場や頂上は渋滞、混雑になってしまいます。登山道の入り口に戻ったのは10時50分ころでした。

 駐車場から駐車場まで、約6時間の行程、標高差は1,100m位でした。案内図はこちらをクリック(282KB)。

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登山道の入り口 名水:錦晶水 国師原の分岐 こういう鎖場が連続 この鎖場を乗り切れば頂上。右に巻道あり。これもきつい。
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頂上で記念写真。 頂上から国師岳方面を望む 原生林の中の下山道。苔むした岩。 レンゲツツジの巨木。高原ヒュッテ近く。 国師原から乾徳山を振り返る。

2003年6月記

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