2018年11月14日、黒川鶏冠山に行くたびに気になっていた黒川金山跡に行ってきました。
朝6時半ころに自宅を出発、中央道勝沼塩山ICで降り、国道411号(青梅街道)の最高地点柳沢峠(1472m)を目指します。峠には8時半前に到着。すでに何台かの車が止まっていました。気温は5.1℃でした。身支度を調え出発します。天気はあまりよくなく、ガスが架かっています。いつもの鶏冠山へのルートをとり、横手山峠直前で黒川金山跡への道に分かれます。途中、前回は倒木でふさがれていたところも整備されていました。分岐から黒川金山跡へは3.4kmとあり、つまり単純に往復しても6.8kmあり、いつもはその距離にめげてなかなか金山跡への道をとるパトスが沸かないのでした。この日は天気があまりよくないので展望は期待できないことを幸いに、展望がある見晴台とか、鶏冠神社をあきらめて、ようやく黒川金山跡に向かう気になりました。
金山跡への道は、かつて金山があったころの道を整備したのでしょうが、石垣で路肩を保護した道が続きます。また、それほどの登り下りもない道をだらだらと歩きます。途中、2頭のシカを見ました。こんな山道にも馬頭観音がありました。かつて掘り出した金をウマで運んだのでしょうか。立岩沢というところで、鶏冠山(黒川山)から降りてきた道と合流します。このあたりの尾根は寺屋敷尾根という名で、かつて寺屋敷があったようです。だんだんまわりが緑々してきました。剥き出た岩は輝緑岩らしいです。またそれにコケも生えているのでよけい緑々しています。
ようやくという感じで黒川金山跡上という場所に出ます。ここから金山跡循環歩道が分岐していますが、ロープで閉鎖されています。真っ直ぐ黒川金山跡に降りることにします。ここからは急降下、とはいっても普通の登山路です。ただ、落ち葉のクッションは気持ちはいいのですが、その下の濡れた岩や木の根が見えずに気を遣います。
かなり下ってようやく沢に出たところが金山跡です。11時10分ころでした。柳沢峠からは2時間40分程度です。金山跡といってもとくに何もなく、立っている標識でそれとわかる程度です。こちら側も金山跡循環歩道はロープで封鎖されています。標識のあたりをよく見ると遺構・遺物らしきものも散在していますがよくわかりません。ともかく大休止、昼食(例によりカップラーメン)にします。
ちょっと探検しましたが、よくわからず、元来た道を引き返すことにしました。登り返すのは大変。金山跡上近くで、この日初めての人に出会いました。10分ほど前にクマ、それも小さなクマを見たということでした。子グマだと近くに親がいるはずで、遭遇したくないと思いました。金山跡上でもちょっと探検。
小岩沢で元来た道を真っ直ぐ戻るか、黒川山(鶏冠山)に登るか逡巡しましたが、少し天気もよくなってきたので黒川山に登ることにしました。「急な上り坂があります」という看板もありましたが、まあ、普通の登山路です。こちらも路肩が石垣で固められている部分が多い歴史のある道のようです。途中倒木が道を塞いでいました。まだ、東京都の水道局のここまで手が回らないようです。だいぶ頑張って尾根に出ます。こちら側からは、鶏冠神社が建つ岩峰がよく見えます。この日は鶏冠神社はパスして、見晴台だけに行くことにしました。
見晴台からは大菩薩の後ろの富士山は見えませんでしたが、富士川、荒川、多摩川の源流の山々はよく見えました。帰りは少し高台にある二等三角点(1710.1m、ここが国土地理院地形図の黒川山)に寄って、元来た道に戻ります。あとは、いつもの道。横手山峠直下で、行きに使った黒川金山からの道と合流します。途中、この日二人目の人とすれ違いました。あとは来た道と同じです。かなり疲れて、林道を横切るところから六本木峠までの緩い登りがつらかった。
真っ直ぐ駐車場に戻らず、多摩川源流を望むポイントで小休止、お茶の時間します。気温は3.5℃、朝の柳沢峠よりも低くなっていました。駐車場に戻ったのは、15時45分、出発してから7時間超え、久しぶりの長丁場でした。
青梅街道から奥多摩側に降りて帰ると遅くなると思い、来た道と同じ勝沼塩山IC経由で帰ることにしました。途中、大菩薩の湯(610円)に寄ってのんびり。ところが、帰りの中央道が大月あたりから大渋滞になっていました。それでも、無事19時過ぎには家に戻りました。
上の図をクリックするとこの日の行程をgoogle mapでご覧いただけます。ただ、柳沢峠から六本木峠付近は精度が悪いです。同じ道を往復したのに、かなり違う道になっています。 |
上の画像をクリックすると、この日の行程をgoogle
eathでご覧いただけます。 行程上で右クリックすると出てくるメニューの中の「高度プロフィル」を選択すると、下のような行程の断面図を得られます。 |